●タイトルに“朝”がつく映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

タイトルに朝がつく映画 ベスト10



タイトルに『朝(あさ)』がつく作品で揃えました。

「朝鮮」とか「朝比奈くん」とか別の意味で使われている作品ではなく、

Morningの意味で使われていることを前提として10本。





1 台北の、僕は恋をする

展開自体はたわいのないボーイ・ミーツ・ガールの話なのですが、とにもかくにも、この作品の持つとびっきりの可愛さ、それだけでも十分に惹きつけられてしまいました。なんといってもヒロインのアンバー・クォがとにかくキュートで、彼女の魅力を引き出すべく、可愛くて優しいラブ・コメディに仕上げたという感じです。男の子がみんなどこかのんびりした雰囲気ですし、悪役であるはずの4人組は間が抜けていてどこか憎めません。色使いも素敵。


台北の朝僕は恋をする


2 ナタリーの

テーマは自分探し。1960年代の後半という時代らしく女性の自立ということが目立ち始めたことを背景に、当時の風俗もところどころ見せながら、興味深い作品になっています。ある意味勝手な男に振り回される中で、自分を見つける。全体的には女性の成長ぶりに最後まで展開にひきつけられて観ることができました。


ナタリーの朝


3 フェリスはある突然に

お気楽ないたずらコメディとして、楽しませてくれました。校長の対抗心を燃やしたドジっぷりが最高で、たびだび大笑い。実に手の込んだいたずらと仕掛けで仮病でさぼる体制を整え、一日遊ぶフェリスたち。そこまでやるエネルギーがあるのなら、もっと別のことに使えそうなものを。呆れながらも、こんなことができればという憧れもありますね。


フェリスはある朝突然に


4 サルバドールの

25歳という若さで死刑に処された実在の青年の、処刑直前までを描いた人間ドラマは、主人公サルバドールの強さに驚かされるばかりでした。無実ではないのは明白にしろ、当時の社会情勢を背景に、公正な裁判も受けられず、反対勢力の弾圧のための見せしめとして、死刑判決を受けてしまったサルバドール。絶望と希望の間で揺れる思いを時折僅かに見せるその表情には、観ていて実にやるせない気持ちになるのです。


サルバドールの朝


5 卒業の

教育で人格は矯正できないのか、そんな皮肉な結末が待っている学園ドラマです。問題児のまま卒業していった生徒は、25年経っても問題児であり、他の生徒を犠牲にしてまで教師としての思いを注ぎ込んで育てようとした結果はあまりにも無残な現実。他の学園ドラマとはやや結果の違う物語には驚かされました。


卒業の朝


6 な夕なに

先生と生徒の間の恋心、そして型破りで生徒思いがゆえに上層部からは目をつけられるという題材は、学園ものの定番というべき設定。確かに先生らしくない主人公の姿行動は、ことにこの時代においては相当異質であったことと想像できます。最後はやはり主人公が勝利を得るわけですが、その収まり方がちょっと変わっているのが特徴的。


朝な夕なに


7 レナードの

30年ぶりに反昏睡状態から目覚めて動き出したレナードと彼を見守る医者との、限られた短い時間での感動を描きながら、一方で医師としての在り方を自問自答するような重みのあるドラマです。ロビン・ウィリアムズとロバート・デ・ニーロの演技合戦も見どころ。


レナードの朝


8 バンクーバーの

戦前のカナダにおける日本人野球チームの秘話を描いた作品。戦争が始まる直前の時代、差別に苦しみながらも野球に楽しみを見つけ、フェアプレイ精神を全うした選手たちの青春を描いています。豪華キャストが集結。


バンクーバーの朝日


9 雨のパリに死す

映画そのものは非常にオーソドックスなメロドラマ。仕事がうまくいかず酒や浮気に走る夫、そんな夫を健気に愛しながらも、突然前触れもなく命を落としてしまうことになる妻を、エリザベス・テイラーが演じるわけで、お膳立てはこれで充分。妻の死後、後悔し改心した夫だった男に、愛らしい女の子(娘なのですが)を登場させれば、万事OK。見事共感を導き、涙を誘うという構図です。


雨の朝パリに死す


10 ティファニーで食を

ファッショナブルでチャーミング、雰囲気としてはライトでキュートなラブ・コメディとして悪くないのですが、お話自体はとりとめもないどうでもいい話。とんでも日本人が登場するなど、有名な作品ではありますが、出来栄えとしてはさほどでもなく、とにかくオードリーを楽しむことだけを目的にすべき作品。

ティファニーで朝食を