●財産相続映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

財産相続映画 ベスト10

 

何かともめ事を招いたり、時には殺人にまで及んだり、

あるいはある日突然財産が転がり込んだり…

そんな遺産相続を描いた作品の特集です。

 

1 オペラハット

莫大な財産を引き継ぐことになった田舎の青年と、群がる都会人。どちらが正常でどちらが異常か、風刺をこめながらも、情に満ちた素敵な作品です。ヒロインの新聞記者約ジーン・アーサーが魅力的で、ゲイリー・クーパー演じる主人公の人柄をより引き立てています。

オペラハット 

 

2 プロポーズ

1億ドルもの祖父の遺産相続をすることになった主人公が、ただひとつの条件「30歳までにまで結婚する」ために奔走するというコメディです。最後は1000人のウェディングドレスの女性たちに追われるという、まさにドタバタ劇ではあるのですが、ヒロインのレニー・ゼルウィガーが可愛くて、こんなバカバカしい話でも楽しくなってしまうから不思議。最後はめでたしめでたし!?

プロポーズ 

 

3 夏時間の庭

けっして面白い作品ではないです。大きなトラブルが発生するでもなく、母親の遺産の処理に当たる3人の兄妹たちが、小さな問題を話し合いながら処理していくという、言ってみればどこの家族にも一度は起こりそうな良くある出来事の積み重ねですから。しかし、それだけに一つ一つのシーンや会話にリアリティがあふれ、ものすごく自然に話が進んでいくのです。遺産処理の問題に、親子の問題などが絡み、映画の中の出来事が身近に感じられるのです。さらには売りに出す家の周りの景色が、緑や水に囲まれて涼しげな雰囲気なので、とっても心地よいのです。思い出がいっぱいで売りに出したくない長男の気持ちもよく分かるのですよね。家族で築いてきた価値のあるものや思い出への感傷的なこだわり、一方で現実的な自分の人生を進むために必要なものと不必要なもの、そしてその間を揺れる大人たちを尻目に今を楽しく生きることに夢中な若者たち、そんな価値観の緩やかなぶつかりあいが、フランスの街や田舎の風景の中で現実的に感じられる、優しくも切ない作品。なかなか良かったです。

夏時間の庭 

 

4 ビジランテ

欲望にまみれた人間の汚い部分ばかりが表に出て、その欲望を満たすためにはなんでもするという厭らしさが満載の映画です。ほんとうにどいつもこいつもひどい奴らばかりなのですが、唯一人のために行動をしようとして銃弾を受けた桐谷健太演じる三男に、どこか人間の心が残っているのを感じただけでした。その彼の手のひらに穴をあけたり、無理な命令でにっちもさっちもいかなくさせたり、そして最後は銃弾まで浴びせられるなど、とにかく痛々しい姿がまた、観ていて辛くなるほど。

 

 

5 大いなる遺産

恋愛あり、ミステリーあり、親子愛あり、友情ありの色んな要素が盛り込まれながらも、きちんとまとまっていて重厚なムードを出しています。謎のありそうな夫人の館の存在が中でも大きな重しとなって、物語の軸の中心かのように、そこを通過するたびに展開が動いていく構成も秀逸。最後には長年の思いも叶い、後味もスッキリ。

 

 

6 マスカレード 甘い罠

母親の莫大な遺産を相続することになったヒロイン、その財産を狙おうと近づいてくる甘い罠…。低予算のアイドル・サスペンスではありますが、段階的に明かされていく真相を知っていく過程はなかなか面白い。ヨットコーチと義父の企み、それに警官が加わっていて、最後は本当の愛に目覚めた中での悲劇と、見応え充分。

 

 

7 ファミリー・プロット

ヒッチコックらしく手堅く隙なく一流のサスペンス映画を創り上げています。謎解きあり、カーアクションあり、サスペンスあり、と2組のカップルが運命に惹かれるように、まったく違うアプローチで近づいていく様子が巧みです。お互いに相手の思惑を知る由もなく、勝手に恐怖を感じる側と、その恐怖を相手が抱いていることを想像にもしない側。ただそこにはいずれも大金というものがあるわけで、人間結局は金なのかとも思ってしまいます。

 

 

8 おかえり、ブルゴーニュへ

フランスの片田舎の広大なワイン用の葡萄畑と、その畑を所有する3兄弟の相続に関する確執を中心に、それぞれが抱える悩みを絡めながら描くドラマです。季節によっても時刻によっても天気によっても変化する田園風景の中では、人間の抱える悩みもどこかちっぽけなものに思えてきます。景色の移ろいを楽しむのがメインで、人間のドラマはその次といったような映画なのかもしれません。相続問題も、もっと早く片付いていたような、時間を要しない結論であったりして、どこかとってつけた感は否めませんでしたが、ワインづくりの繊細さも知ることができて、ためにもなりました。

 

 

9 ビアンカ

ジャン・ポール・ベルモンドの純愛ぶりもなかなかデスが、中でもクラウディア・カルディナーレの美しさが際立ちます。気が強く素直でない娼婦と貧しい青年との噛み合わない悲恋が、財産相続でもめる親族という暗い背景の上に重なって、より悲しく過酷な印象を強くしていました。

ビアンカ 

 

10 百万長者の初恋

韓国映画らしいベタな展開、若くてかわいい子を早死にさせてしまうというありきたりの手ですが、なかなか感動的なものになっています。ただ男の前半と後半の変わりぶりの極端さがいまひとつスムーズでなく、ちよっとでき過ぎ感はありました。

 

 

11 ミスター・アーサー

12 女相続人

13 プロヴァンスの贈りもの

14 華麗なる相続人

15 河は呼んでる

16 遺産相続

17 パリ3区の遺産相続人

18 素敵な遺産相続

19 クッキー・フォーチュン

20 五月のミル