●ジェームズ・マカヴォイ 出演映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

ジェームズ・マカヴォイ 出演映画 ベスト10 

 

コンスタントに活躍し、作品数を増やしている俳優さん。

力強い目がどの作品でも印象的です。

 

1 ペネロピ

素敵なラブ・ファンタジー映画です。呪いをかけられて豚鼻になってしまったヒロインのペネロピをクリステイーナ・リッチが好演しています。物語は後半、豚鼻の自分を隠そうと隠そうと生きてきたことから、転じてさらけ出すようになったときから大きく動いてきます。周りの人々の気持ちを惹きつけ、人生がきり惹かれていくわけなのですが、このことは、観ている我々にも何かを訴えているような感じさえしてきます。欠点も含めて、ありのままの自分を素直に見せていくことこそが、その人の人間的な魅力にもつながっていくのだよと。彼女の生き方から学ぶこともあるようにも思いました。主人公に惹かれる青年がジェームズ・マカヴォイ。

 

 

2 ラストキング・オブ・スコットランド

アミンの犯した非情な政治の惨さを改めて伝えようとしているのですが、サスペンスフルな展開で、不謹慎ながら、娯楽映画としても十分に耐えられる出来です。軽い気持ちが、アミンの凶暴性に触れ逃げ場を失っていく一人の若い医師の緊張感が伝わってきます。フォレスト・ウィテカーの真に迫った演技もさすがにアカデミー賞。一昔のことなので、現実の問題という感覚よりも、過去への戒めという感じで受け取りました。ウガンダの診療所で働くなり立ての医師をジェームズ・マカヴォイを演じています。

 

 

3 つぐない

キーラ・ナイトレイ演じるセシーリアの目線で主として描かれているところ、妹で3人の女優が演じるブライオニーを主体に進んでいくところ、そしてジェームズ・マカヴォイ演じるロビー中心に描かれているところ、一つの罪に対する3人の立場が違っているだけ、正直なところ、誰の気持ちで観ればいいのか(そんなこと別に決めなくてもいいのですが…)、感情的な部分で観ている私がふらふらしてしまったようでした。また、それぞれのキャラクターも皆まっすぐ過ぎて、可愛げにやや欠けるのですよね。特にキーラ・ナイトレイについては、なんか常に張り詰めているような表情で、なんか観ていて疲れてしまいそう。

 

 

4 アトミック・ブロンド

シャーリーズ・セロンがとにかくかっこいいですが、最後に二転三転する展開は、ついていくのに精いっぱい。冷戦状況がまさに終わろうとする独特の状況を背景とする中で、誰が味方で誰が裏切り者なのか、構図がはっきりしない中で繰り広げられる激烈な任務。激しいアクションや妖艶な同性愛のシーンなど、ビジュアル的にも刺激の強い映像が続き、セロンの体を張った演技に圧倒されます。ラストシーンで明かされる本当の構図に驚かされて閉幕ということで、作品そのものもかっこいいものになっています。敏腕エージェント役でジェームズ・マカヴォイは出演。

 

 

5 声をかくす人

どの国でもどの時代でも権力によるこうした横暴は存在するもので、そしてこうしたことを積み重ねて法が整備され、近代国家が形成されていくのですね。同じ大統領暗殺でも、謎の多いケネディの犯人の話は今までにも映画で取り上げられることがちょくちょくあったのですが、リンカーン暗殺犯の背景については、そういえばあまり知らなかったです。無実の罪、冤罪…。人一人の命より国家のメンツを守ること優先されていたわけですが、考えてみれば戦争こそがその最たるもの。戦争で多くの命を犠牲にして得た勝利に比べれば…ということでしょうか。しかし権力のメンツのための横暴は今なお、その大小に関わらず今なお存在するわけで、そういう意味ではこうした映画も、また作り続けていく意義は決して小さくないでしょう。北軍の英雄をジェームズ・マカヴォイが演じています。

 

 

6 スプリット

シャマランが本格的なサイコスリラーに挑んだ今作は、彼の得意の領域にようやく戻ったというところ。しかもそもそもあったやり過ぎ感も控えめに、むしろ静かに進んでいくので、それが余計に恐怖感を増幅させています。犯行現場が最後の最後にようやく明かされるのですが、ところどころに会話などにその伏線も張られていて、もう一度見直してみたくなるのも『シックス・センス』と同じ。おまけにブールス・ウィリス御大がラストシーンで登場するというサービス付で、その登場のさせ方からしても、シャマラン自身も今作については『シックス・センス』以来の手ごたえを感じていたのかもしれません。24番目の人格の登場には、やはりシャマラン的演出ともいえる突然感もありましたが、さすがに多くの劇場で公開されるだけの出来にはなっていたのではないでしょうか。ジェームズ・マカヴォイの演じ分けがまた凄かった!

 

 

7 ジェイン・オースティン 秘められた恋

ジェイン・オースティンの小説の雰囲気を損なわないように、まるで彼女の作品のひとつかのような物語が展開され、ファンの期待は裏切らないものになっていたと思います。今とは大きく違う時代背景や価値観の中で、愛情と財産と家族のどれを選択するのか、すべてを同時に手に入れることができない状況の中、若いヒロインの苦悩が切々と伝わってきました。ジェイン・オースティンの小説を映画化すると不思議に演じる女優たちが魅力的に見えるのですが、彼女の小説そのものではないですが、この作品でもアン・ハサウェイが素敵でした。もともと好きな女優さんではないですし、最初「プリティ・プリンセス」で観た時はまったく興味もなかったのですが、ここ数年の活躍を見ると、いい女優さんになりましたね。役のふり幅も広いですし。それから一見遊び人のジェームズ・マカヴォイ演じるトムも、実はなかなかの好青年だったのですよね。素敵な恋愛小説を書いてきたジェインが恋に落ちる相手ですから、やはりそれなりの人物でないとね。この作品を観ると、彼女の作品の中で描かれる男性たちのキャラクターにも結びついてきて、そのあたりもなかなか興味深かったです。ジェインが恋におちる相手をマカヴォイが演じています。

 

 

8 トランス

ダニー・ボイルが一筋縄ではいかないだろうことは想像できていましたが、今まで以上に凝った映画を作ってきました。現実と非現実の間を行ったり来たりで、スタイリッシュな映像についていくのがなかなか大変ではありましたけれど、最後に二段階で明かされる秘密で納得できる部分も。逆に言えばオチがあってこその作品でもあり、全編の9割はそこにもっていくための前振り。観終わった時点での「なるほど感」はあったけれど、トータルでみると、やや凝り過ぎたかも。美術品の競売人である主人公がマカヴォイ。

 

 

9  X-MEN アポカリプス

このシリーズはいつも安定しています。あらすじや登場人物をおさらいしないと、すぐにはついて行けないところはありますが、スケール感とスピード感、ストーリー性、ダーク感と爽快感がそれぞれ適度に満たされていて、観ていて退屈することはあまりないです。今作はプロフェッサーXが主役ということで、ヒュー・ジャックマンは殺人マシンと化した醜態(?)を晒すだけの登場。回を追うごとにキャストも少しずつ入れかわりながらも、飽きさせない手腕はさすがブライアン・シンガーといったところでしょうか。ジェームズ・マカヴォイはプロフェッサーX

 

 

10 ラブストーリーズ コナーの涙

男性目線から見ると、女性が何を考えているのか、実に謎の生物に見えてしまうような作品です。女性側の作品を観る前なので、そちらを観て合わせればまた何か分かってくることもあるのかもしれません。「ラブストーリーズ エリナーの愛情」と対の作品。