●エイドリアン・ブロディ 出演映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

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まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

エイドリアン・ブロディ 出演映画 ベスト10

 

一見優男的な役が似合うオスカー俳優です。

 

1 サード・パーソン

3つの物語の進行がどこでどうつながり、或いは交差していくのか、それらを表す欠片を見逃すまいと、終始緊張感を持って観ることができました。ところどころに別のエピソードの人物と重なる部分がありながらも、それと同時に矛盾を抱え、この3つのエピソードの時制や場所さえも疑ってみたくなるのですが、監督自身が答えはないというように、明確な答えは見えてきません。またポイントとなるいくつかの出来事-例えばモニカが金を渡しに行く場面、或いはジュリアの親権が奪われるきっかけになった息子との事故-について、あくまでも主観的な会話の表現だけにとどめ、具体的な映像や説明を敢えて省いているところからも、かなり観ている側に委ねている部分が多いのは伝わります。さらにラストシーンにおいては、その謎かけをさらに増幅させたまま終わってしまうので、妙な余韻があとに残って仕方ありません。それでいて不思議な満足感もあるのもまた事実。完全にしてやられました。ローマ編に出てくるビジネスマン役でエイドリアン・ブロディは登場。

 

 

2 キング・コング

序盤は謎の島へ行くまでの人間ドラマを中心に静かな立ち上がり。中盤は森の中での、詐欺詐欺に襲ってくるキングコングや様々な奇妙奇天烈な恐竜や不気味な生物とのサバイバル合戦。そして終盤は都会にやってきたキングコングと人間の戦いの中でのナオミ・ワッツ演じる美女との心の通い合いと、分かりやすい構成にすることで、メリハリがつきました。特に中盤の森の中でのサバイバルシーンは「面白い」。助かったかと思えば、また別の不気味で凶暴な生物が現れ、少しずつ仲間を失っていく過程はスリルも味わえて飽きさせません。エイドリアン・ブロディは脚本家の役。

 

 

3 スプライス

なかなか面白かったです。実験のために遺伝子結合により新生命を生み出したものの、隠し通さないといけないプレッシャーと、狂暴になっていく声明に手を焼き、深みにはまっていく様子が怖くもあり可笑しくもあり。ポーリー演じる奥さんのほうが科学ばかというか、実験の成果のためには周りが目に入らなくなるという極端ぶりにいらいらしつつも、それが映画を面白くもしているわけで。ただ最後に妊娠してしまうところは、もうひとひねり欲しかったかな。主人公の科学者をエイドリアン・ブロディが演じています。

 

 

4 ヴィレッジ

シャマラン監督の名前が多少まだ通用する頃の作品。ガラスに映る本人登場シーンはくすっとしてしまいますが、ま出たがりはいつものこと。それよりも演技派を集めたのにも関わらず、ややその演出では力をもてあましている感じはしました。特にエイドリアン・ブロディの狂人の演技はあまりに直接的すぎるようには感じましたが、それでもこの手の作品、実は嫌いではないのです。

 

 

5 キャデラック・レコード~音楽でアメリカを変えた人々の物語~

米国の音楽界にはどちらかというと疎い方なので、こうした黒人音楽がメジャーになっていった裏側にどういう歴史があったのか、とても興味深く観ることができました。ドラマも楽しめながら、音楽も堪能でき、また当時のファッションや車・音楽機器など、時代のムードも感じられ、なかなか素敵な作品でしたね。ただ、エイドリアン・ブロディ演じる主人公のチェスの描かれ方が、周りの目線からが中心になっていたので、いまひとつ彼自信の気持ちとか、実際にしたこととか、そのあたりが見えにくかったのが難でしょうか。それにしてもビヨンセは綺麗すぎ。オーラがまったく違います。そういった意味では、女優としての役が限られてしまうわけですが。

キャデラックレコード 

 

6 エンジェルス

天使を見ることができる野球のエンジュルスファンの少年、選手たちとの心温まるスポーツ・ファンタジーです。ファミリーで観賞するには最適な作品。実際にこんなことがあれば楽しいだろうなと思わされます。まだ無名のエイドリアン・ブロディも出演。

 

 

7 プレデターズ

設定としては面白いと思いますし、謎の地球外生命体がうごめく惑星でのサバイバル合戦といえば、自然に興味が沸いてきます。しかし中身の方は、サバイバルの過程にこれといった工夫がなく、わりと平凡な展開に終始していたように思います。ちょっとした仲間同士のいさかいはあっても、この手の作品にはお決まりのもの。敵方との知的なやりとりもなく、逃げて追いかけられての単純な攻防。最後も意外にあっけない感じでさほど盛り上がらず、「そこそこ」で終わってしまったのが残念でした。脱出を狙う主人公がエイドリアン・ブロディ。

 

 

8 戦場のピアニスト

アカデミー主演男優賞を獲得したエイドリアン・ブロディの代表作。一人の男が周りに助けられながらも必死で生きていく様は伝わるし、ドイツ人の中にも情のある者がいたということも分かりましたが、この手のユダヤ人迫害を描いた作品の中で、特に目新しさは感じなかったです。

 戦場のピアニスト

 

9 白い闇の女

動きは小さく登場人物も限定されますが、夫の死にまつわる謎を解いてほしいと小出しに依頼してくる美女と、同じ依頼をしてきた別の男。美女の正体はいったい何なのか、怪しいと知りながらも罠にはまっていくような感覚で、そこそこ楽しめました。未亡人に魅せられていく事件記者をエイドリアン・ブロディが演じています。

 

 

10 ミッドナイト・イン・パリ

オーウェン・ウィルソンのとぼけた個性が十分に生かされた主人公のキャラクターだったと思いますし、パリの現在と過去を行き来するファンタジックなムードも十分に味わうことも出来ました。しかしながら、いかんせん小説や絵画に対する造詣が足りず、1920年代で交わされる文化人の会話の面白さを理解することができないのが致命的。もちろん深くは分からなくても、本筋であるギルの恋物語の顛末を楽しむことはできますし、現代における対照的な二人のちぐはぐな会話にもまたウディ・アレンらしさがふんだんにみることはできました。エイドリアン・ブロディはサルバドール・ダリを演じています。