●グレン・クローズ 出演映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

グレン・クローズ 出演映画 ベスト10

 

ベテランの実力派女優をとりあげます。

 

1 マーズ・アタック!

コミカルでキッチュな快作。CG全盛の本格派SFが目立つ中、ちょっと人をコバかにしたようなユーモラスな作品を作り上げたバートンの世界を満喫出来ます。どこまで本気でこれを作っているのか、とにかく娯楽と笑いに徹した異色のSF映画は、ほかの作家では到底真似の出来ないような代物。しかも豪華キャストも馬鹿馬鹿しさを楽しんでいるようで、これもまた愉快。大統領夫人をグレン・クローズが演じています。

 マーズアタック

 

2 ステップフォード・ワイフ

現代の女性のあり方、妻のあり方、男性が望む妻の姿、そんなものに対する痛烈な風刺が込められているブラック・コメディですが、最初から最後まで楽しく見られました。日本未公開作品のリメイクということですが、アイディアが新鮮で、今の時代にぴったりなテーマで、興味深く見られます。この手のものにニコール・キッドマンはぴったりはまり、特異な設定がリアルに思えてくるほど。で、結局は伝統的ステレオタイプの良妻賢母でなく、自由に人生を活き活きと過ごす現代のスタイルに軍配が上がったわけですね。舞台となる異様な町の住民の一人としてグレン・クローズは出演しています。

 

 

3 ナチュラル

古き良き時代の野球場の雰囲気が伝わってくる暖かい映画。設定は現実離れしているものの、メディアも今ほど発達していない中、個人としての付き合いの中での人間関係がものをいう時代。そんなところが表れていていい映画だと思います。レッドフォードが30半ばの役を演じるというのはちょっと無理があるかもしれませんが、それ以上に多くの試練を経て夢を叶えた男に拍手を送りたくなるようなそんな作品でした。主人公の幼なじみの役でグレン・クローズは出演。

 

 

4 アルバート氏の人生

男装の女性をグレン・クローズが演じた主演作。なんと哀れな人生であろうか。偽りの人生から踏み出すことが出来ず、ようやく本来の自分であることに一瞬だけでも喜びを感じることができ、そして憧れの自分の店に手が届きかけた矢先なのに。ただその人生は他人から強制されたものでは決してなく、勇気と思い切りと強い意志があれば、抜け出すことができたはず。そう思うと、この主人公に共感とか感情移入とかはなかなかしづらかったですね。特にヘレンに結婚を言い寄るようになるに至っては、長い間男であり続けたことで、精神的にも病んでしまっていたとしか思えません。自分の秘密がばれたときのことをシュミレーションして分かっているのに、それでもなおかつ突き進む迷走ぶり。そんな意味では、話としては興味深かったけれど、到底理解できる範疇にはないもの。ただただやるせなさのみがあとを引きました。

アルバ―ト氏の人生 

 

5 ディストピア パンドラの少女

ゾンビ映画の亜流といったところですが、最初状況を把握できるまでに敢えて時間をかけることで、序盤はミステリー性が強くなっています。そして突然ゾンビのような大群が現れた途端、大きくストーリーが動いていくわけです。ゾンビもどきとのサバイバルの描写は、ほとんどいろいろ出尽くしているわけなのでさほど目新しさはないのですが、人間とゾンビの中間的な存在として子供を使ったことで、独特の人間的な感情による解決がところどころに見られ、この少女はいったいどちら側に寄って行くのか、いつ突然また襲ってくるのか、結構ハラハラさせられました。そして結局最後に少女がとった行動で、立ち位置がわかるわけなのですが、その中でも特定の人に対する親しみとか愛とかそういうものが残ったという人で、幾分かほっとして終わることはできました。治療薬を作ろうと研究する博士をグレン・クローズが演じています。

 

 

6 いつか眠りにつく前に

死を前にした一人の女性が、二人の娘たちにも話すことのなかった、唯一心から愛した人との忘れられない思い出、そしてそれがもたらした悲劇を回想する形で進行していく女性ドラマがこの作品。死が近くになった人が青春時代の甘く苦い思い出を回想するという形は、映画ではよく使われる形ではありますが、回想部分を現在のドラマと同時進行させていくことで、ノスタルジックで叙情的な味わいがより強くなる効果があるのでしょう。この作品ついても、やはり懐かしさを漂わす雰囲気に仕上がっています。海辺の近くの別荘でのほんの2,3日の出来事、病床に伏している母親の唯一で最大の心のこりである彼との思い出を、どうしても死ぬ前に心の中でケリをつけたかったのでしょう。無意識にその彼の名前を呼んでしまうのですが、娘にそれを伝えたかったのでしょう。特に人生に迷いを抱える次女はそのことに気づき、母親の過去を知ろうとするのです。そしてそのことが自身の気持ちにも大きな区切りをつけることにもなるのです。こんなことを考えて見ますと、まさに女性のための映画ということを強く意識して作られたのであろうことが想像できます。それは豪華なキャストを揃えた女優陣を見ても分かります。クレア・デインズ、ヴァネッサ・レッドグレイヴ、トニ・コレット、ナターシャ・リチャードソン、グレン・クローズ、そしてメリル・ストリープ。比べて男性の影の薄さが残念でしたが。

 

 

7 白と黒のナイフ

構成としてはよくありがちで、使い古されたようなどんでん返しのパターンの法廷サスペンス映画です。法廷シーンを長く使い、ドラマ性に富んだ社会派サスペンスかと思わせておいて、実はB級的なサスペンスだという点では期待を良い意味で裏切ってくれました。こういった作品に似合いの俳優陣のキャスティングもいかにもという感じです。そま一人、グレン・クローズは女性弁護士役です。

 

 

8 ガープの世界

一人の男の出生から青春、結婚、出産と死までを追って行ったホームドラマ。父親のいない家庭で育ち、独特の活動をする母親、妻の不倫、息子の死そして自らの散弾と次々におこる事件が興味深かったですが、独特の重さが心に残りました。びっくりの出産をするガープの母親役がグレン・クローズです。

 

 

9 エアフォース・ワン

ハリソン・フォードがスターであったころのど真ん中正攻法のアクションムービー。スターが演じる主人公が一人でスーパーマン的な活躍で国の窮地を救うということで、名のないその他大勢をたくさん殺し、悪役も殺し、でも家族は殺さないという都合の良い展開で、主人公をヒーローに仕立て上げるという構図は、ある意味安心感であふれています。19801990年代に多いタイプのアクションムービーで、多くのスターがスターでいられたわけで、ハリソンもその中の一人であったといえるでしょう。グレン・クローズは副大統領を演じています。

 

 

10 セブン・シスターズ

未来における人口調整政策、7人姉妹の入れ替わりという奇妙な設定ですが、7人姉妹のどれがいったい誰なのか、一人七役で観ている方も区別がつかなくなってしまうところがこの作品のみそ。こいつはどの曜日なんだ?と推測しながら観るのは面白かったけれども、なかなか難しかったという面もありました。グレン・クローズは生物学者の役。

 

 

11 アガサ・クリスティー ねじれた家

12 危険な情事

13 再会の時

14 クッキ-・フォーチュン

15 愛と精霊の家

16 天才作家の妻 40年目の真実

17 ザ・ペーパー

18 美しい人

19 ハムレット

20 彼女を見ればわかること