●マキタスポーツ 出演映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

マキタスポーツ 出演映画 ベスト10

 

俳優、芸人、ミュージシャン、音楽評論家と多才なおじさんです。

 

1 さよならくちびる

3人の関係がぎこちなくなっているのはわかるのですが、その理由がわからないまま、解散に向けたライブハウスツアーが進んでいきます。ライブ以外の行動は3人バラバラ、笑顔も見せない。とにかく空気の悪さだけはピリピリと伝わってくるのです。二人が組んだ頃の回想シーンを観ると、どうしてこんなにこじれてしまっているのか、謎が深まります。しかし中盤以降、次第に3人の複雑な思いが少しずつ明らかになるに従い、それぞれのかかえる切ない思いも感じられるようになり、男女3人という難しさがクローズアップされるのですが、それでも彼女たちの音楽を好きで集まったファンたちの中でのラストライブのシーンは、なぜか観ている側も、彼女たちと音楽というものを通して過ごした日々が懐かしいような気持ちになってしまいました。

 

 

2 WOOD JOB! (ウッジヨブ)神去なあなあ日常

矢口監督の相変わらずの手堅さが光る作品です。今回目をつけたところが林業ということで、林業を営む生活とはどういうものかと、どのように木を切り、売り、育て…というハウツー的な部分も素人に分かりやすく盛り込んだうえで、きちんと娯楽映画として成立させてしまうところはさすがです。チャラチャラしているようでいて意外に神経が太くて芯の強い主人公のキャラクターも魅力的。この監督の作品はいつも安心して観られます。林業に従事する男たちの一人がマキタスポーツ。

 

 

3 アイアムアヒーロー

ゾンビ映画の一種といえるでしょうが、それなりに面白く観ることが出来ました。大泉洋のキャラクターに因るところも大きいとは思いますが、アウトレットの屋上に残った人々たちの異様な雰囲気や、凛とした雰囲気で珍しくかっこいい系の女性を演じた長澤まさみなどの要素が絡み合って、和製ゾンビ映画としては上出来の部類ではないでしょうか。有村演じる女子高生が感染したものはいったいなんだったのか、或いは吉沢悠はいつ感染していたのかなど、そのあたりの謎は解決されずに残ったのは残念に思うところでしたが、娯楽ムービーとしては大人が楽しめるものになっていました。マキタスポーツは漫画家役。

 

 

4 闇金ウシジマくん ザ・ファイナル

いよいよラストということで、過去の丑嶋と戌亥との関係や、因縁の三兄弟との関係なども明らかになるなど、これまで以上に人間関係の繋がりを軸に置きながらも、過去最大ともいえるピンチをどう乗り切るか、バイオレンスと知恵の両輪で窮地を脱する様子がサスペンスフルに描かれて面白かったです。とにかくすべて金で割り切る丑嶋に対し、自らが犠牲になっても人を助けようとするかつての友人、その対照の中で、心を揺らしながらも最後の決断は決してぶれない丑嶋の姿もまた徹底していました。マキタスポーツはリンチされて監禁されるチンピラ役。

 

 

5 闇金ウシジマくん Part2

2時間超の間、飽きさせずに観客の興味を惹きつけるという点では、よく出来ていたと思います。複数のエピソードを配分にも気を配りつつ、巧みにそれらを繋いでいくことで、ひとつの作品としてもまとまりのある形に仕上げてきました。映画としても2作目ということで、人物のキャラクターも作品自体の世界観も予め受け入れた上での鑑賞となる分、ウシジマくんへの抵抗感とかもかなり薄れてきたというのもあるでしょう。素直に面白かったです。ただこの映画、やはり結末は結構残酷ですし、きれいごとでは終わらない部分もたくさんあります。体裁はコメディの形ではあっても、楽しい気分にさせてくれるような類の映画ではないことは明らか。単にエンタテイメントとして楽しむべきなのか、それともある種の教訓として捉えるべきなのか、観る側の姿勢をどうもっていっていいのか、そのあたりで迷う部分はありました。

 

 

6 ここは退屈迎えに来て

高校時代の回想シーンと、10年ぶりに帰郷して旧友たちと再会したシーンを交互にみせ、どこか懐かしくまだ子供だけれど夢にあふれた時代を思い返すような、ノスタルジックなムードを出しています。高校時代に好きだった男の子、まさに思い出は美しくで、東京で何も成し遂げずに戻ってきた故郷ですがりたかった過去の想い出にも結局突き放されてしまい、笑うしかないヒロイン。思い出は思い出のままにしておいた方がいいのかもしれませんね。援助交際する中年男がマキタスポーツ。

 

 

7 苦役列車

その場しのぎで毎日をなんとかやり過ごすだけの毎日を送る主人公には、なんとかしろよと、尻をたたきたくなる気持ちで観ていましたが、いつまで経っても進歩がない様子にはいらいらし通し。同じように日雇いを続けていた唯一の友達にも、少しずつ差を付けられても、ただ不機嫌にひがむだけで、自ら状況を打開しようという意気もないのですよね。もっともあんなことばかりしていれば、友達にも女の子にも逃げられてしまうのも当然。そんなダメダメ男を、森山未來がリアルに演じていたと思います。上手でした。物語の展開としては、最後の最後でようやく僅かに前向きな姿がみられる程度で、気持ちが盛り上がらないままではありましたが、1986年に19歳、実は同い年と思うと、貫多くんが愛しく思えてきました。足を怪我する職場のおじさんがマキタスポーツ。

 

 

8 世界は今日から君のもの

ふがいない父親のせいでひきこもりからアルバイトを始めた主人公に隠されたイラストの才能が見いだされるものの、そのことに戸惑い、自信を持てない彼女。そんなひきこもりから脱しようとする女性に対する温かい視線の感じられる作品となっています。門脇麦演じる引きこもりの主人公の父親役でマキタスポーツは出演。

 

 

9 ピンクとグレー

カラー映像からモノクロに暗転するところで、劇中劇から現実に切り替わるという仕掛け。知らずに観たので、理解するのに大変でした。芸能界の成功の影で何があったか、しかし真実はさらにその深いところに…。構造が単純ではないので、頭を使いながらも、動向を楽しみながら観ることは出来ました。ただ話の軸が暗転以後ややぶれてしまっていたのは気にはなります。成功する者と失敗する者のいびつな関係が軸かと思いきや、このラストは突然どこかに主題が飛んでしまった感じがします。原作はまた違うようなので、映画にするためにちょっとひねりすぎたかなという印象です。中島裕翔が思いのほかいい雰囲気を持っていました。

 

 

10 そらのレストラン

北海道の田舎の農村を舞台にした、人々の交流を中心に描いた作品です。農家、酪農家、漁師と自然の中で食べ物を作って生計を立てる人々。そこには都会にはない、お互いに助け合ったり、叱り合ったりできる濃密な近隣関係が作り上げられていて、田舎ならではの温かさを感じさせられます。家族ぐるみの関係の中、仕事では協力し合い、プライベートでも一緒に楽しみ、ある意味羨まし気持ちもあります。一方で自然相手の仕事ならではの厳しさも当然あるでしょうが、そういった部分はこの作品では最低限しか触れられておらず、やはり人間関係の温かさにスポットを当てたかったのでしょう。いずれにせよこんな生活もいいなと思わせるような作品でした。マキタスポーツは農家の一人。