博物館が舞台の映画 ベスト10
1 赤ちゃん教育
博物館で働く動物学者とわがまま娘とのこの時代としてはかなり「ぶっとんだ」といってもいいような展開の早いドタバタコメディです。たまたま出会った女性に振り回されていくうちに、次第に愛着というよりも愛情を感じ始めていく様子がなんとも微笑ましいですし、最後に関係者がそれぞれ留置場に集まり、動物も併せて一堂に会する様子はなんともばからしいけれど楽しいのです。ウィットに富んだ脚本が素晴らしいです。
2 ナイトミュージアム
夜の博物館で動き出す展示物たちと警備員との楽しく賑やかな騒動を描いたファンタジー・コメディ。とにかく難しいことを考えず、頭の中を空っぽにして、映画の世界の中にどっぷりつかって観てみたい楽しい映画です。子供から大人までが楽しめる夢のような世界、まさに現代のおとぎ話といった趣です。
3 レリック
博士から博物館に送られた葉っぱの詰められた箱。そこから這い出した虫たちが警備員を殺しやがて怪物と化して死人が続出。不気味な怪物の正体が実に気味悪く、なかなかスリルもあり、また警察の内部の対立や学者同士の確執など、サイドストーリーも適当に盛り込まれているので、観ていて飽きません。博物館を舞台にしたモンスター映画です。
4 トプカピ
女盗賊が狙うのは博物館に展示されている宝剣。愛人の泥棒と共に博物館に忍び込み、まんまと偽物とすり替えることに成功するのですが…。キャラクターに親しみが持てるので、ついつい犯罪を応援してしまいたくなる楽しい作品。最後にコメディらしい意外なオチ待っています。
5 トリノ、24時からの恋人たち
博物館で夜警として働く青年と、あるとき飛び込んできた女。ちょっと風変わりなイタリア製のキューティ・ロマンテイック・コメディです。冴えない毎日を送るショートカットのヒロインには、遊び人風の恋人がいるのですが、ちょっとしたことから警察に追われ、たまたま出くわした無口な映画好きの警備員の家に身を隠すことになったことから始まる三角関係。個性的なナレーションと古い映画へのオマージュが、なんとも味わいのある雰囲気を醸し出し、寓話的な物語に仕立て上げています。
6 ベルモンドの怪盗二十面相
博物館にはいろいろな貴重な展示物があるわけで、泥棒たちにとってはいいターゲット。貴重な絵を盗み出して身代金を手に入れようという算段。ジャン=ポール・ベルモンドが、とにかく衣装をとっかえひっかえでファッションショーをしている感じ。ひょうひょうとした魅力をみせてくれます。小気味いいヒロインとの駆け引きが楽しい作品です。
7 ナイトミュージアム2
1作目を面白くしていた閉じられた空間・限られた時間という要素が、中途半端に広がってしまったため、あれもこれもで結局のところ収拾が付かなくなっています。こんなまとまりのない話を救ってくれたのがエイミー・アダムス演じるパイロットのアメリアの存在。いかにも作り者風なキビキビテキパキとして動作と、彼女のムチムチ感がなんとも魅力的で、散らかった流れに一本筋を通してくれているように見えました。
8 ハドソン・ホーク
泥棒ものの舞台となりやすい博物館。コメディタッチで時折ミュージカル調にも変わるクライム・ムービーなのですが、コメディ色が強く出ているため、犯罪に関わる緊張感を味わうというよりも、キャストの掛け合いを楽しむ映画でしょう。
9 マッド・シティ
博物館を舞台にした立てこもり事件。居合わせた記者が生中継を始めることからあっという間に事件が広がり、アメリカ中が大騒ぎに。痛烈なマスコミ批判もこめた社会派犯罪ムービーです。
10 ナイトミュージアム エジプト王の秘密
さすがに3作目になると普通にやっても飽きてしまうので、ニューヨークからロンドンに舞台を広げて展開させたのですが、やはりそもそもは密室での出来事。根本的な部分は変わりがないので新鮮味には欠けます。もういいでしょう。