ニック・ノルティ 出演映画 ベスト10
年を重ねるにつれて曲者度が増してきた感のある
ベテラン俳優をとりあげます。
1 ホテル・ルワンダ
アフリカのルワンダで起きた内戦にからむ大量虐殺。石油利権がからむ中東地域の紛争は大国が絡み、世界に逐一その動向が伝えられるのですが、これといった資源のない小国での出来事は、こうして映画が作られない限り、世界中の多くの人に知られることもないのです。問題作ではありますが、一瞬たりとも気を抜く場面がない、観ている者を惹きつける大きなパワーを持った映画でした。大佐役でニック・ノルティは出演。
2 Q&A
警察内部の闇の部分を、正義感で行動する新米検事補と、私腹をこやすことと保身を第一に動く刑事たちの対比で暴き出している社会派サスペンス。淡々とした中にも、隠れた社会の病理を描きだし、それぞれに微妙に立場や考え方の違うキャラクターたちをぶつけ合うことで、独特の緊張感を生み出しています。ニック・ノルティがいかにもというような刑事を演じ、見事にはまっていました。
3 ロレンツォのオイル
息子のためにと必死になんとかしようとする両親の熱意、そして一歩間違えれば狂気ととらえかねない愛がひしひしと伝わってくるような作品。実話だけに重みがあるし、命を思う大事さを強く思いました。ロレンツォの父親役がニック・ノルティ。
4 L.A.ギャングストーリー
ギャング映画としてはわりと構図がシンプルで、「正義感あふれる刑事たち」対「カリスマボスに率いられた強力ギャング団」という形で終始展開していくので、この手のものとしては非常に分かりやすかったです。その分個性的で濃い面々が刑事側を演じることで、繰り広げられる男臭いドラマを堪能することはできました。ニック・ノルティは市警本部長役。
5 リーガル・マインド~裏切りの法廷~
冤罪による無罪放免を勝ち取った後、その嘘がわかり再度有罪に導くという二転型法廷ドラマに、女性弁護士の抱える子供との問題を盛り込んだ、実直な作品です。仕事と家庭の間で悩み苦しみそれでも戦っていく主人公をケイト・ベッキンセイルが好演。また彼女を支えるニック・ノルティが陰でいい味を出しています。
6 白い刻印
冬の貧しい町で起こったある事故をきっかけに、破滅へと転落していく男の生き様がなんとも切ない。芸達者が揃い、重みのあるドラマにリアリティを与えているが、中でもオスカー獲得のジェームズ・コバーンの存在感は大きかったです。だめ夫でだめ父親ぶりのニック・ノルティも熱演。
7 ハード・チェック
バスケットボール映画です。弱小チームが次第に強くなって行くというような在り来たりのスポーツものとは一線を隔したシリアスでメッセージ色の強い内容には好感が持てます。金権に塗れたスポーツ界を痛烈に批判している精神が充分に伝わってきました。主役のコーチ役をニック・ノルティが務めています。
8 アイ・ラブ・トラブル
特ダネを追う中で事件に巻き込まれていく対立しあう二人がいつのまにかくっついてしまう…ラブコメのパターンとしてはよくある形ですが、ラブとサスペンスを適度に融合させ、気楽に楽しめる軽妙な作品になっています。ニック・ノルティのパーソナリティがうまくマッチしたように思います。
9 ギャンプル・プレイ
付きから見放されたギャンブラーをニック・ノルティが演じた主演映画。カジノ襲撃計画の裏にある本当の狙いは?という二重構造で観ている者をも騙そうとするクライム・ムービーです。
10 ランナウェイ 逃亡者
キャストは豪華。ベテラン陣が集まってかつての過激派を演じるというストーリーは、どこか同窓会のようでもあります。しかし特にロバート・レッドフォードのふけ具合は年月を感じさせます。邦題は無個性でどうかと思いますが、若手も絡んで、そこそこ面白く観られる作品にはなっていました。元過激派の会社経営者役のニック・ノルティ。
11 アフターグロウ
12 シン・レッド・ライン
13 ジェファソン・イン・パリ 若き大統領の情事
14 ラン・オールナイト
15 クリーン
16 トロピック・サンダー 史上最低の作戦
17 ロング・トレイル!!
18 ノア 約束の船
19 パリ、ジュテーム
20 サウス・キャロライナ 愛と追憶の彼方