●ジェシー・アイゼンバーグ 出演映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

ジェシー・アイゼンバーグ 出演映画 ベスト10

 

童顔の個性派俳優。

 

1 ハンティング・パーティ

サスペンスとしては先の読めないスリリングな展開、接触する人々は敵か味方かも分からず、どんな結末を迎えるのか、終始ドキドキしどおし。その中に現在の国連を中心とする国際社会への痛烈な皮肉が込められ、エンタテイメント性と社会性がうまく配合された、見応えある映画になっていたように思います。皮肉をたっぷりこめた上での、この結末は、痛快という言葉がぴったりきます。実話に創作を織り交ぜて作ったというこの作品、硬派な作品の中にも、リチャード・ギア自身のちょっと軽めのキャラクターがいい味付けとなって、娯楽作としても十分に役目を果たしながら、今の国際社会のことについて、少し考えてみたくなるような気持ちにもさせてくれる、ほどよい社会派サスペンスでした。アイゼンバーグは新米TVプロデューサー役。

 

 

2 ソーシャル・ネットワーク

アカデミー賞をはじめ、各映画賞で主演男優賞にノミネートされたり、受賞したりした彼の代表作です。マーク・ザッカーバーグ氏を演じています。、一筋縄でいかないデヴッィド・フィンチャーらしい構成ではありますが、キレは必ずしもよくないです。抽象的ですが、もやっーとしたものが常に漂っているようなところがあって、明確に時間を動かしていながらも、それがズバッと切り替わってこないようなところがどうもすっきりしませんでした。また人間の描き方がやや、それぞれの関係性の変化は把握できるものの、内面に抱えている感情や思惑が、どの時間軸のシーンにおいても伝わってこず、その部分でドラマとしての面白味もやや薄く感じました。ただそうはいっても題材的には非常に興味深いものだったのは確かです。

 ソーシャルネットワーク

 

3 卒業の朝

教育で人格は矯正できないのか、そんな皮肉な結末が待っている学園ドラマです。問題児のまま卒業していった生徒は、25年経っても問題児であり、他の生徒を犠牲にしてまで教師としての思いを注ぎ込んで育てようとした結果はあまりにも無残な現実。他の学園ドラマとはやや結果の違う物語には驚かされました。もしかするとそれが現実なのかもしれません。一方さほど手をかけず、むしろ問題児に自信をつけさせるために犠牲になった優等生は、25年経っても物分かりの良い優秀な人間であったのです。そうすると教育とは一体何なのだろうと、考えさせられるわけでもあり、なかなか一筋縄ではいかない映画でもあるのです。そんなわけで必ずしも主題を汲み取れたわけではなく、映画を観終えたとき、もやもやが残ってしまいました。生徒の一人としてジェシー・アイゼンバーグは出演。

 

 

4 ローマでアモーレ

イタリアが舞台ということでかどうかは分かりませんが、男も女もそれぞれ好きなことをしているなぁという感じのお気楽で陽気なコメディです。ウディ・アレンとしてもかなり力の抜いて作っているような印象で、主として4つのエピソードにはそれぞれきちんとオチがき、4コマ漫画を4つ観ているような、そんな感覚で楽しむことが出来ました。あとには何も残りませんが、俳優陣もみんな楽しそうに演じている感じがいいですね。やっぱりアレンの映画に呼ばれるということは、誇りであり喜ばしいことなんだろうなと思ったりもしました。ジェシー・アイゼンバーグは建築家を目指す青年で恋人に振り回される役どころ。

 

 

5 グランド・イリュージョン

映画だからできる壮大なトリックということで、娯楽作品としてまずまず楽しめるものにはなっていました。マジック映画なので、何らかのどんでん返し的な仕掛けが最後にあるだろうなとは予想していましたが(というよりはこの手の者には必要不可欠ですね)、そう来るとは考えていませんでした。作品で使われるマジックはもちろん映画上のトリックなので、実際に可能かどうかというのは別問題ですが、映像技術を駆使した大技小技は、観ていてすっきりするものではありますね。中盤ややだれたところはありますが、犯罪者側が警察側を任す形のクライム・アクションとして、手堅く仕上げたといったところでしょう。ジェシー・アイゼンバーグは主人公のマジシャンを演じています。

 

6 グランド・イリュージョン 見破られたトリック

↑の続編。チップを盗み取ろうとした場面では、器用な手先を披露してのチームワークによる細かいトリックを、ラストでは大がかりな仕掛けを使った大どんでん返しの大技と、大技小技を取り混ぜてのマジックショーでした。が、やはりCGに頼ってしまうところは、どうも興ざめしてしまいます。現実的にはこんなことは無理ではないかと思わせてしまうと、マジック映画の場合は、気持ちも乗ってきません。サスペンス色がストーリー的にも強くなってしまい、娯楽映画としてのスケール感を出そうという意図は分かるのですが、今一つ観る側の望むこととはずれを感じてしまいました。

 

 

7 ソリタリー・マン

加齢を認めたくないマイケル・ダグラス演じる主人公、仕事においても、家族においても、女性に対しても、そして体力も、すべての面で衰えていくところを受け入れられず、周りから置き去りにされていく悲哀が切なくも哀れに可笑しい作品。それに比べて女性の逞しさ。ダグラスが意外にこうした役が似合うのが新しい発見。ジェシー・アイゼンバーグは大学の自治会副会長役。

 

 

8 エージェント・ウルトラ

訳も分からずに命を狙われ続ける不条理さ、自分でも信じられないぐらいに咄嗟に相手に逆襲し殺してしまう体力、そして自分に隠された秘密が明るみになっていくにつれて、ますます周りを信じられなくなる主人公(ジェシー・アイゼンバーグ)。映画ならではのあり得ない展開ですが、まあこんな無茶苦茶も映画の中でしかできないこと。CIA内部のごたごたもご愛嬌といった感じですし、監視担当者が本当に恋に落ちるなんて、これもある意味王道。

 

 

9 母の残像

お互いの間に壁のようなものを感じる重苦しい関係の父と二人の息子。それぞれが亡き妻、母親の想い出を抱えながらもその死を乗り越えようとする中で、少し父子関係が最後にほぐれかけるところまでを描いています。まだまだ長い道のりかもしれませんが、少し希望を見いだせたような最後にほっとしました。ジェシー・アイゼンバーグは母を亡くした長男役。

 

 

10 カフェ・ソサエティ

ウディ・アレンとしてはあまりキレを感じない作品で平凡な出来栄えです。ロスで夢破れて戻ったニューヨークで成功をおさめた主人公(ジェシー・アイゼンバーグ)の家族や元カノとの交流を描いていますが、これといった意外性のある展開もなく、特有のウィットも不発。古き良き時代的な回顧主義は悪くはないですが、それ以上のものはなく、作品の物語的にも元カノとの再会を懐かしむだけという印象。