鈴木砂羽 出演映画 ベスト10
同郷の女優さんです。
応援しています、
1 闇の子供たち
この話はフィクションであるにしても、臓器売買や児童買春という闇の世界の話はよく耳にする話であり、さらにはそれを知りながらも見て見ぬふりをする私たちに大きな問題を提起してくれる社会派映画として、見ごたえのある作品であったことには違いないでしょう。かなり阪本色が強く現れた作品でもあり、ぐいぐい引き込んでいく力強さに引き込まれていきました。観ていて感じたのは、これらの問題が被害者と加害者、正義と悪者という簡単な構図では語りきれないということです。とても一筋縄ではいかない問題であると。実際に映画の中では、登場人物の何人かが表の顔と裏の顔とを持ち合わせ、その間を行ったり来たりしながら、自分の立ち位置に迷っているようなところがあります。妻夫木演じるカメラマン然り、NGOのタイ人協力者然り、警官然り、そしてその際たる人物が江口洋介演じる主人公の新聞記者なのです。実はこの映画での結末を知った上で最初から映画を観ていたので、彼が臓器移植問題の闇を暴こうと躍起になるその真意というものに対し、ものすごく興味深かったです。砂羽さんは商社マンの妻役。
2 俺物語!!
永野芽郁が嫌みのないパーフェクトな可愛らしさで、説得力充分。お互いがお互いを好きでいながら片思いを続ける二人の不器用さに、やきもきしながら、二人を一生懸命応援したくなるようなキュートなラブコメディになっています。登場する友人たちも両親もみんないい人で、唯一中学時代に猛男が好きだったという女生徒だけが、ちょっと嫌な女の匂いを漂わせていたものの、悪人も敵役も出てこず、温和な感じがまたいいのです。16歳の永井と32歳の鈴木亮平が高校の同学年というところはかなり漫画チックではありますが、体を創り上げた上でこのキャラクターになりきった鈴木亮平もなかなかたいしたもの。面白かったです。その鈴木亮平の母親役で鈴木砂羽は出演。
3 ジャンプ
ミステリー調の前半からラブ・ストーリーがかりながら、最後は人間の生き方まで問うような展開の中、特に運命というものを強く感じさせられる物語でありました。偶然が重なったことで、帰宅しないまま出掛けることになった恋人、その重なり方は来るべき結末のための運命だったのか、最後に達観したようにそのことを悟る主人公に、5年半の間の成長をうかがえます。よくよく考えると、連絡ひとつできなかったのかとも思える部分はあるのですが、謎解きをするように観る者をひきつけていく構成は、行き着くところがやや意外なところであったにしろ、なかなか上手でした。主人公の独身男の恋人が失踪しますが、その姉を鈴木砂羽が演じています。
4 劔岳 点の記
人工的な映像テクニックを使わず、とにかく時間をかけて丹念に撮り上げたというところに、昔ながらの映画ならではの力というものを感じることができました。俳優たちの伸びきったひげを見るだけでも、監督の映画へのこだわりというものが十分に伝わってきて、CG全盛の今、かえって新鮮に映りました。観客にこびることもなく、奇をてらうこともなく、とにかくきっちりまっすぐに映画と向き合って作り上げた、そんな「ど」がつくほどの生真面目さがこの映画の一番の強さであったように思います。最初は退屈に感じた山中の道程も、次第に惹きつけられていき、自然の厳しさの中で目的達成のために気持ちを強く持って一つになっていく一行に、いつのまにか感情移入していました。山の案内人の妻役で砂羽さん出演。
5 カラフル
教訓として伝えたいことも分かるし、最後のオチも意外性は薄いものの、それまでの過程からして自然なもので、素人っぽい学生達の演技も好感が持てました。特に唄子役の真柄が、真に思いを寄せながらやや鬱屈した内面を持つ少女の役をそれらしく演じていのがいいです。けっして上手ではないですが…。家族の関係はやや突っ込みが足りない部分はありましたが、全体的にまとまりもよく、田中聖くん目当てでなくても充分観賞に耐えられるものになっていました。砂羽さんはチョイ役での出演。
6 赤い文化住宅の初子
貧乏で高校もいけない兄妹ですが、不思議と悲壮感がないのには救われました。それはやはり彼女を好きな三島君の存在が大きいでしょう。おとなしくて自己主張もしない主人公初子ですが、それだけが希望の光という感じでした。母親を演じるのが鈴木砂羽です。
7 Zアイランド
閉鎖された島という空間で繰り広げられるゾンビと人間との戦い、そしてそこから逃げようとする人間と人間の戦い。お笑い芸人をたくさん使っているところは、どうしても身内に頼った感は拭えないものの、映画全体としては楽しかったです。会話のやりとりで笑わせるセリフのくだりはさすが漫才師というセンスを感じましたし、それに応える大物俳優たちの楽しそうな雰囲気も良かったです。暴力団の団員の元妻を砂羽さんは演じています。
8 同窓会
最後のオチが強烈なオチでした。高校時代のフィルムと今とを交錯させることで、過ぎ去りし青春時代の懐かしさがこみ上げてくるような作品に成っています。特に高校時代の雪を演じた尾高の笑顔がなんとも愛らしく、恋心がよく伝わってきました。兵藤ゆきのコーナーがあるなど、ギャグに近いユーモアもところどころ取り入れられ、重くなりすぎないのも良かった。鈴木砂羽は永作博美演じるヒロインの親友役。
9 ランブリングハート
一人二役の臼田が可愛らしく、なかなか面白かったです。双子ものの定番でもある入れ替わりをところどころで使いながら笑いを取りながら、一方で対照的な恋愛感を交錯させることで、等身大の女の子を描いていました。ダイヤモンド・ユカイがいい年してこの役かというのも笑えます。ラブホテルの従業員仲間の一人として鈴木砂羽さんは登場。
10 鑑識・米沢守の事件簿
相棒シリーズのスピンオフムービーですね。最後に行くまでの紆余曲折はなかなか面白かったですが、最後だけはあっけなくて拍子抜け。簡単に引っかかってしまった犯人がちょっと馬鹿に見えます。しかし全体としては初めての人でも見られるような内容で好感をもてました。砂羽さんは寺脇康文演じる刑事の妻役です。
11 なくもんか
12 スクラップ・ヘブン
13 書道ガールズ 青い青い空
14 しあわせカモン
15 相棒-劇場版-絶体絶命!42.195km東京ビッグシティマラソン
16 火火
17 観察 永遠に君をみつめて
18 いつか読書する日
19 力道山
20 探偵はBARにいる3