他人の子供の面倒をみることになった映画 男の子編 ベスト10
自分の子供でもない男の子や女の子の面倒を見ないといけなくなった…
そんな設定の映画も多くあります。
映画の中では、小さい子供は有力なアイテムになるのです。
今回はそんな映画から、男の子に絞って選んでみました。
1 アバウト・ア・ボーイ
さりげない自然な展開で感動を誘う良作です。ヒユー・グラントの演技が絶妙でキャスティングとしてはまさにはまり役。そして何よりも、この手の話ではきっかけによって生活態度や思考が急に変化してしまうことがよくあるのですが、この作品については実に自然で滑らかな変化なので、すんなりと受け入れることができました。
2 流星
捨て子を拾って育てた元エリートビジネスマンをレスリー・チャンが好演しています。子供よりも主人公のその後がちょっと心配になってしまうような感じなのですが、良くある血の繋がりと実際に暮らしてきたこととどちらが重いか、そんなテーマを扱っていながら、必ずしも答えを出していないところが心憎かったです。
3 ペーパーバード 幸せは翼にのって
時代に翻弄された喜劇人と彼を慕う人々との過酷な運命とやるせない結末。罪がないものまで不幸に陥れていくのが戦争ではあり、映画の中でも数えきれないほど扱われているテーマであっても、改めて観ることになると、やはり戦争の空虚さを感じずにはいられません。特に今作では、人を笑わせて楽しませることが仕事であるはずの芸人が主人公ということで、彼が遭遇する悲劇との落差に、よりその衝撃度は強くなります。たまたま一緒に暮らし始めた血のつながりもない少年、本人の意志とは無関係のところでうずまく陰謀、裏切り…。少年が愛らしいだけに、辛い結末でした。
4 ヴィンセントが教えてくれたこと
ビル・マーレイのどこか気難しい個性を十分に生かした作品になっています。子供の面倒をあまり子供と関わりのなかった大人が面倒を見るという展開は数多あるものなのですが、お母さんが一人で頑張っている姿も伝わるし、少年の健気な姿も好感が持て、最後はしんみりとさせられました。勉強ばかりでなく、いいこと悪いこと含めて、社会とはどういうものなのか、体験させて教えることも、もしかして大切なことなのかもしれません。
5 裸足のマリー
別れた男の子供を妊娠しながらおろすことができない少女と、たまたま知り合った父親をなくした男の子の、母親さがしのロードムービーです。次第に二人の心の通い合いあっていく様子が涙を誘います。マリー・ジランが好演。
6 菊次郎の夏
前半母親に会うまでのシーンは展開はいまひとつ緩慢ではありますが、その後の旅人たちとのふれあいの中で、夏休みの数日間の大人と少年の心が近づいていくにつれ、作品に引き込まれていきます。そして別れの時を迎えるせつなさはなんともいえません。北野武監督・主演作。
7 グロリア
ジーナ・ローランズの貫禄作品に゛マッチ。緊張感の中での子供との関係、追い込まれていく展開に引き込まれていきました。シャロン・ストーンのリメイク版もありますが、比べるまでもありませんね。
8 セントラル・ステーション
口の悪い女と素直でない男の子が次第に心を通じ合わせていくという、ありきたりのドラマだけに目新しさはありませんが、温かい気持ちにはなれるブラジル映画でした。
9ワーキング・ホリデー
ある日自分の子どもが突然現れる…映画の中ではいい加減に使い古されたシチュエーションではありますが、AKIRAのキャラクターを生かしながら、ベタすぎず、軽すぎずのちょうどいい加減の父子の人情映画になっていました。無難にまとめた印象です。テレビドラマでもいいような特別感のなさは、ややインパクト不足ではありますが、奇を衒わず正攻法で来た姿勢には好感を持てます。主人公のいい年してふらふらしている姿には最初どうかと思いましたが、人情味あふれる正直さは魅力ですし、彼の周りの友人・知人たちも、結構みんな「いいやつ」なんですよね。
10 パーフェクト・ワールド
脱走犯のケヴィン・コスナーと途中で遭遇した少年との交流。父親がいないことからか、犯罪者である主人公に魅かれるのはわからないではないが、殺しの場面まで目撃した上でついていくのは、ちょっと理解しにくい面もありました。
