天使が登場する映画 ベスト10
映画の中には色んな姿をした天使が登場します。
通常「天使」といえば、背中に羽が生えていて、
頭にはエンジェルリングのかかった子供の姿を想像しますが、
映画の中の天使は、まずそんな姿をしていません。
おじさんだったり、おばさんだったり、若い女性だったり…
今回は、天使が登場する映画を10本集めてみました。
①素晴らしき哉、人生!
登場するのは、翼がなく頭の弱い二級の天使。自殺しようとしている男を救えと命じられ、その男がいない世界を見せることで、自殺から男を救うという、人情あふれるファンタジー映画の傑作。一人の人が生きる意味と周りの人々に与える影響を説き、人生の素晴らしさを歌っています。クライマックスはさすがにジーンとしてきてしまいました。
②天国から来たチャンピオン
ウォーレン・ベイティ主演。交通事故に遭って天国への道を、天使に付き添われて歩いてきたアメフトのクウォーターバックに対し、天使長が調べた所、まだ寿命が残っていることが判明し、地上に別の体で戻されるというファンタジー映画。ロマンス、ビジネス、スポーツ、ヒューマンドラマとてんこ盛りのストーリーです。
③エンジェルス
11歳の少年に現れた天使は、周りには見えない、少年だけに見える天使。親権を放棄した父親に会うために、約束した「エンジェルス」の優勝を願う少年のために、天使たちがチームを優勝に導くというファミリー向けの野球映画です。天使を信じるか信じないかがテーマになっていて、このあたり宗教的な要素もちらりと垣間見えます。
④普通じゃない
ホリー・ハンターとデルロイ・リンドの二人が天使という、およそ「らしくない」天使が、ユアン・マクレガーとキャメロン・ディアス演じる男女をくっつけることを命じられ、必死に任務を実行しようと奔走する様子がコミカルです。結局、めでたく二人は結ばれるわけですが…。
⑤天使
悩んでいる人々の前にそっと現れ、黙って幸せを運ぶ天使に深田恭子が扮したファンタジーですが、こういう浮世離れした役に深田恭子が見事にはまっています。無邪気に悪戯をしている様子は本物の天使のようでもあり、当時の彼女のアイドル的なキャラクターを十分に生かした作品になっていました。無邪気に遊んでいるようで、あちこちに緩やかな幸せをプレゼントしていくというこの作品、優しい気持ちになれました。
⑥約束の葡萄畑 あるワイン醸造家の物語
恋人との交際を禁じられ、醸造家としての自分の売り込みも失敗し落胆した主人公の前に現れた天使。それをきっかけに、紆余曲折ありながらも、至高のワインを完成させた主人公。そこへ再び現れて天使は、翼を切り落として人間になってまで、主人公を助けるのです。ただ宗教観がどうしても日本と違うので、やや理解しにくかったところもありました。
⑦天使の贈りもの
自らを天使だといって、神に助けを求める牧師の家に入り込んだ男をデンゼル・ワシントンが演じるハートフルなファンタジードラマ。ホイットニー・ヒューストンの歌声と、力の抜けたワシントンの演技で、心温まる気持ちになれました。
⑧コンスタンティン
他の作品とはちょっと趣が違う天使映画です。この世とあの世の境界線で不穏な空気が漂い出した中、女刑事の体を狙っていたのはなんと天使。つまり天使が悪役ということなのですね。結局天使は人間にされてしまうのですが、天使を演じるのがティルダ・スウィントンということで、悪い天使ならではの配役ですね。
⑨オールウェイズ
恋人のいる消化隊員は、彼女の心配をよそに危険な仕事に向かい、死んでしまったあとに、天国で天使(オードリー・ヘップバーン!)と出会うわけです。しかしその後の彼は、地上で生きている恋人を未練たらたらに見守るという…。しかし最後は未練を断ち切って、元恋人も新しい愛を実らせるのではありますが。
⑩シティ・オブ・エンジェル
あのニコラス・ケイジが、目をウルウルさせて天使を演じています。しかも天使でありながら、人間のメグ・ライアンに恋してしまうのですから、困ったものです。終始憂いを抱えたような表情に、観ていてイライラしてきたもので、掟を破って人間になったかと思ったら、今度はメグ・ライアンが事故死して、あの世に行ってしまうという…。作り話っぽさが際立ち、入り込めませんでした。
他にも「アンジェラ」「ラベンダー」「天使にさよなら」「ドグマ」そして「ベルリン・天使の詩」と、結構天使映画はありますが、そもそも現実感のない設定なので、一つ間違えると、冷めてどうしようもなくなるのです。ちょっと苦手な分野ではあります。