大倉孝二 出演映画 ベスト10
コメディの脇役を中心に活躍している俳優さんです。
個性的な風貌と飄々とした雰囲気で独特の空気を作り出し
他の人では真似できない存在感を発揮しています。
今回はそんな大倉孝二氏を取り上げてみました。
1 きょうのできごと
引っ越し祝いのちょっとしたパーティ、というより飲み会に集まった若者たちの、どこにでもありそうななんでもない一晩の出来事を描いた作品です。乱雑にちらかった飲み残しや、夜中の買出しなど、一度や二度は誰でも経験したことのあるような場面、そしてふと登場人物たちが見せる弱い部分が、観ていて愛おしくなります。妻夫木聡、田中麗奈、伊藤歩、池脇千鶴となかなかの豪華キャストの中、大倉孝二はテレビニュースに映る、ビルの間に挟まって動けない男の役で登場。
2 デトロイト・メタル・シティ
とにかくあまりに馬鹿馬鹿しくてマンガチックな展開も、その馬鹿にとことん徹してくれているおかげで、観ている間十分に楽しませていただきました。メタルバンドのボーカルと化したフォーク青年の乗せられぶりが最高です。大倉孝二はそのバンドの大ファンの男の役。これもまた笑えます。
3 ソフトボーイ
男子ソフト部を作って安易に全国大会を目指そうというへたれ高校生たちの奮闘を描いた、設定はいい加減でも内容は王道の青春コメディです。キャラクターも魅力的ですし、けっしてうまくはない演技も、逆に素朴な魅力に繋がって、不思議な力となっています。大倉孝二はその顧問の先生を演じています。
4 陽だまりの彼女
とにかく松本潤と上野樹里の二人がきれいに撮れているというのが一番。こうしたラブ・ストーリーでは、恋する二人を奇麗に撮るということは重要なことだと思いますし、その部分でまずは成功といえるでしょう。音楽のセンスもよく、うまくスクリーンに惹きつけながら、ファンタジーの世界に入り込ませてくれました。大倉孝二氏は松潤の先輩社員役。
5 スウィングガールズ
こちらも上野樹里主演。吹奏楽部で頑張る女子高生たちの青春を描いた快活なコメディは矢口史靖監督の得意とするところ。最初から最後まで、とにかく若さの勢いで見せてしまう力を感じました。大倉孝二はスーパーのチーフ役。
6 g@me
狂言誘拐から始まる二転三転するストーリー展開はひと時も目が離せず、見応えのあるラブ&サスペンスムービーとなっています。仲間由紀恵が気の強くなかなか自分に素直になれないお嬢様を熱演。大倉氏はまたチョイ役での登場。
7 ピンポン
大倉孝二の存在感が特に引き立つ作品。漫画チックなキャラクターが揃う卓球の大会ですが、その中の一人で、窪塚洋介演じる主人公の幼馴染のライバルを演じています。ほかにも中村獅童、サム・リー、井浦新(当時ARATA)など強烈なキャラが出てきますが、芯は正統派スポーツものの流れを汲んだ、楽しめる作品になっています。
8 舞妓Haaaan!!!
かなりハイテンションなコメディで、ときどき置いていかれそうになりながらも、そこはクドカン。笑いどころをふんだんに盛り込んだ楽しい作品に仕上げました。かなり現実離れしたバカバカしいお話で、当然出てくるキャラクターにもまともな者はほとんどいません。完全に独自の世界を作りこみながらも、その中でもわかりやすいギャグをつなぎ合わせ、マニアックに行ってしまいがちな所を、大衆マス向けにまとめあげたところはさすが。阿部サダヲ演じる主人公の同僚の一人として大倉氏は出てきます。
9 クリスマス・クリスマス
珍しい大倉孝二の主演作。伊藤歩との倦怠期を迎えた同棲中のカップルを演じています。最初はゆるゆるのコメディかと思いきや、次第に病気の少年を救うハートフルな物語へ展開し行き、最後は心温まるファンタジックな作品に。設定としてはばかばかしくても、中身は意外に人情もので、ホロリとさせてくれました。伊藤歩のサンタクロースの姿にキュン!
10 ジョゼと虎と魚たち
ある意味ファンタジーといってもいいような、現実的でありながら夢のような御伽噺が展開されます。池脇千鶴演じる個性的な若い女性がとにかく強く印象に残ります。大倉孝二は麻雀店の客の役。