●スティーヴ・カレル 出演映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

スティーヴ・カレル 出演映画 ベスト10

 

コメディ中心に活躍していますが、

芸達者で、近年はシリアスな作品でも

評価を受けている俳優さんです。

 

 

1 フォックスキャッチャー

スティーヴ・カレルが病理的かつ威圧的な、どこかに異常な影を感じさせるコーチ役で今まで見せたことのない演技を見せてくれています。チャニング・テイタム演じるマークとの関係が次第に不穏になっていく様子に、作品は徐々に重くなっていきます。そしてその間に入るのが兄のデイヴ。ジョンの求めに応じながらも、対立する弟のフォローを必死に続ける。一方で不幸だった子供の頃の反動で家族には安定した暖かい生活を提供したいと思う優しさがあふれる人格者なのだ。しかしどこで何を刺激したのか、まるでお門違いのターゲットとなって、糾弾に倒れてしまうとは、あまりにショッキングなラストとしか言いようがありません。33様の独特の心理状態をそれぞれが好演し、なかなか理解しがたい心理状態ではありますが、事実に基づいた重厚な作品に仕上がっていました。

 

 

2 リトル・ミス・サンシャイン

ちょっと可愛らしい家族のドラマです。バラバラの家族がミスコンへ参加しようとする道中に起こるさまざまな出来事の中で、まとまりを取り戻していくというストーリー。個性の強い、変わり者揃いの家族で、騒がしい道中はやや大げさな印象もありますが、観ていて飽きません。子供のミスコンというのがあまりピンと来ず、どちらかというと顔をしかめたくなるようなコンテストなのですが、このオチならそれも逆に生きてきます。妻の精神的に病んでいる兄をスティーヴ・カレルが演じています。

 

 

3 ラブ・アゲイン

知らないところで恋心が複雑に交差しながら進行、そしてある瞬間にそれらが絡み合っていることに気づいて大騒動というなかなか楽しいラブコメディです。それぞれの恋の相手が、年の差、経験、考え方など、みんなどこか不釣り合いなところがなんとも危うい感じがして、そのふわふわ感が、いったいどう落ち着くのかという楽しみを煽っているようでもあります。個性的なキャストが揃い、新人が好演したり、名優がチョイ役で顔を出したりと、いろんなところで見どころのある作品でした。主人公であるイケてない中年男をスティーヴ・カレルが演じています。

 

 

4 マネー・ショート 華麗なる大逆転

スティーヴ・カレルを中心に4人衆の緊張感とスピード感ある演技は見事なもの。金融界での大金をかけての破産か大儲けかの勝負の世界、状況を冷静に分析して周りが難と言われようとも正しいと信じて実行に移す判断力。常にスリリングな展開で流れとしては引きつけられるものが充分でした。ただし、専門用語が多く、ある程度の知識がないと、彼らがなんのためにどうしようとしているのかが分からないというのは難点。状況は理解できても、どういうからくりで金が増えたり減ったりしているのか、正直なところピンとこないところも多々ありました。

 

 

5 バトル・オブ・ザ・セクシーズ 

テニスの歴史の中にこんなことがあったとは知りませんでした。スポーツ界での男女の扱いの差がまだまだ大きかったころ、それを主張し、スポーツ界を変えていったキング夫人の勇気を持った行動は、いまの女子テニス界のみならずスポーツ界全体に与えた影響は計り知れないものがあるように思います。作品では性差別の問題だけでなく、同性愛の問題にも踏み込み、キング夫人についてかなり突っ込んだ描写に挑んでいました。たたかれ゛現役バリバリの女子チャンピオンと55歳のかつての男子チャンピオン(スティーヴ・カレル)。映画の中のテニスのシーンは、ややスピードにかける印象でしたが、実際の当時の試合はどうだったのでしょうか。そのあたりは気にはなりますが、彼女の実績を汚すものではけっしてありません。何事も古い考えを変革していくということはエネルギーがいるもので、それを成し遂げていったということは、それだけで尊敬できるものだと思います。エマ・ストーンが本人に近づこうと熱演。

 

 

6 ハンズ・オブ・ラブ 手のひらの勇気 

年の差の同性愛パートナーの相手に対し遺族年金がいくようにできないのか。家族としての実体がなくても、婚姻すれば男女の間では問題なく渡るのに、いくら愛し合う家族として暮らしていても、同性で婚姻関係にないというだけで渡すことができない。その矛盾にスポットを当てた作品です。なんといってもシーンごとにやつれていくジュリアン・ムーアの変貌ぶりが見事で、技術もあるでしょうが、まずその点だけでもリアル。そしてその相手が実際にも同性愛者であることを認めたエレン・ペイジということで、演技も自然だったのかもしれません。州によっては同性婚が認められるようになった現在、また違った状況になっていくのかもしれませんが、変わっていくその過渡期にあっては、両方の考え方が混在して、なかなかすんなりとはいかないものですね。同性愛者支援団体の男性役でスティーヴ・カレルは出演。

 

 

7 奥さまは魔女

相方のウィル・フェレルのオーバーアクトが妙に可笑しく、気楽に観るには楽しい映画だった。あまり好きではないニコール・キッドマンですが、この作品や「ステップフォード・ワイフ」みたいな力の抜けた作品はかえってのほうが個人的にはいけます。今回は魔女という役柄で、キッドマンにはある意味はまり役。あまりに人工的とさえ思える美貌は、普通の生身の人間の役よりはロボットや魔女のような人間離れした役柄のほうがしっくりきます。それはともかく、この映画は大きな期待をして観なければ誰でも「そこそこは」楽しめるんじゃないかなとは思います。子供が見ても99%のシーンは大丈夫。たった1箇所のモザイクシーンを除いて。ただし、そこが一番笑えたけれど。スティーヴ・カレルは叔父さん役。

 

 

8 ブルース・オールマイティ

全体としてはハートウォーミングなコメディといったところですが、キャリーのオーバーアクションは健在。爆笑シーンは唯一アンカーの地位を狙おうと、アンカーに高音でしゃべらせたり、下品な意味不明な言葉を喋らせたりするところ。これは笑えました。しかしそれ以外はかなりまじめな道徳的な物語になっています。結局は愛と助け合いの心が大切なんだよと、さんざん言い古されてきたことを、神様の力を手に入れたものの顛末を通して訴え掛けているわけですね。カレルは下院議員役。

 

 

9 31年目の夫婦げんか

内容自体は実に下世話。大部分は夫婦のセックスに絡んだ話ですが、31年夫婦を積み重ねたところで、再生のための施策の大部分がソレがらみと言うのは、ちょっと寂しい。おバカなコメディであれば、それもいいのですが、コメディの形をとりながらも、夫婦再生を描いた作品であることも考えると、もう少し多面的な視点で捉えて欲しかったです。これ、 この二人(メリル・ストリープとトミー・リー・ジョーンズ)が演じたからなんとかもったものの、キャストが違っていたら、目も当てられないような下品な映画になってしまったのではないでしょうか。結婚カウンセリングの本を出した医師役でスティーヴ・カレルは出演。

 

 

10 エバン・オールマイティ

スティーヴ・カレルがニュースキャスターを演じる主演コメディですが、現代の政治に対する風刺も込められ、逆に家族の大切さを歌うことでハートフルな作品にもなっています。まあ議員が神様の風貌に近づいていく様子は馬鹿馬鹿しいのではありますが…