●いしだあゆみ 出演映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

いしだあゆみ 出演映画 ベスト10

 

そもそもは歌手として活躍、

その後女優業が中心になったベテランを取り上げます。

 

1 駅 STATION

北海道を舞台にした雰囲気たっぷりの男女の物語。影を背負った高倉健演じる主人公の哀愁を帯びた表情が北野町の寂しさとマッチして、情緒に訴えかけてきます。特に年末の赤ちょうちんでの倍賞千恵子との会話の中に流れる『舟唄』が心に響いてたまりません。いしだあゆみはその高倉健演じる警察官の別れた妻を演じています。

 

 

2 日本沈没

1973年の邦画としてはスケール感あふれるSFパニック映画となっています。今としてみればちゃちな特撮かもしれませんが、あとになって作られたリメイク版よりも物語は重厚で、かえってリアリティを感じる作品になっています。いしだあゆみはヒロインの両家のお嬢様役。

 

 

3 エクレール・お菓子放浪記

次第に戦時色の濃くなっていく時代、孤児院を脱走したした少年を主人公にした物語。説明が足りず腑に落ちない設定が多々あったのは気にはなりましたが、人々の温かい心が伝わる作品でした。そんな少年を養子に迎えたのがいしだあゆみ演じる女性でしたが、労働力としてしか考えていなかったことにショックを受け、またも少年は逃げてしまうのでした。

 

 

4 なくもんか

いしだあゆみは認知症気味のおばあさんを楽しそうに演じています。脚本の「はじけ感」はやや自重気味であるものの、涙あり笑いありの安定したソツのない脚本、そして阿部サダヲならではのキャラクターづけと、安心して観られる人情コメディになっていたと思います。いわゆる「つかみ」が上手で、最初に一家を説明するための設定が絶妙。

 

 

5 姑獲鳥の夏

思ったよりオカルトチックな要素がなく、昔からある雰囲気の探偵ミステリーとしてまずは楽しめる作品になっていました。最後に説明を一気にしてしまうところは、どうやって解明したの?という謎はどうしてもこういう構成になると出てくるのですが、深いこと考えずに観れば、謎解きもそれなりに楽しめます。いしだあゆみは医師の妻役で登場。

 

 

6 男はつらいよ寅次郎 あじさいの恋

前半はいつもと違った雰囲気でしんみりとちょっと悲しいムード。マドンナのいしだあゆみの表情にもどこか陰りがあり、方向転換かとも思わされましたが、結局はいつものパターンの寅さんの恋愛成就せず。デートに子供を連れてきたり、調子のいい会話もでなかったりと、意識してしまうとまったくだめな寅さんぶりは相変わらず。

 

 

7 夜叉

なかなか艶っぽいじゃない、健さん!ってな印象です。物語は漁業町と繁華街のやくざ街を比べ、足を洗ったやくざの芯に流れるものを描き出した静かなドラマになっていました。田中裕子のアンニュイな妖艶さが際立つ。いしだあゆみは健さんの妻役。

 

 

8 化粧師 KEWAISHI

奉公の少女と階下の娘を中心に役のない女優や母親に叱られてばかりの喋らない少年など、エピソードを大小ちりばめ、最後に明かされる秘密と、脚本の構成的にはなかなか面白いのですが、時代背景を考慮してないかのようなラフな会話。それで一気に現実味がなくなってしまったところが残念。それにしても物分りが良過ぎる柴咲演じる女優と岸本演じる母親。魔法にかけられたというには、あまりにもの納得の良さ。まるで別人。このあたりの不自然な演出も減点箇所。常連客としていしだあゆみは出演。

 

 

9 これでいいのだ!!映画★赤塚不二夫

ペースとしては赤塚氏のキャラクターでもあるはちゃめちゃぶりを映画にも流用しながらも、ところどころに人情劇を挟んでしんみりとさせたりという作り。堀北真希演じる編集者の視点で描かれているので、関わりがあった時代しか描かれていないのが惜しくて、本当は世に出て人気が出るまでのサクセスストーリーとか、ヒット作が出ず病気に苦しむ晩年の生き様とか、そちらの方も観てみたかった気がしました。ただこの映画、赤塚不二夫を映し出すというよりは、堀北真希を観るための映画のように思います。赤塚の母親を演じたのがいしだあゆみ。

 

 

10 火宅の人

壇一雄の自伝的作品の映画化ということで、まあ好き勝手生きた男の奔放な人生といったところでしょうか。絡む華やかな女優陣との掛け合い、濡れ場が売りでしょう。昔はこれでとおったわけだから、男としては生きやすかったのかそうではなかったのか。いしだあゆみは後妻ヨリ子役。