●ロリコン映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

ロリコン映画 ベスト10

 

幼い少女との大人の男とのいびつな恋情、性的な興味…

独特の少女趣味の世界…

そんな映画の特集です。

 

 

1 闇の子供たち

この話はフィクションであるにしても、臓器売買や児童買春という闇の世界の話はよく耳にする話であり、さらにはそれを知りながらも見て見ぬふりをする私たちに大きな問題を提起してくれる社会派映画として、見ごたえのある作品であったことには違いないでしょう。かなり阪本色が強く現れた作品でもあり、ぐいぐい引き込んでいく力強さに引き込まれていきました。でその裏に隠されたあっと驚く結末。唖然とさせられたその結末こそが、今回のテーマそのものずばりだったのです。

 闇の子供たち

 

2 さんかく

これをロリコンと呼ぶかどうかは微妙なところではありますが、恋人がいながらも、その妹の中学生にのぼせあがってしまうダメ男は、はたから見ればロリコンと呼ばれても仕方ないかもしれません。なんといってもその中学生を演じる小野恵令奈のもつ雰囲気がそう感じさせるのは間違いないところ。別の女優が演じたらまた違った感じになったかもしれません。吉田恵輔監督はうまいです。年の離れた小悪魔的女性に舞い上がって一人芝居を続けるイタイ男を描かせたら絶妙ですね。そういった意味では同じ監督の『机のなかみ』もこの範疇なのかもしれません。

さんかく 

 

3 ハードキャンディ

32歳の男が出会い系で出会った14歳の少女を気に入り、部屋に招待。とんでもないロリコンおやじだと思ったところで、はめられたのは男の方だったと気づくわけです。全編のほぼ9割が2人きりの密室の中という閉塞感の中で、まだあどけない顔の14歳の少女が大人の男に仕掛ける罠が実にスリリングで、一時も目が離せませんでした。さらに男の隠す真実、少女の本当の狙いなど、なかなか見えてこない部分も多く、ミステリアスな展開。これだけ限定された状況ながら、独創的な展開で少しも飽きさせないどころか、なかなか結末が予想できない見事な脚本でした。

ハードキャンディ 

 

4 ロリータ (スタンリー・キューブリック監督)

そもそも「ロリータ・コンプレックス」はこの作品の原作小説に由来するわけで、絶対に外すことのできないのがこの映画でしょう。これは純愛なのか偏執愛なのか。少女というには少し大人びたロリータに心を奪われた男の、その愛ゆえに起こしてしまった悲劇。そこまでに至る長い年月を描いた心理ドラマといえるかもしれません。そんな彼の気持ちを知ってか知らずか、或いは都合のいい部分だけ利用していたのかもしれません。いやただ無邪気なだけか。とにかく振り回されて挙句別の男にさらわれ、見つけた時にはまた別の男と結婚。それでも彼女を憎むことはできない…。もしかしたらロリータを目の前にすれば、男なら誰にでもはまる可能性がある出来事だったのかもしれません。

 

 

5 リトル・チルドレン

小児愛の性癖を捨てられない男などそれぞれ傷を抱えた大人たちが、心理的な葛藤の中で交錯しながらひとつの結末に向かっていく過程がなんともやるせないのです。後味の悪いラストですが、まだ続きを見たくなるような独特の結末のつけ方。脚本にはオリジナリティを感じ、独特の個性を持つ心理映画として、非常に興味深い作品でした。もう少し短くてもよかったとは思いますが、癖のあるキャストぞろいで、人間の闇のような部分が伝わり、なんともいえないどんよりした空気があとにも残りました。

リトルチルドレン

 

6 ロリータ (エイドリアン・ライン監督)

エイドリアン監督らしく、かなり激しい展開のうえに、衝撃的なラストを用意していました。結局二人ともが自分の思いをもてあまし、好きな相手の思いを100%奪うことも出来ずに苦しんでいたという、なんともせつない恋。悲しいです。

 

 

7 ヴィオレッタ

12歳の娘にセクシーで過激なポーズをさせ、写真を撮影してはそれを売って生計を立てる母親。こういういっちゃった中年女を演じさせるとイザベル・ユペールの右に出る者はいないかもしれません。娘の裸の写真を生計の糧にしようとするとんでもない母親であり、娘がこんなふうにすれてしまうのもある意味必然。まあひどい母親で、想像を絶するような母娘関係が繰り広げられるのです。その関係は時間の経過とともに、回復の兆しは一切なく悪化するばかり。次第にすることもエスカレートし、逃げ出してしまうヴイオレッタ。救いのないようなラスト。

 

 

8 シベールの日曜日

30男の12歳の少女への純粋な愛を理解するかしないかというのがテーマになっている異色のフランス製恋愛ドラマ。しかし世間的にはやはりそれをロリコンと呼ぶわけで、純愛とロリコンの境目とは、いったい何歳差なのか、そんなことをついつい思ってしまうような作品でした。

 

 

9 エコール

正確にはロリコン映画ではありません。直接的に恋愛や性愛が繰り広げられるわけではなく、ただただ隔離された環境で過ごす少女たちの幻想的な世界を映し出すだけです。しかしながら限りなくロリコンの匂いをまき散らしてくる映像は、なんとのやはり少女趣味的感性を否定することはできないのです。女性監督によって作られたこの映画、森の奥の世間とは隔絶された屋敷で、外界との関わりを一切遮断された共同生活を送っている少女たちの、耽美で幻想的な日々を描いています。背景を一切語らず、彼女たちがなぜここにいるのか?、親や兄弟は?そんな疑問も一切無視したまま映画はゆっくりと進んで行くので、観ていると、どこか騙されているような気分にさえなってきます。悪趣味とファンタジックと境界線ギリギリのところで、ムードとして独特のロリコン的世界を作り上げたのです。

 

 

10 レオン 

「ロリコン映画」と検索すると意外に引っかかってきたのがこの作品です。そういう目で観たことがなかったので、どうかとも思いましたが、観る角度によってはなるほどそういう観方もできるのね。ということでランキング最下位に入れてみました。

レオン