●スキー、スケートボード映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

スキー&スノーボード映画 ベスト10

 

季節外れではありますが、スキー、スノーボード映画を集めてみました。

 

1 私をスキーに連れてって

1987年当時はトレンドの最先端をいっていた映画だったでしょうが、今観るとバブル時代の若者文化をストレートに伝える貴重な風俗映画といえそうです。これだけリアルな時代のにおいを感じさせる作品というのも、ある意味貴重ですし、一種の名作と言えるのかもしれません。当時流行の兆しを見せていたもの、当時最もおしゃれなアイテムを揃えて組み立てた結果、ラブ・コメディとしても飽きの来ないキュートな作品に仕上げた力は、もっと評価してもいいのかもしれません。特に当時の時代を生で感じた世代にとっては、時間が経過すればするほど懐かしさを誘う作品になるのではないでしょうか。原田知世が最も可愛い時期の作品でもあるでしょう。

 

 

2 フローズン

シンプルですが下手なホラーよりよっぽど怖いです。夜のスキー場のリフトに取り残された若者たち。凍傷、落下、狼、孤独…さまざまな恐怖が襲ってくる中、生き残ることができるのか?シチュエーションは単純なので面白さを求められるときついが、痛々しい凍傷のあとや狼の来襲など、観ていてかなりドキドキしました。

 

 

3 クールボーダー

有名俳優の出ていない小作ながらも、ラブ・コメディとしてはなかなかの痛快さ。仲間の仲の良さを描くことによって、ビジネスライクの世界との対照を面白く見せている。展開はありきたりではありますが、キャラクターづけもはっきりしていて、女性陣もなかなか魅力的。スノーボードのわざとしては、もう少し見せてほしいところではありますが、最後の雪を使ったドタバタアクションは上手に雪を利用していて見所は多い。そして結末は爽やかなラブ・コメディらしい締め方。単純に観て楽しむ映画としては、充分足りるものになっていました。

 

 

4 スキー・ジャンプ・ペア-Road to TORINO 2006

架空のオリンピック競技スキージャンプ・ペアに取り組む選手や、彼らをバックアップする学者たち。あまりに馬鹿馬鹿しい設定ですが、それを生真面目にフェイク・ドキュメンタリーとして描いているのがとにかく面白いです。

 

 

5 アルプスの若大将

若大将シリーズには当然のようにスキーも登場しますが、特にこの作品は海外を舞台に若大将や青大将が能天気な学生生活を楽しむというお気楽スキー青春映画となっています。加山雄三は大学スキー部の主将という設定です。

 

 

6 黒い稲妻

こちらは元オリンピック選手のトニー・ザイラーが主演ということで、得意のスキーを当然のように披露しています。最後はスキーの競技会で優勝と、お決まりのパターンのお気楽な展開。まるでドイツの若大将といったところでしょうか。

 

 

7 空から星が降ってくる

スキーのトニー・ザイラーとフィギュアスケートのイナ・バウアー(荒川静香さんで有名ですね)が共演ということで、ウィンタースポーツにスポットを当てた作品ですが、これまた実にお気楽なコメディに仕上がっています。ドイツの若大将(?)の面目躍如。

 

 

8 フレンチアルプスで起きたこと

スキー・バカンスのためにフランスの高級リゾートにやってきた一家ですが、突然起きた雪崩の時の対応から、父親の威厳は見事に失墜。父親がその威厳を取り戻すためにあくせくする悲哀が、男としてはなんともいえない気持ちにさせられます。

 

 

9 国家代表!?

韓国のスキージャンプ国家代表チームに集められた落ちこぼれメンバーたち。素人ながら猛特訓を重ね。オリンピックに出場を果たすというストーリーは、韓国のナショナリズムにあふれています。ややコミカルさが強めなので、感動というよりは、若干脚色の強さが気になりました。

 

 

10 疾風ロンド

スキーとスノーボードを駆使したサスペンス・アクションですが、原作のせいなのか、映画が悪いのか分かりませんが、ストーリーをなぞるだけで、面白味のない映画になってしまいました。足をけがして動けないこともあって、阿部寛の動きが少なく、まずは拍子抜け。さらに大倉忠義もいまひとつキャラクターが弱く、もったいない使い方。コメディタッチで柄本明やムロツヨシが笑い担当の演技をしていても、緊張感が緩むだけ。小説ではよくても、実際に映像にするとイマイチということなのでしょうか。

 

 

番外 シャレード

今回この括りに入れるかどうか迷ったのですが、冒頭でのスキー場のシーンは、サスペンスのきっかけとしては重要なシーン。一体あなたの正体何?が最大のテーマなのか。何人もの男が大金を狙ってたかってくるのですが、お金は一体どこに、というという本線はもちろん、二転三転するグラント演じる謎の男に振りまわされる未亡人を観ていると、こっちの方まで振り回されてしまいます。それこそ作品の力なのでしょうか。どんでん返しが最後に二つも用意されていて、徹底的に観客を騙すことに力を注いでいるのが楽しい。またヘプバーンの赤や黄色の衣裳を観ているのも、カラーの利点を最大限に生かし、ストーリーとは別の部分での見所も作ってくれていてサービスいっぱいの映画でした。