●キャスター映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

キャスター映画 ベスト10

 

お天気キャスター、ニュースキャスター、スポーツキャスター…

そんなキャスターを描いた映画の特集。

 

1 チャイナ・シンドローム

重大事故を隠して体面を保とうとする組織と、なんとかして危険を知らせて回避させようとする一社員の構図は、現在もあらゆる大組織に見られるものでありますが、原発の安全性とも絡めて1979年に作られたということが驚きではあります。信念を持って真実を追求しようとするキャスターとカメラマンの姿勢にも、ただ一人組織に立ち向かおうとするジャック・レモン演じる社員にも、共感を持って観ることが出来ました。そんなテーマ性も含め、ぐいぐいと惹きつける力を持った作品として、非常に見応えのある社会派映画でした。

 チャイナタウン

 

2 テロ、ライブ

なかなか面白かったです。爆弾を仕掛けて放送局に電話をかけてきた男と、それに対応し、なんとか収めようとする落ち目のキャスター。警察や上層部それぞれの思惑も絡んで事態は複雑になる一方。自分の命と元妻を含む人質を守ろうと必死な主人公に対し、対面重視の警察や上層部。一種の劇場型犯罪といえる爆破脅迫事件を、息つく時間もないほど一気に見せる力は韓国映画ならではのものかもしれません。見応え充分でした。

 

 

3 ブロードキャスト・ニュース

プロデューサー役を快活なホリー・ハンターのキビキビした動きが非常に印象的なさわやかなドラマ。頭脳はともかく要領と運が抜群で、キャスターとしてあれよあれよという間に昇進していくトム(ウィリアム・ハート)と、実力はあるが要領の悪いニュースライター兼レポーターのアーロンとの間で揺れながらも、実力を発揮していくジェーン、この三角関係が織り成す報道局での人間模様が魅力的に描かれていて好感が持てました。

ブロードキャストニュース 

 

4 恋とニュースのつくり方

何も憂いを持たずに明るく楽しめる映画はいいですね。レイチェル・マクアダムスの明るいキャラクターが作品全体を引っ張り、とにかく爽やかであと味もすっきり!正攻法のサクセスストーリーにラブロマンスをからめ、好感の持てる作品に仕上がっています。ベテランの俳優陣が脇を固め、伝説のキャスターをハリソン・フォードが演じるなど、それぞれが個性を生かした安心の演技。重い映画に疲れた時にはぴったりです。

 

 

5 フロスト×ニクソン

前半は前振り的な役割を担っていたこともあって、政治的背景などある程度の知識がないと、なかなか入り込みにくい部分もありましたが、インタビューが始まってからのぐいぐい引き込んでいく力は、さすがにロン・ハワード。息の詰まるような駆け引きの中での緊張感には圧倒されました。決して面白いという類の映画ではありませんし、実際の出来事を無理に映画的な脚色をすることもなく、その点ではとっつきにくさはあるのですが、それでいてもニクソンとフロスト、そして彼らを取り巻くスタッフたちのピリピリした雰囲気は十分に伝わってきます。人生を賭けたといっても大げさではない男同士の心理合戦を堪能させていただきました。

 フロストニクソン

 

6 誘う女

テレビキャスターとしてのキャリアのためには何でもするとんでもない女の役をニコール・キッドマンが熱演していて、展開もなかなか面白い。彼女の出世作的な映画でもあります。翻弄される男どももまた情けないやら可哀そうやら。あっけないオチがまたこの作品らしい。

 

 

7 グッドモーニングショー

ワイドショーで扱うニュースの順番や企画などがどうやって決まっていくのか、番組の裏側を見られたというのがまず面白かったのと、思い込みの激しい勘違いキャスターを演じた長澤まさみがいい味を出していて、特に前半は笑わせてもらいました。ただ人質と澄田との交渉が始まってからは、どこか人情ものの方に走ってしまっていて、笑いの要素は激減。オチもこれといってつかず、なんとなく終わってしまったような形はちょっと残念でした。それでもフジテレビらしい賑やかなキャストと混乱した現場の描写は、気楽に楽しむには充分なものでした。

 

 

8 ネットワーク

どぎつい視聴率競争の裏側をいささか大袈裟気味に描いてはいますが、作り手側の意欲とメッセージを感じる力強い作品になっています。なんといってもフェイ・ダナウェイ演じる視聴率に取り付かれ我を失って行く女性ディレクターの演技が目立ちます。オスカーをとっただけの存在感ある演技でした。また狂気にとりつかれたようなキャスターを演じるピーター・フィンチも、これまたオスカーを獲得しただけある抜群の存在感を見せてくれました。

ネットワーク 

 

9 アンカーウーマン

分かりやすいサクセスストーリー。男が女を助けるという点で、女性の自立を詠いながらも、どこか男性優位の社会を感じずにはいられませんが、これもまたこの時代の現実なのだろうから仕方ないところかも。ミシェル・ファイファー、ロバート・レッドフォードとも型通りの奇麗な役といってしまえばそれまでですか、ある意味女性にとって理想の出世物語でありラブストーリーであるのかもしれません。全体的にはストレートで奇麗な展開で、あまり奇をてらった部分がないので、良くも悪くもハリウッド的な夢物語という印象でした。

 アンカーウーマン

 

10 ブルース・オールマイティ

全体としてはハートウォーミングなコメディといったところですが、キャリーのオーバーアクションは健在。爆笑シーンは唯一アンカーの地位を狙おうと、アンカーに高音でしゃべらせたり、下品な意味不明な言葉を喋らせたりするところ。これは笑えました。しかしそれ以外はかなりまじめな道徳的な物語になっています。結局は愛と助け合いの心が大切なんだよと、さんざん言い古されてきたことを、神様の力を手に入れたものの顛末を通して訴え掛けているわけです。

ブルースオールマイティ