●タイトルに"樹"がつく映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

タイトルに「樹」のつく映画 ベスト10

 

 

1 榕〈ガジュマル〉の丘へ

気の強い老婆と息子夫婦、それにお手伝いの田舎の女、最後には互いに打ち解けていく様がしんみりさせてくれます。静かな日常の中の何気ないそしてありがちな出来事を丁寧に描いていて好感が持てました。

 榕樹〈ガジュマル〉の丘へ

 

2 サンザシのの下で

ここまで奥手なヒロインというのも珍しいですが、それほどストレートな純愛でプラトニックな恋愛映画でした。愛し合うカップルのいずれかが若くして命を亡くすというのは、さんざん映画の中で作られてきた物語で、それ自体は「またか」という感じなのですが、名の売れた俳優を使わないで、ストーリーに合う俳優、特にヒロイン役の女優さんを配役できたことが、既視感をさほど感じさせない作品に仕上がった要因ではないでしょうか。

サンザシの樹の下で 

 

3 愛情の花咲く

二人の女性の愛の間で、か弱く不安定な妻を愛しぬく主人公。前半はそのロマンスを中心に展開し、面白く見られたが、戦争をからめて後半は家族ドラマの趣にかわる。二人の女性が対照的。エリザベス・テイラー主演のメロドラマでした。

愛情の花咲く樹

 

4 続・菩提

下の続編。これはサウンド・オブ・ミュージックにはない後日談ということで新鮮に観られました。戦中の移民ということでどうしても暗い影が差しがちなのですが、この映画はそれ以上にアットホームで移民にやさしい米国という立場から描いており、家族で楽しめる映画になっていて一安心。

続菩提樹

 

5 菩提

サウンド・オブ・ミュージックのもとになっている映画です。そもそもはこちらが最初。こちらの方がよりドラマティックで、ナチスに支配されるドイツから飛び出すところまでを描き、明るいだけでなくやや重い影も落とす作品となっているところが興味深い。

菩提樹

 

6 海のふたり

樹海を舞台にした自殺に関わるエピソードを軸にしているのかと思いきや、いつの間にか話の展開の軸は自閉症の息子の話に移り、そこに見え始めた光にスポットが当たって映画は終わります。全体としては、「何はともあれ生きていく強さ」の偉大さをうたうことを趣旨としているのだなということは伝わってくるのですが、まあ不思議な映画。インパルスの二人が主演。

樹海のふたり

 

7 風とと空と

石坂洋次郎原作で、吉永小百合と浜田光夫のコンビであれば、おのずから展開は見えてくるのです。当然ながら爽やか青春物語としてストーリーは展開していき、友達だと思っていた相手が一番気になる相手でした。めでたし・めでたしで無事終了。安心して観られる映画ではありますが、こうして今の時代にみると、やや綺麗過ぎる印象は受けました。

風と樹と空と

 

8 の海

富士の樹海を背景に自殺に絡めた4つのエピソードで構成される映画ですが、どのエピソードもどこか中途半端な印象でした。それぞれのエピソード、言いたいことは分かるのですが、起承転結がきちんとしていないで、なんとなく流れていってしまうような感゛なのです。芯がないといいますか…。

樹の海

 

9 木靴の

農村を背景に3時間を超す長編。実際の農民の方々に演技をさせていることで、強いリアリティを出しています。地味な作品で、けっして面白いといえる映画ではありませんが、佳作として数えられることが多いです。ただ個人的には苦手…

木靴の樹

 

10 透光の

秋吉久美子と永島敏行が組んずほぐれず…といった感じの官能映画。70年代的な描写と映像に、陳腐なセリフ。いまどきこんな化石のような言葉を発するカップルがいるかどうかとさえ思ってしまいました。

透光の樹