白石美帆 出演映画 ベスト10
1 スウィングガールズ
「ウォーターボーイズ」の二番煎じを敢えて正面に打ち出した今作はまさにその踏襲型。そういった意味で安心してみられる部分と、完全に予想通りの展開に落ち着いて新鮮さにかける部分がありますが、それでも作品自体の力は充分持っています。最初から最後までだれることなく突き進む。前作同様突然上達したり、出発時には会場でといっていた吹奏楽顧問がいつジャズグループの不出場を知ったのか、どうして戻ったのか。電車はだめでバスはいいのか、などなど突っ込みどころはたくさんありますが、されでも力業でねじ伏せてしまうような勢いは感じました。吹奏楽の顧問を白石美帆が演じています。
2 ばかもの
金子監督らしく、単純な恋愛ものに終わらなかったですね。中盤はいつの間にかアル中映画になっていて、それがまた最後に恋愛映画に戻ってくるという構成。その間の時間の経緯の中で、二人の関係性が変わっているのを、演技の中で見せる二人にも注目でした。音楽がなかなか素敵だったです。主人公が出会う女性教師役で白石美帆は出演。白石美帆は保健の先生役。
3 ハルフウェイ
北乃きいが女子高生を演じた瑞々しい青春映画です。好きで好きでしょうがないという気持ちがあふれるように出てきて、ほほえましくもせつなくも、うらやましいような気持ちになります。前半、自分のことしか考えない女の子に少々反感をもちながらというところもありましたが、この結論なら納得です。当時の北乃きいと岡田将生でこそ成立する作品であったのかもしれません。製作にかかわる岩井俊二色もはっきりと出ています。
4 ジーン・ワルツ
想像以上に重いテーマで、しかも今作はミステリー的な遊びの要素も全くなく、否応がなく真剣にスクリーンを観ざるを得ませんでした。そして当然ながら、いろいろなことを考えさせる題材でもあり、問題を提起しておいて答えは観ている人がそれぞれ考えてくださいというスタンスに、改めて答えを出すのに難しい問題であることを認識しました。ただ同時に、そう難しく考えるなとも言われているようでもあり、倫理観や道徳観から答えを導き出そうとしている現代の日本の医学界に、一石を投じるような作品になったのではないでしょうか。映画としてまとまりは悪くないと思いますが、もう少し遊びがあってもよいかもしれません。また同時多発出産についても、某妊婦コメディで映画としては先に使われてしまっているのも、印象的にはマイナス要素。あと、菅野美穂よりももっと医師役に相応しい人がいたのでは？医師としてはやや貫禄不足ですし、演技的にも出来が良かったとは言えなかったかな。中絶を決めた女性役で白石美帆は出演。
5 半次郎
幕末を舞台にした事態劇はかなりの力作ですが、そう話題にならなかったのが不思議なぐらい。政府軍との戦いに命を投げ出してまで挑む戦士たちの意気と言うものがひしひしと伝わってくる作品でした。白石真帆は町の娘を演じています。
6 プリンシパル 恋する私はヒロインですか?
篠原哲夫が監督であることを観た後に知って、なるほど浮ついた感じがなくて、手堅くまとめていると合点。受験を控えた3年生としては、のんびりしているなという感はあるものの、高校生に重要な、進学とか家族関係とか、この手の作品ではちょくちょくおざなりにされる事柄もきちんと織り込んでいることで、落ち着きがよくなっています。わき役にきちんと演技ができる人を配しているので、安心して観られるのも良いところ。白石美帆は生徒の母親役。
7 カフーを待ちわびて
一種のファンタジーですね。偶然と非現実が混ざり合って織り成す無垢なラブ・ストーリー。何もない南の島の光景やしきたりがまるで御伽噺の世界に引き込むような効果を持ち、幻想的なムードさえ作り出しています。マイコはけっして上手ではないのですが、実に不思議なムードを持つ女優で、いるだけで雰囲気を作り出します。たまにはこういう映画もいいかもしれません。癒されるような思いでした。でも所詮美男美女だから成り立つのですが…。主人公の初恋の相手が白石美帆。
8 フライング☆ラビッツ
JALの女子バスケットチームを舞台に、まったくの素人選手が、仲間や先輩、コーチらとの交流を通して、心身ともに成長していくというスポーツ青春ものとくれば、わりと簡単に盛り上げていけるテーマなのですが、なかなか盛り上がりません。変に笑わせようとくすぐってみては、白けた空気を生み出したり、まず台詞ひとつひとつが中途半端。特に「笑わせ役ナンバー1」の高田純次にキレがないのは、やはり脚本がいまひとつだからではないでしょうか。唐突な台詞に唖然とさせられたりすることもしばしば。
9 電車男
いかにも作りものっぽさが伝わってくるのが大きくマイナス。原作を変えてクライマックスをよりドラマティックに変えた意図は分かるが、かえって不自然になってしまったし、山田演じる主人公の描き方が極端。これがコメディ色の強いものであれば問題はないのだが、わりと純愛路線でひっぱっているところで違和感を持ってしまった。さらに中谷のキャスティングは当初から疑問だったが、常に冷静でやや上から見ているような話し方はどうも鼻につく。ヒロインに魅力を感じなければ、この手の恋愛物で男側に感情移入することができない。決して面白くない作品ではないのだが、演出過剰なところが引っ掛かる。白石美帆は家具付きアパートメント店員役。
10 晴れのち晴れ、ときどき晴れ
田舎を舞台にした人情コメディなので、安心して観られる展開が欲しいことは分かりますが、展開がチープで安易。テレビドラマでなく敢えて映画で勝負したにしては、いまひとつ創意工夫が感じられませんでした。またキャラクターも一見個性的かと思うのですが、観ているとそれぞれ浅いことが見えてきます。どこかでみたようなプロットのパッチワークでしかも流れが悪く、作品としては平々凡々。見せ場の結婚式でうらじゃを披露するシーンも、もうひとつ迫力不足。これといった見どころが何か欲しかったですね。主人公の一目ぼれする相手が白石美帆。
