●タイトルに獣名が使われている映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

タイトルに獣名が使われている映画 ベスト10

 

1     ライオン:3月のライオン前編/後篇  

他に、LION ライオン 25年目のただいま、冬のライオン、風に立つライオン…

将棋の世界の独特のシステムや対局の緊張感を見せつつも、育った家の家族やお世話になっている三姉妹一家との関わりの中での人間ドラマも描き、ボリューム感たっぷりの作品になっています。前編には登場しなかった父親が新しく加わり、或いは次女の学校でのエピソードも描かれ、新しい展開を見せる中、主人公の葛藤がクローズアップされ、彼の成長が感じられます。また鼻水を出して泣く有村架純や、つばきを引きながらしゃべる倉科カナなど、女優陣の姿も奇麗だけで終わらない、リアルな姿を映し出していることも印象的でした。

 

2     :猿の惑星   

他に、冬の猿、猿ロック THE MOVIE

いやがおうにも人間である主人公をまるで我が身のように応援したくなる構図。それだけに,自然に映画に入りこめるし,どう危機を乗り越えて行くのか興味がひかれます。メイクは当時としては素晴らしいもの。最後のオチは初めから予想の出来た結末ではありますが、それでもうならせるものがありました。シリーズ作、リブート作等多数。

 猿の惑星

 

3     ジャッカル:ジャッカルの日    

他に、ジャッカル…

緊迫感みなぎるサスペンスの秀作。作品では殺し屋の暗号名として使われています。雇われた殺し屋が名前や姿を変えながら警察の追っ手から逃げて目的を達成しようとしますが、途中で女に興味を示したりと、人間らしい一面も見せます。追う側と追われる側の攻防に目が離せませんでした。リメイク版のタイトルは『ジャッカル』ずばり。

ジャッカルの日

 

4     :戦火の馬  

他に、すべての美しい馬、夢駆ける馬ドリーマー、馬を放つ…

スピルバーグらしく、そつのない作品です。数奇な「人生」ならぬ「馬生」をドラマティックに描いた構成は娯楽映画としても十分に耐えられるものでもありますし、その中でも戦争のシーンについても手を抜くことなく、本格的な映像で見せてくれます。さらにその中に盛り込まれる大小さまざまなエピソードにもそれぞれ惹かれるものがありますし、とにかく押さえるところをきちんと押さえていますので、比較的長い上映時間も飽きることがありません。そして何よりも圧巻なのは馬の演技。まるで意志を持っているかのように人間と接するそれぞれのシーンでの表情は、今までの馬の映画でも見たことがないような素晴らしいもの。それだけでも観る価値があるのではないでしょうか。エミリー・ワトソンが一番名の通ったキャストという地味な面々でも、それなりにスケール感のある作品に仕上げてくる力は、やはりさすがスピルバーグなのかもしれません。

 戦火の馬

 

5     :象の背中  

他に、エレファントマン、エレファント、エレファント・ソング…

余命を宣告され、残りをどう過ごすか?この映画の主人公は延命治療拒否という選択をし、残りの日々を家族と過ごすわけです。ただ、死に対しての恐怖を、感情として表に出すことをせず、傍目には淡々と死を受けてとめて、残りの日々をいかに有意義に過ごすかということだけに重きを置いているように見えます。実は内心では怖くて悲しくて仕方ないのですが、たびたび襲う苦痛にも耐え、冷静に死を受けとめているように見えます。この映画を観ていると、やはり支えてくれる家族の力の大きさというものを、十分に認識させられます。家族が死を前にしたとき、自分が支えになってあげられるか、そう考えると、この映画の家族は死を前にした主人公にとってはまさに理想的でしょう。まるで菩薩様のような奥さん、素直で優しい子供たち、物分りのよい兄などの家族。

 

 

6 駱駝:駱駝の祥子

何も悪いことをしていないのに、運命に翻弄されるように次々に不幸に襲われる主人公。救いようのない悲劇に、なぜこんなむごい物語を作るのかとさえ思ってしまう。自分の体で生計を立てていこうとする主人公、策略にはまり金持ちの娘と結婚、ぎくしゃくしていた関係も妊娠を機に幸せが訪れようかという瞬間の悲劇、暗い気持ちをひきずるために観るような映画だが、あまりにドラマティック。

駱駝の祥子 

 

7 熊:がんばれ!ベアーズ   

他に、ブリグズビー・ベア…

個性ある子供達の好演が光りとても楽しい。中でもテイタム・オニールが紅一点で生き生きしています。30年前の作品であるにも関わらず、少しも古さを感じないのは、いつの時代もスポーツの魅力は変わらないということでしょう。

 がんばれベアーズ

 

8 バファロー:バファロー大隊   

他に、アメリカン・バッファロー…

西部劇ですが内容は法廷劇。黒人兵が殺人犯として捉えられるものの、必死の弁護と新たな事実の判明で、真犯人を暴き出すまでを描いた作品ですが、論理的に積み重ねた謎解きものというよりも、犯人は最後に急転直下、会話の中で犯人に感情的なさせて自白を引き出すという手法。ちょっと変わった西部劇として興味深く観られました。

 

 

9 虎:タイガー 伝説のスパイ   

他に、レイルロード・タイガー、かちこみ!ドラゴン・タイガー・ゲート…

インド映画のイメージとは違うスピード感があって動きの速いスタイリッシュなスパイ・アクションです。ラブあり、サスペンスあり、そしてアクションと娯楽要素をいっぱい詰め込んでいるところはインド映画といったところ。ここでも暗号名として「タイガー」が使われています。

 

 

10 山猫:山猫は眠らない   

他に、山猫、過ぐる日のやまねこ…

経験の浅い若き天才スナイパーと戦争のいわばプロの二人が反発しあいながらも、2人対多という絶体絶命の危機の中でお互いの窮地を助け、最大の危険から脱出するまでを描いていた骨太のアクションになっています。いがみ合いながらも肝心なところで助けてしまう2人の関係性が面白く観られました。