佐々木希 出演映画 ベスト10
いろいろ大変な中頑張っていますが、
映画にまた出ることはないのでしょうか。
1 伊藤くん A to E
岡田将生の周りが見えない、空気が読めない、自分流のほんとに嫌な男感が圧倒的に印象に残ります。そして一方で木村文乃演じる主人公の、話を聞いている無様な女たちをのぞき見するような形で笑うことで、自分の無様さから目を反らしていた感もまたリアルな女心といった感じで、面白く観ることができました。最後にもう一歩キレのある結末で伊藤をギャフンと言わせることができると完璧でした。それにしても『天然コケッコー』で純な二人を演じていた岡田将生と夏帆がこういう形で共演するというのも感慨深いものがあります。そんな主人公に片思いする女性の一人を佐々木希が演じています。
2 ハンサム★スーツ
ラブ・コメディとしても、特に不細工男には夢と力を与えてくれそうなものになっていたと思いますし、とにかく楽しかったです。最後のオチについては、作品そのもののテーマからしても、各シーンでの登場の仕方からしても、ある程度は予想できるものでしたが、ただどっちがどっちかなという部分はありましたね。谷原章介もここまではじけた演技を要求されたのは初めてではないでしょうか。下手をすると嫌味に感じられかねない役柄でしたが、塚地が中にもぐっているという感じをしっかり出していて、熱演してくれていました。そこにブラザートム、中条きよしといった映画ではあまり見慣れない面々、今までのイメージとは違う雰囲気の本上まなみ、そしてゲスト出演的な何人かの人たち。佐々木希もその一人という感じです。エンドロールの途中にはあの歌手まで出てきてしまってびっくり。とにかくバラエティ豊かな感じで、コメディ映画にはぴったりでしたね。
3 天使の恋
ストーリーは如何にもケータイ小説という感じのダイナミックで浮き沈みの激しい、良くも悪くも強引なストーリー。さらに主演の佐々木希の演技についても拙さは否定できず、映画としてはかなり粗い作品であることには違いないのですが、それでも思った以上に訴えかけてくるものは感じ、そんなに悪い作品でもなかったです。基本的には佐々木希にそろそろ主演の映画をということで、彼女を魅せることを第一の目的として作られた映画だと思うのですが、その部分ではかなりの部分、成功したのではないでしょうか。かなりの部分のシーンに登場し、ほぼ出ずっぱり。それでいて飽きずに観ていられるというのは、彼女の観賞対象としての存在感の大きさにあると思います。これだけ彼女をじっくり観るという機会は今までなかったのですが、今回初めて長時間観続けて、ここで主役に抜擢されたということに対し、納得ができました。間違いなくそして群を抜いて佐々木希は可愛し、映っているだけで絵になる数少ない女優の一人になる可能性を持っていることも確信しました。そのためにはもう少し演技を磨く必要はあるでしょうが、それでも今作については一生懸命さも伝わりましたし、雑なストーリーの中でも響いてくるものもありました。
4 アフロ田中
ダメダメモテナイ仲間の中でも最も遅れをとった主人公が、可愛い女性(佐々木希)の登場にどぎまぎしながら、一方で時々抑えきれなくなる性欲を持て余し、結局は振られてしまうという、バカ男たちのアホアホ騒動記。本当にバカらしい彼らなのですが、それでも憎めない、むしろ愛情さえ感じてしまう駄目さ加減についつい笑いながらも応援してしまったり。
5 さいはてにて やさしい香りと待ちながら
街の喧騒から離れた海辺の時間の流れはとてもゆっくりに感じられます。そんな中で色んな思いを背負った人々が集い交わり、そして互いに相手の心を癒しあっていくような関係性。今の時代になくなりかけたものがまだここにはあるように感じられました。けっして派手な物語ではなく、静かにコーヒーを煎りながら生きているとも分からない父親の帰りを待つ主人公。結局この物語ではファンタジー映画のような奇跡は起こらず、極めて現実的な結果が待っているわけですが、そこまでの中で得た周りの人々との関係は、きっと何物にも代えがたいものがあったのでしょう。惜しむらくはラストシーン。一言戻って来たことに対する岬の思いを聞きたかったですね。佐々木希はシングルマザー役。
6 カノン
母と娘達の関係が重くのしかかるような作品ではありますが、知らないところで娘を思い、身を引いたその深い思いを知り、知らなかった母親の思いを知ることで、姉妹の絆も深めていく3人にしんみり。3人姉妹の末っ子が佐々木希です。
7 嫌な女
地味な吉田羊、派手な木村佳乃、することなすこと対照的な二人が互いに影響を与えながら、少しずつ変化していく様子を描いた女性監督らしい一編となっています。最近テレビでも新しいキャラクターを見せている木村佳乃らしく、いい年して派手で痛々しい役どころもぴったりとはまります。竹内まりやの歌も上手に披露し、以前だったら違和感を覚えたような役柄も、まったく問題なし。それにより地味に徹した吉田羊との対照が余計に際立つ仕組みになっています。どこからが自覚的でどこからが無自覚なのか、つかみどころのないキャラクターではありましたが、どんなことになっても前向きなのに救われました。いいところのお嬢様役で佐々木希は出演。
8 呪怨－ザ・ファイナル－
今作は説明をほとんど省いて、とにかく俊雄とカヤコが次々と周りの人々を襲いにかかることに徹底。ジェットコースターのように次から次へと聴こえるウウウウウーのうめき声はやはり気味悪かったです。佐々木希は失踪した小学校教師を演じています。
9 サンゴレンジャー
主張が明確な作品なので、そのテーマをきちんと伝えることができたかという点では、手堅くまとめ上げたとは思います。まずは観てもらうための強烈なキャラクターが欲しいですし、これからの日本を担う子供たちにも分かってもらうにヒーローものの形を借り、若者にも観て欲しいからきれいどころやイケメンも入れておきたいし、そのあたりのツボは抑えられています。ただし、せっかく沖縄の海をとりあげていますので、もっと映像でその素晴らしさを見せて欲しかったというのが正直なところでもあります。また建設計画に対して賛否両方あることは分かっても、その理由が大雑把にしか語られていないので、ただただ対決しているだけの構図になってしまっているのも不満。双方の立場を理解しながら、何が一番問題なのか、中立的な妥協案はないのか、映画を観ながら一緒になって考えさせてくれるような一歩突っ込んだ視点が、このテーマであれば欲しかったでしょう。ヒロインの教師が佐々木希。
10 ぱいかじ南海大作戦
阿部サダヲ演じる離婚+リストラで最悪の状況の主人公が南国にやってきて、そこで出会った人たちと過ごす日々を描いたコメディは、南国ののんびりした空気感は伝わってきますが、ストーリー展開としては凡庸。ある意味理想の生活ですが、ちょっと無理があるかな、現実的には。でもそれが映画の世界でもあるのですね。関西からやってきた2人組の一人が佐々木希。
