マット・ディロン 出演映画 ベスト10
若い頃はかなりの人気で期待されたマット・ディロン。
その後はかつての美少年ぶりもおちつき個性派となるも、
最近は話題作への出演もあまり見られません。
かつての輝きを再び期待したいマット・ディロンの出演作から。
1 メリーに首ったけ
キャメロン・ディアス演じる主人公をマット・ディロン含む3人の男性があの手この手でとりあうラブ・コメディです。けっして上品な作品ではないのですが、とにかく面白い!下ネタ続出にも関わらず、キャメロン・ディアスの最高のキュートさで、作品自体も魅力的なものに。マット・ディロンのうさんくさい保険調査員がこれまたはまり役。
2 ワイルドシングス
マット・ディロン演じる高校のカウンセラーは、一見生徒思いで人気者。しかしその裏はとんでもないワルなのです。いや、彼ばかりでなく、出てくる大人がみんなワル。二転三転どころか四転五転とどんでん返しの続くあざとい展開はこの手のうさんくさいサスペンス好きにはたまりません。
3 ビューティフル・ガールズ
久しぶりに集まったかつての仲間たち。人生や恋愛に迷う男女の揺れる気持ちが、田舎の雪景色の雰囲気と相成って、ほろ苦いムードを漂わせています。青春というにはやや歳がいっている年代なのですが、映画そのものは青春映画の持つ独特の雰囲気を感じさせてくれる作品です。その中の一人をマット・ディロンが演じています。
4 ジュエルに気をつけろ!
リヴ・タイラー演じる変幻自在の小悪魔セクシー美女にマット・ディロン、マイケル・ダグラス、ジョン・グッドマンの面々がいいように翻弄されるというコメディ映画。その騙され具合がほんとに馬鹿で、でも憎めないところがあり、気楽に楽しめる作品になっています。
5 クラッシュ
アカデミー作品賞を獲得し作品。人種差別をテーマにした群像劇で、人種への偏見はなくそうといった単純な主張を通すだけでなく、同じ1人の個人の中でも、人種の違いに対する思いは複雑な構造を浮き彫りにする意欲作です。差別と被差別、実は表裏一体、紙一重なのですね。マット・ディロンは人種差別主義の警官役。
6 フランキー・スターライト 世界で一番素敵な恋
小人症の男の子供時代の境遇と母親との暮らし、それに小説家としてデビューした現在をからめながら、最後には再会した女性との結婚までを描いたヒューマンドラマ。素敵なロマンスとハッピーエンドで素敵な映画になっています。ディロンはヒロインの人生に関わってくる元米国兵の役。
7 最高の恋人
マット・ディロンが普通の電気技師の役を好演。ストーリー的には新しいものはないですが、ラブコメに書かせない、いい仲間たちも多く登場、予定調和の展開をロマンチックな雰囲気に盛り上げています。
8 ターゲット
ホームドラマ風のオープニングで些かのんびりとスタートしますが、これがなかなか背景の謎の分かりにくいサスペンスに発展して行きます。誘拐されて行方知れずの妻の姿は、主人公たちと同様観ている側にも見せない配慮で、緊張感を高める演出が功を奏していました。現在の事件の犯人と、過去の事件の犯人と二重構造になっている点なども、サスペンス映画を盛り上げ興味を駆り立てる要素になっています。主人公ジーン・ハックマンの息子役のマット・ディロン。
9 アウトサイダー
当時期待の若手俳優を勢ぞろいさせた青春映画。それぞれに抱えた悩みや持て余し気味のエネルギーをぶつけ合う彼らを見ていると、いつの時代も同じような悩みを若者たちは抱えているのだと、青春期の普遍の苦悩についつい思いをはせたりさせられます。マット・ディロンはそんな若者たちのリーダー格の役どころ。で、この作品の中からの出世頭は、当時それほどでもなかったトム・クルーズ。
10 誘う女
キャリアのためには何でもするとんでもない女の役をニコール・キッドマンが熱演していて、最初から最後まで目の離せないサスペンス映画。とにかく凄い女なのですが、その結婚した相手がマット・ディロン演じるレストラン勤務の男。妻を自慢に思いバックアップしたあげくにこれでは、救われないですね。
惜しくもランク外になってしまいましたが、その他にも触れておきたい作品があります。一人暮らしの男女が集まるアパートを舞台にした恋愛映画『シングルス』では似合わない長髪が可笑しみを引出しています。密室での会話が中心のサスペンス『アルビノ・アリゲーター』では強盗に失敗した兄弟の役。性への興味でふくれあがる思春期の女の子を描いた『リトル・ダーリング』では彼女たちを虜にする美少年役で登場。その他ファミリー向けコメディ『ハービー 機械じかけのキューピッド』、ゲイをカミングアウトした教師の悲喜交々を描くコメディ『イン&アウト』、などが印象に残っています。