ブレンダン・グリーソン 出演映画 ベスト10
アイルランドのベテラン俳優です。
名前を聞いてすぐにわかる人はなかなかの通ではないでしょうか。
しかしながらわき役でいろんな映画に出演していて、
大作から小品までラインアップも幅広いのです。
そんな中からのベストを選んでみました。
1 A.I.
当時子役として大人気のハーレイ君の演技が光るスピルバーグ監督のSF映画。賛否いろいろありましたが、この作品の未来描写は私はかなり好きです。当時1か月以上の入院を控え、その前になんとか観てしまおうと、先行上映(最近は減りましたねぇ~)で観た覚えがあります。展開もテンポもよくて、私はかなり楽しめました。ブレンダン・グリーソンの役名ジョンソン=ジョンソン卿。
2 フィオナが恋していた頃
悲劇的な恋の結末は衝撃を受けます。愛し合う本人達の気持ちとはうらはらに、引き裂こうとする周囲の大人達。最悪の結果となって初めて知る過ち。ロミオとジュリエットにも通じる古典的な悲恋物語の形ではありますが、やはり心に訴えてくるものがあるのです。
3 遥かなる大地へ
トム・クルーズとニコール・キッドマンが共演し、結婚ーへのきっかけとなった作品。ニコール・キッドマンが気が強いが夢のあるお嬢さんの役を好演しています。結末は分かっていながらも、途中の困難を乗り切っていく二人についつい応援してしまいたくなるような作品でした。グリーソンは警官訳。
4 ブレイブ・ハート
メル・ギブソンの独壇場ではありますが、監督としての意気込みは充分伝わってきます。スケールも大きく見応えも充分。悲劇的な結末がいかにもという感じではありますが、それもまたよし。グリーソンの役名ハミッシュ・キャンベル。
5 グリーン・ゾーン
ストレートにメッセージを折り込み、作品としても挑戦的ともいえる内容で、それでいてサスペンス映画としても耐えられるものにもなっており、そのあたりの作り手のバランス感覚はなかなかのもの。やはりイラク戦争をテーマに映画を撮ると、どうしても否定的な作品になってしまうのは仕方ないのでしょうから、その部分では決して目新しいものではないのですが、敢えてサスペンス映画として描いたことで、ずっしりと重くやるせないだけの同テーマの作品群に比べると、とっつきやすいものではありました。CIAの男をブレンダン・グリーソンは演じています。
6 ヴィレッジ
シャマランの過去の作品とくらべると、ストーリーはしっかり組み立てられていますし、幽霊→超人→宇宙人と続いた超常現象とはやや違った、演出された超常現象ということで、SF的要素のないものになっていました。ガラスに映る本人登場シーンはくすっとしてしまうのですが、凝っている感じはします。ただ演技派を集めたのにも関わらず、ややその演出では力をもてあましている感じはしました。7歳の息子を亡くした父親をブレンダン・グリーソンが演じます。
7 アルバート氏の人生
なんと哀れな人生であろうか。偽りの人生から踏み出すことが出来ず、ようやく本来の自分であることに一瞬だけでも喜びを感じることができ、そして憧れの自分の店に手が届きかけた矢先なのに。ただその人生は他人から強制されたものでは決してなく、勇気と思い切りと強い意志があれば、抜け出すことができたはず。そう思うと、この主人公に共感とか感情移入とかはなかなかしづらかったですね。グリーソンは医師の役で出演。
8 28日後…
独特のムードの未来の世界で、ゾンビたちとの壮絶な闘いが繰広げられます。ちょっとえげつないと思わせるようなシーンがいくつかありましたが、それなりに怖さもあるし、何よりも2つのエンディングが用意されているという期待感もあって、単純なストーリーにも関わらず、最後まで飽きずに観られました。娘と暮らす父親役のグリーソン。
9 白鯨との闘い
白鯨との闘いがダイナミックに行われるかと思いましたが、どちらかというと漂流をメインにした展開になっています。戦いの部分あるものの、中盤での山場以後は、瞬間的に二度現れるのみ。そして決着もつかないまま最後は消えていく形であり、主人公の葛藤はむしろ生きるために仲間の肉を食べたことに重きが置かれています。1800年代の話ということで、リアリティを壊さないようにという意思があったのかもしれません。これについては邦題にも問題があるかもしれません。原題は「海の中心」であるからすると、むしろ白鯨との闘いはサイドストーリーのひとつと言った方がいいのかもしれないです。全体としてはそれほど強い印象の展開はなかったものの、手堅くはまとめられていたのではないでしょうか。キャビンボーイの老年期の姿を演じるのがブレンダン・グリーソンでした。
10 ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1
今までの閉鎖された学校から飛び出して、アドベンチャームービー的な要素が入ってきているので、最後に来てまた新しいエッセンスを感じているところです。展開そのものは難しいものではなく、ワクワクドキドキ感を抱きつつ観ることができたのですが、次から次へと出てくるカタカナの固有名詞を瞬間瞬間で理解していかなければならず、なかなかついていけませんでした。グリーソンはマッドアイ・ムーディの役。