●女王、女帝映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

女王、女帝映画 ベスト10

 

一国を支配する女性の王や君主を描く映画の特集です。

 

1 エリザベス

タイトルロールの女王をケイト・ブランシェットが威厳ある演技で魅せた時代劇です。迷いながらも国の元首としての覚悟を確立していくまでの気持ちの動きを、王位を巡る策略の中で描き切っていました。心理描写に重きを置き、観ている側に迎合しない生真面目な演出・脚本が光ります。

エリザベス 

 

2 エリザベス:ゴールデン・エイジ

1の続編。女王としての孤独=自分と同じ立場にいる人間がなく、最終的にはすべて自分が決断し命令していかなければならない立場、そして民のために国を守っていかなければならない立場、女王になった者にしか分からない悲哀のようなものが全編通じて伝わってきました。ケイト・ブランシェットの演技だけでも観る価値はある作品だとは思います。

 エリザベスゴールデンエイジ

 

3 クイーン

時代が異なるエリザベス。ヘレン・ミレンが数々の主演女優賞を獲得した本作は、国民のために自分を殺して自身を捧げてきた女王の、国民の思いと自分の行動との間の大きな乖離に対する苦悩を描いたドラマです。皇族としての品がないと非難の対象になります。映画の中でも、確かに冷たい印象を与えるエリザベスですが、守るべき王室の威厳や格式とは、いわば紙一重のものなのかもしれません。この映画によって、彼ら彼女たちならではの苦悩というものに少しでも触れることで、我々の方も王室を理解していくことに繋がっていけば、国民と王室との関係がさらにいいものになっていくのではないか、そんな思いが込められているように受け取りました。

 クイーン

 

4 ヴィクトリア女王~世紀の愛~

いつの時代も王族・皇族のロマンスは大衆の話題になるもので、その中でも理想の二人といわれる二人の成り行きは、ある意味手に届かない夢の世界の御伽噺として観てしまうところがあるのでしょう。立場として妻の方が権力者であるという難しい関係の中で、信頼関係を気づきあげ、周りからも認められるカップルのあり方、実にうらやましい限りです。

ヴィクトリア女王世紀の愛 

 

5 女帝 エンペラー

王妃から皇帝に上り詰めた女帝。チャン・ツィイーが悪女に挑んだ今作は、特に赤の色彩が鮮やかな陰謀うごめく時代絵巻です。それぞれが腹の中に思惑を隠した中で、表向きには別の顔で、ひそかに駆け引きを続ける宮廷の人間模様が描かれます。

 女帝エンペラー

 

6 女帝 春日局

実際の身分としては君主ではないのですが、タイトルにも「女帝」とありますので、ランクに入れました。我が子を将軍家の跡継ぎの身代わりとなることを受け入れた後の強さといったら恐れ入ります。一度作り上げた嘘は本当の事として最後まで通し、表に出せないながらも我が子を将軍の跡継ぎへと仕立ててしまう強かさ。嫉妬うずまく大奥の中で強い意志を持って立ち回り、結果的に勝利を収めることになった女帝たるや…

 女帝春日局

 

7  Queen Victoria 至上の恋 

気高い女王の信頼を得た世話係との独特の関係が興味深い作品ですが、王室を描く分、どうしても突拍子もない脚色はできないのか、作品としては良くも悪くもまじめすぎる感はあります。いずれにせよ、一つの国、時代に一人しか存在しえない女王の心は女王しかわからないということです。

 Queen Victoria至上の恋 

 

8 女王フアナ

王女の激しい嫉妬と愛情を情熱的に描く作品。時代模様よりもその中で自らの思いを自制できずに感情のままに生きていく主人公がテーマであり、そういった意味では恋愛映画の一つとしてとらえたほうが合っていました。主人公に感情を入れることが出来るかどうか、そこらが評価の分かれ目になりそうです。

 女王フアナ

 

9 西太后

広大な国土を背景にしている中国の女帝はスケール感もあり、西洋とはまた違う雰囲気。作品としては主役の人物描写が意外に浅く、事実をなぞっていった歴史映画という趣が強いです。残酷さも最後にナレーションで表現したのみで、壮大な国家権力を巡る争いがあまり伝わらないのが残念。

 西太后

 

10 クレオパトラ

とにかく金がかかったというだけあって、セットは豪華で大がかり。ただ4時間にも及ぶ作品自体も大味となり、軸がぶれぶれ。序盤、中盤はかならずしもクレオパトラが主役ではなく、彼女が愛した男が中心に展開。まあまあ良くも悪くもこの時代のハリウッド映画です。

クレオパトラ

エジプト人