●アメリカ開拓映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

アメリカ開拓映画 ベスト10

 

1 遥かなる大地へ

ニコール・キッドマンが気は強いが夢のあるお嬢さんの役を好演しています。結末は分かっていながらも、アイルランドからアメリカ大陸へ渡り、途中の困難を乗り切って前進む二人をついつい応援してしまいたくなるような作品。

 遥かなる大地へ

 

2 レヴェナント 蘇えりし者

瀕死の重傷の主人公がなんとか復讐を果たそうとする一念から必死で生き残ろうとする姿がとにかく生々しくリアルです。生肉を食いちぎったり、怪我の体に熱い鉄のようなものを押し付けたり、馬の内臓を取り出してその中に入り込んで寒さをしのいだり、歩けない体で川を泳いだり…。寒さだけでもたいほんな撮影だったでしょうが、口の周りや体を土まみれで熱演するディカプリオの姿は、まさにオスカーに値する体を張った挑戦であったと思います。トム・ハーディが完璧な悪役に仕立て上げられ、当然観ている方も主人公に肩入れし同情し共感したくなるのが自然の流れ。観客をディカプリオに同化させることに成功すれば、あとは目的を成し遂げるまでの過程を一緒になって辿るのみ。とにかく過酷、極寒のサバイバル劇に圧倒されました。

 

 

3 大襲撃

白人と原住民の間の友情、そして白人と原住民との間に生まれた女性との恋という、単なる開拓民対原住民との戦いという単純な構図に終わらない深みのあるストーリーが、ドラマとして感動を生むものになっていました。白人の利益だけを追おうとする者たちと、原住民たちとの間で、理性をもって対応しようとする主人公の姿勢は、なかなか立派なもの。最後の別れのシーンにはジーンときました。

 

 

4 血の怒りの河

盗賊に育てられた荒くれもの青年が、開拓者の部六で人の情けに触れ改心して、リーダーになっていくという展開。緊張感もあり、なかなか面白い西部劇です。最後の親子ともども壮絶な死を遂げるシーンは心が苦しくなるほどでした。

 

 

5 ダンス・ウィズ・ウルブズ

4時間近くの長い時間もそれほど苦にならない、監督兼主演のケヴィン・コスナーの熱い思いを感じる力作です。開拓時代の白人と原住民との闘いと心の交流が、大自然の中の動物立ちとともに、繊細に描かれていました。

ダンスウィズウルブス 

 

6 西部開拓史

ラブストーリー2本に、戦争の無為さを描いた一編、原住民との争いの歴史、そして犯罪者と正義の話と、それぞれに味わいの違う、そして時代も少しずつ違う5編を並べながら、大陸を開拓してきた先人たちへの敬意を表した作品になっています。最後に映された現代の高速網を見ると、その最初の一歩がどんなに大変であったか、思わずにはいられないです。

 西部開拓史

 

7 大西部への道

西部開拓時代の大規模な大移動、しかしその道中は一筋縄ではいきません。内部でのもめ事もいっぱい、嫉妬、対立、恋愛沙汰、妊娠、原住民との確執…そして最後には主人公が突然の死と、波乱万丈の展開。

 

 

8 テキサス

喜劇色の強い西部劇。音楽の使い方もおとぼけムードで、怖くあるはずべき敵のインディアンもドジばかり。フランスでのアラン・ドロンとは雰囲気の違った三枚目路線はやや異色なのかもしれない。こんな具合なので、展開は甘い。それでも最後は2組のカップルまで出来上がりめでたしめでたし。

 

 

9 大いなる勇者

白人と原住民たちが殺し殺されのサイクルの無間地獄。その中で孤高の山男として一人戦い続けるロバート・レッドフォード。女と少年との穏やかな生活も彼には許されず、再び戦いの渦の中に巻き込まれてしまうのはもはや運命としかいいようがないでしょう。しかしやはりそこはスター映画、結局は誰にも負けることなく、最後まで生き抜くわけで、終始かっこいい男であり続けるレッドフォードでした。

 

 

10 シャイアン

アメリカ原住民と白人たちの争いと、その中にある理解者の存在を描いた、まさに開拓時代の典型的構図の西部劇。長尺と壮大なアメリカ国土の映像が、遥か昔のダイナミックさを感じさせます。