井上順 出演映画 ベスト10
あまり映画というイメージはないかもしれませんが、
今回は井上順氏をとりあげます。
数は少ないのですが、意外と良い作品が並んでいます。
1 ラヂオの時間
三谷幸喜初監督映画でいて最高傑作です。ラヂオドラマの収録現場でのわがままな演者たちに振り回される現場の騒動を描いた楽しくて笑える作品。井上順も声優役の一人として、キャラクターを生かしたいい味を見せていています。
2 シグナル 月曜日のルカ
古い映画館を舞台にした雰囲気が素敵な作品です。屋上のちょっとした空間だったり、少しある二階席だったり、おしゃれな支配人の服装だったり、ちょっとした細かいところが映画好きの心をくすぐるようです。そしてなんといっても三根梓のちょっとぎこちないけれどキリっとした雰囲気が、このヒロインにぴったりで、とてもいい感じ。井上順は支配人役。
3 六月燈の三姉妹
地方ならではの夏の風情を背景に、ゆったりとしかし確実に時間が進んでいく中で、それぞれの生活もまた一歩一歩進んでいく様子が穏やかに描かれ、好感が持てます。出戻り、離婚調停中、不倫中と問題を抱えた3姉妹ですが、それぞれが悩みながらも生き方を模索している様子に親近感を覚えました。井上順は町内会長役での出演。
4 ちょんまげぷりん
「もし現代に侍が突然現れたら」という、誰もが一度は空想しそうなことを、タイムスリップという映画ならではのテクニックを使い、映像として実現化した上に、現代の都市文化の問題点なども盛り込みながら、娯楽作に仕上げてしまったところは見事です。風呂敷をあまり広げなかったことが、逆にまとまりのよさに繋がったのではないでしょうか。井上氏はケーキコンテストの審査員役。
5 百年の時計
それぞれの時代、それぞれの事情や思いを抱いてその地で生きてきた人々の気持ちが伝わってきて、思いがけず心を動かされてしまいました。琴電のアピールとしても、1本の地方映画としても、まずは上出来の部類といえるでしょう。木南晴夏演じる主人公の父親を演じるのが井上順。
6 東京難民
ホームレスにまで転落してしまった若者が主人公。そんな主人公を助ける役で井上順氏が出ています。現代社会の問題を提起しつつも、観客のいる映画としても魅力あるものにきちんとまとめあげています。底辺にいる人々、或いは底辺に落ちていく人々にスポットを当てながらも、それでも生きているだけいいじゃないかと、後ろ向きでないメッセージを残してくれたことで、最後は少しだけ安心しました。
7 恋愛戯曲 私と恋におちてください
深田恭子が脚本家役で主演。いかにも業界的な風貌のキャラクターを含め、うさんくささはいっぱいですが、所詮コメディですし、業界裏側映画としてはそれなりに楽しめるものでした。井上順は制作局のドラマ部長役。
8 60歳のラブレター
60歳という人生の転換期を迎えた夫婦らの様々な思いや生き方を描いた作品です。ターゲットもテーマもはっきりしているので、期待している通りに展開され、わかりやすい作品になっていたと思います。妻と死に別れ娘と二人暮らしをする医師の役で井上順は出演。
9 ザ・スパイダースのゴーゴー向う見ず作戦
どんな障害物があろうとまっすぐにスパイダースの面々が歩き続けるという1つのシチュエーションを設けてそれを実施するだけの映画ですが、主役はあくまでも、恋人に叱咤されている気弱な男。世間を騒がしながらもひとすら障害物を壊しながらも7人でまっすぐに進むという、しょうもない発想が笑えます。
10 ばしゃ馬さんとビッグマウス
シナリオライターを夢見る麻生久美子と自信過剰な関ジャニ安田章大。いつまでも夢をあきらめきれずにだらだらと年を重ねてしまったという30代女性の夢と現実を描いていますが、登場人物がやや子供っぽい印象。その麻生久美子演じる主人公の父親役を演じるのが井上順。