●癌患者の映画 女性編 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

癌患者の映画 女性編 ベスト10

 

癌患者を描いた作品は数多くつくられています。

その中から女性の患者に絞って集めてみました。

このテーマ、邦画に多いようです。

 

1 グッドナイト・ムーン

癌の再発で自分の命が限られていると知った元妻スーザン・サランドン。元夫の新しい恋人ジュリア・ロバーツに残された子どもたちを託そうと、気丈にふるまう姿。地味なテーマではありますが、二人の女優の公演が、しみじみとした感動を誘う素敵なドラマです。

 グッドナイトムーン

 

2 サニー 永遠の仲間たち 

25年ぶりの再会のシーン、甘酸っぱい青春時代の思い出、そのどちらかだけでもドラマになるものを、交互に重ね合わせながらその両方を見せてしまう鬼に金棒的な構成で、青春もの好きには鉄板でしょ。7人が7人ともそれぞれキャラクターが経っていますし、現在の置かれた状況も7人7様なので、女性でしたら、自分の性格や境遇に一番近いメンバーを見つけ、感情移入もしやすいのではないでしょうか。その一人が余命2ヶ月のがんにおかされるに中、死ぬ前にみんなで会いたいと願い実現した再会。

 サニー 永遠の仲間たち

 

3 湯を沸かすほどに熱い愛

癌で余命わずかであっても、なんとも逞しいお母さんです。自分の死が目前に迫っていると知ったところ、いつまでもくよくよしないで、その後の為に家族に残すものをきちんと残していこうと、ピッチを上げるのです。家出をした夫を責めている場合でもなければ、その浮気相手との娘らしき女の子も広い心で受け入れる。もちろん子供時代の自分の経験があってこそというところはあるでしょうが、そこからさらに明かされるびっくりの真実に、さらにこのお母さんに対する敬意の念は増幅するのでした。血縁関係が実に複雑なこの家族と周辺ですが、それでも気一つで家族になれるという、粋な生き方のお母さんには感服しました。

 

 

4 Dear Friends ディア フレンズ

わがまま放題に生きてきた女子高生が、ある日突然自分が癌であると告げられます。自暴自棄に陥った彼女を救ったのは、自分よりもさらに重い病状を抱えた友人でした。どうせ「ガキ」対象の友情押し付け映画か何かだろうと高を括っていたら、不覚にも揺さぶられてしまいました。

 

 

5 いちご同盟

思春期の恋と、生と死、さらに進学問題もからませながら、がんに侵された女子中学生と同級生の男の子とのなんとも切ない物語です。野球部の生徒役の男の子のセリフがあまりにも棒読みで、素人くさい映画ではありますが、脇の岸部一徳や竹下景子がきちんとしめていました。

いちご同盟 

 

6 余命1ヶ月の花嫁

これが作り話だったらとてもくさい話になってしまいますが、実話というのが強さ。オーソドックスに作ってあり、自然に感情移入できるものになっています。若くて美しい女性ががんにおかされながら、強い愛情で結ばれ、結婚式を挙げた直後に亡くなる。それだけで涙を誘うものです。

余命1ヶ月の花嫁 

 

7 秋深き

冴えない中学校教師とホステスの結婚、しかし幸せな時間は短く、妻が乳がんに冒されていたというストーリーです。男目線で観ると実はあまり共感できる部分が少なかったりします。一方で佐藤江梨子の奥様ぶり。何か隠しているような謎の部分を残しながらも、常にだんなを思い、二人のささやかな暮らしに幸せを感じている素直さが、なんとも微笑ましい限りです。

秋深き 

 

8 はなちゃんのみそ汁

死を覚悟して、自分がいなくなっても最低限の料理ができるようにと教え込む母親を広末涼子が好演しています。当然お涙ちょうだい的なしめった話にはなりがちなのですが、本作は覚悟を決めた母の娘への思いや強さというものが十分に伝わってきましたし、夫を演じる滝藤のキャラクターもあって、しんみりしすぎないほどよい程度に抑えられていたのが良かったと思います。脇役にもユーモア担当を配して、とにかく「私の人生はついていた」という言葉を表すために、暗くならないように、温かく家族との時間を過ごして旅立つことができたという彼女の思いを第一に伝えたいという作り手の意思が感じられました。

 

 

9 愛と死をみつめて

このテーマの邦画の古典的な作品。典型的な泣かせの映画。悲劇のヒロインを当時の吉永小百合ががんばって演じれば、涙を誘わずにはいられないでしょう。今観るとよく作られるお話ではありますが、いつの時代も繰り返し似たような話が作られているということは、やはり日本人はこの手のものが好きなのでしょうか。

 

 

10 サヨナラCOLOR

ストーリーの展開は映画半ばで竹中演じる医師佐々木の病気が分かるところでほぼ道筋は見えてしまいますが、医師と患者二人の関係性がどうなっていくか、興味の対象はその1点に絞られる。とにかく癌患者を演じる原田知世が抜群に良い。彼女の透明感のあるキャラクターが見事にはまり、やや特殊な設定ながら違和感なく演じていました。

 サヨナラCOLOR

 

11 菊花の香り

12 育子からの手紙

13 翼は心につけて

14 母の眠り

15 余命

16 死にゆく妻との旅路

17 17歳のエンディングノート

18 眉山

19 私だけのハッピー・エンディング

20 夫婦フーフー日記