●百貨店で働く人の映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

百貨店で働く人の映画 ベスト10

 

百貨店で販売をする人、経営する人、そんな人たちの映画の特集。

 

1 ラブ・アクチュアリー

群像恋愛映画なので多くの人が登場しますが、その中でローワン・アトキンソン演じるのがラッピングにこだわりを持つ店員さん。当然作品の中でも笑いの部分を担当することになりますが、こんな店員さんがいても、いいかもと思わせてくれる雰囲気がありました。

 

 

2 彼女がその名を知らない鳥たち

ダメな男、ゲスな男、それに対して男に振り回され振り回ししている女と、欠陥だらけの男女が織りなすどろどろの人間ドラマかと思いきや、警察が表れたところから、ミステリーの要素を強めていきます。そしてさらにそれが意外な展開になり、最後まで筋が読めませんでした。別れた好きな男を断ち切れず、一方で自分を好きな男の金で暮らし続け、それでいながら、さらに別のイメケンと情事を重ねる日々。相手によって態度を変え、好感を持ちにくい主人公を蒼井優が熱演しています。その中で、百貨店の時計売り場で働く松坂桃李がとんでもない男で、こんな奴いるかと思うぐらい。

 

 

3 三十四丁目の奇蹟

クリスマスのために百貨店に雇われたサンタクロースを自称する老人。そんな彼と周囲の人々の心温まる話です。周りのひとたちのかたくなな心が、その論陣の言動で次々にとけていく過程が優しく、快い気持ちにしてくれる作品でした。

三十四丁目の奇蹟 

 

4 マンハッタン物語

一言でいえばデパートガールの恋物語。時代が古い価値観と新しい生き方が混合しているようなときで、それはナタリー・ウッド演じるヒロインの婚約者の家庭でのデイナーでの論議からも伺えるのですが、自立に目覚めながらもなかなか新しい価値観につしいていけない部分を持っている純粋な主人公をナタリー・ウッドが好演していました。

マンハッタン物語 

 

5 椿山課長の七日間

勤務先のデパートで急死した課長さん。死んでも死にきれないと、3日間だけ正体を変えて現世に戻ってきます。まさに浅田次郎のファンタジーといった作品で、親子の繋がりをメインにハートウォーミングなドラマがユーモアをもって繰り広げられます。「よみがえり」の映画は古来数々作られてきていますが、この話の特徴は期間限定で且つまったく別人であるということ。性別や年齢を変えて、限られた時間だけ現世へ戻ることを許された3人が、やり残したことを実行するために再度自分が生きてきた場所に戻ってくるわけです。

 

 

6 マルクス兄弟デパート騒動

デパートの売買にからんで、歌手を殺そうとたくらむ関係者と、ボディガードに雇われたマルクスたちの定番のドタバタ。映像トリックや仕掛けにも凝っていて、3人の活躍と会わせて、不思議に古さを感じさせないのです。

 

 

7 キャロル

さすがの貫禄のケイト・ブランシェットと大人しく見えながらも秘めた思いを強く感じるルーニー・マーラ(デパートの臨時アルバイト)、二人の女性同士の恋愛を美しい映像で映し出しています。1950年代のニューヨークという背景、お互いに夫や恋人がいながらも禁断の恋に動かされる背徳感もあいまって、とても雰囲気のある作品になっています。単なる恋愛映画ということで見れば、実は大きな出来事が起こるわけではありません。運命に引き付けられるように出会った二人が逢瀬を重ねた上に別れ、そして再会する。その点ではけっして面白さのある作品ではありません。恋愛に浮かれたような気持ちもありませんし、観ていてワクワク感もありません。そこにはどうしても前述の背徳感が付きまとってくるのです。そういう意味ではとにかく雰囲気を味わうための映画といってもいいかもしれません。

 

 

8 繕い裁つ人

女職人の映画ですので、珍しいかもしれません。職人という言葉のイメージ通りに融通が利かなくて頑固一徹の主人公。しかしその胸の奥に眠るオリジナリティへの憧れ。その隠された思いを引出したのが、洋服が好きで百貨店で働く青年。そして青年が目の前から消えたことで、吹っ切れたように一歩前へ踏み出すことになるという、そこに至るまでを丁寧に描いた実直な作品です。決して派手で愉快な作品ではないのですが、過去だけにとらわれず新しい一歩に踏み出す力を与えてくれました。

 

 

9 社長外遊記

森繁久彌が社長を務めるデパートの常務や部長…。宴会やら外遊やら、なんとも暢気な会社。右肩上がりの時代、上層部がこんなだったらまあ毎日が楽しいかもしれないと思いながら観ていました。会社の方針を決めるのも資料も何もないまま人の判断だけでいけいけどんどん。いい時代です。

 

 

10 百貨店大百科

老舗デパートの新任社長の元、業績と同時に人間性を取り戻して行く社員たちですが、最後には実はある陰謀が隠されて従いたことが判明。ラストシーンでの茫然と立ち尽くす主人公の姿が印象的。