●ピーター・サースガード 出演映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

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まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

ピーター・サースガード 出演映画 ベスト10

 

独特の雰囲気を持つ、好きな俳優の一人です。

 

1 エスター

とにかく怖いです。子供が見えないところで人を殺し、怪我させ、それでも大人は気づかない。一人だけ恐怖におののく養子先の母親であるヒロインの怖さは計り知れないものがあります。ぞっとするような恐怖を久しぶりに味わいました。養子先の父親がピーター・サースガードです。

 

 

2 17歳の肖像

大人になるための手痛い教訓といったところです。初めて見る大人の世界に浮き足立ち、無意識のうちに背伸びをしているうちに、それだけで自分が大人になったような錯覚に陥り、堅実に生きている家族や教師、友人たちがすべてかっこ悪く見えてしまう。程度の差こそあれ、どの時代のどの国のティーンにもつきものの永遠のテーマといえるかもしれません。この映画のヒロインは幸い、軌道修正しやり直すきっかけが与えられたのですが、そのまま堕ちていくパターンもたくさんあるわけで、そのあたりのほろ苦さというものがよく出ていましたね。現実を突きつけられた瞬間、はっと我に返り、自分が失ったものに気づく瞬間。それでも救われたのは、正しい方向に彼女を導いてくれる大人がいたということ。そういう意味で、彼女は恵まれていたのかもしれません。年上の男を演じるのがピーター・サースガードです。

 

 

3 ボーイズ・ドント・クライ

性同一性障害の主人公をヒラリー・スワンクが演じ、アカデミー賞を獲得した作品ですが、結末がかなり衝撃的。退廃的な男達に出会ってしまったのが、結局運命だったのかもしれないのですが、クロエ演じる少女が、けなげに主人公を愛する姿には心打たれました。しょーもない男どもの一人がピーター・サースガードです。

 

 

4 仮面の男

双子の国王というありがちな設定ながら、ついつい物語にひきこまれました。四銃士の固い絆を中心に、男の格好良さが上手に出ています。ただ、ディカプリオの顔がどうもこの時代にしっくり来ない感はありました。国王はもっと醜い方がリアルに感じられそうなのですが、アイドル映画ですからね。ジョン・マルコヴィッチ演じる四銃士の一人の息子役でピーター・サースガードは出演。

 

 

5 ニュースの天才

結末がわかっているストーリーを面白く緊張感をもって描いていくのはなかなか難しいものです。そんな中どこか歪んだ性格の主人公をヘイデン・クリステンセンが好演しているのは評価できます。少しずつ犯したことを認めるが、すべてを認めず、なんとか最小限で逃れようとする浅はかな態度が表情とうまくかみあっていました。ピーター・サースガードは編集者役。

 

 

6 マグニフィセント・セブン

七人の侍から荒野の七人、そしてこの作品ということですが、西部劇ながら7人組のリーダーが黒人で、メンバーには東洋人やメキシコ人もいるなど、現代的な味付けがなされてしまいます。そして山場となる悪党と7人を含む町の人々との壮絶な戦いは、爆破あり、銃撃あり、インディアン同士の闘いあり、勇敢な女性の参加ありと、かなり派手目な様相。やはり過去の作品とは差別化しないと今作る意味がありませんから、そういう意味もあってかなり大がかりな対決シーンとしたのでしょう。悪役のピーター・サースガードの本当に嫌な奴感、そしていざ自分の命が危うくなると見せる情けない姿、やはり悪役が立たないと、正義も映えませんからね。娯楽作に徹した今風西部劇といったところでした。ピーター・サースガードは悪党役。

 

 

7 デッドマン・ウォーキング

基本的には,死刑制度について意義を問おうとしているのでしょう。ようやく改心するきっかけをつかめたときには、既に死刑執行直前。少しずつながら、シスターに心を開いて行く死刑囚の様子、心のやりとりを描いていますが、やはり重いテーマ。いろんな捉え方ができそうな映画です。殺人の被害者役で若きサースガードは出演。

 

 

8 ラヴレース

悲運の出会いが持ち込んだ屈辱の日々から脱却して幸せな生活を掴んだ女性の半生を描いた映画。簡単に言ってしまえばそうなりますが、おそらく世界中のあちこちで転がっているような出来事なのかもしれません。しかしながら、全米を熱狂させたことのあるヒロインが自ら語ったことに基づいているということで、これを見て似たような辛い状況からでも抜け出そうとする勇気を持ってくれる女性がいればという、この自伝を出したときのヒロインの思いというものは、この映画からも感じ取ることはできました。もっとも、1970年代の出来事、それも米国でのブームのヒロインということで、ある程度は解説と想像で埋める必要はありますが…。また70年代の風俗描写も興味深かったです。ヒロインの相手役としてピーター・サースガードは出演。

 

 

9 ブルー・ジャスミン

まさにウディ・アレン節といったところ。今回は特に皮肉の効いた作品になっていて、まさに自業自得。主人公であるジャスミンに対しては、ほとんどの人は好感をもって受け入れることはできないでしょうし、そんなキャラクターを見事に演じたケイト・ブランシェットも、与えられた多くの評価のとおりに見事なもの。ですから観ている者にとって、彼女の不幸は望むべきことであり、ジャスミンがひどいめに会うのならそれは「ざまあみろ」なんですよね。逆に彼女に幸せが訪れるかもしれないとなると、「いやいやそんなはずはない、幸せになってはいけない」とついつい思ってしまうわけです。そして最後に明かされる真実。ウィットのあるコメディとして、まずまず楽しむことができました。エリート外交官を演じたのがサースガード。

 

 

10 完全なるチェックメイト

天才と異常者は紙一重なのでしょうか、そんなことを思わずにはいられないフィッシャーのエキセントリックな奇行。東西冷戦という時代環境もあり、異様なまでにソ連に対して敵対心を燃やす米国人の酔狂を一手に引き受けてしまったような感もありますが、とにかく人生がチェス一筋といった感じなのです。勝つためにならあらゆる環境を整えようとし、それが叶えられないとなると途端に怒り出すところなどは、完全に大人になりきれないまま、ほかのことを勉強せずに大きくなってしまったようなところもあったのでしょう。主人公を助ける牧師役でピーター・サースガードは出演。