上海が舞台の映画 ベスト10
1 ラスト、コーション
上海と香港が舞台。トニー・レオン演じる男を暗殺する機会を狙い、彼に近づいて誘惑するタン・ウェイ演じる女、主にその女側の視点から二人の関係は描かれています。激しいベッドシーンの話題ばかりが先行し、ムード重視の単なる官能ロマンス思いきや、二人の愛の物語と同時に、サスペンスとしての展開にも目を離せず、緊張感漲る秀作に仕上がっていました。
2 危険な関係
1931年の上海。この手の騙し騙されものは品がないけれど、恋と性の駆け引きに翻弄される男女の交錯を見るのは話しとしてはやはり惹きつけられます。それぞれに個性的な女性陣に女たらしの主人公、そしてそこに純情青年がからみ、えげつない展開であればあるほど、観ていてワクワクしてきます。
3 夜の上海
やや現実離れしたコメディ色の強い内容ながらも、上海の都会を舞台に、ロマンティックなムードを味わえる素敵な作品になっています。なんといってもヴッィキー・チャオのキュートさが印象的。本木雅弘も若いです。
4 太陽の帝国
クリスマスかの上海から始まるスピルバーグの戦争映画です。クリスチャン・ベールの役への入り込みが子役時代から見られるのですね。せわしくなく駆けまくり、狂喜する様子に思わず引き込まれてしまいました。
5 上海の伯爵夫人
激動の時代の上海を舞台にしたドラマティックなドラマになっています。ファインズらしく、どこかねちねちべたべたという雰囲気はありますが、時代の動向もあいまって、時代の雰囲気のあるムーディな映画になっています。謎の日本人として登場する真田も不思議な存在感をしめしています。
6 上海グラント
友情ドラマとロマンスをからめたアクション映画。戦争の時代の闇の世界を、ラブロマンスもからめながらドラマティックに描いているアクションドラマです。
7 上海バンスキング
長い戦争の時代に突入するちょっと前の時代の上海を舞台に、ジャズをテーマに、自由の匂いが少し漂い始めた頃の人々の悲喜交々を描いた深作欣二監督らしい一作。
8 T.R.Y.
観ている側と演じる側との騙し合いをいかに鮮やかに、そしてドラマティックに見せるかという、騙し騙されのストーリー。20世紀初頭の上海を舞台に織田裕二が闊歩(?)。
9 シャンハイ
開戦直前という特別な時代、そしてさまざまな国籍・立場の人間が混在する上海という土地、面白い背景にしては、いまひとつそれが生かされず、ごくごくありきたりの構図で終わってしまったのが残念なのです。やっていることがちょっと軽いというか、わりと個人的な感情で動かされているところが、設定の割にもったいないなぁという感じ。
10 スカイ・オブ・ラブ
リメイクも3つめとなると新鮮さは薄れてしまうが、逆に言えばそれだけ魅力的な脚本ということもあり、それなりに面白く観ることはできます。