今回のテーマは野生人または原始人が登場する映画です。
そう一言でいっても、内容はいろいろ。
ただ、傑作といえる作品は少ないかも。
①アポカリプト
原始人が走る走る!そしてかなり過激なシーンも多く、バイオレンス・ホラー映画の趣もあります。文明とは無縁の未開のジャングルを舞台に、えげつないシーンてんこもりのサバイバルアクションです。
②フリントストーン2 ビバ・ロック・ベガス
石器時代のラブコメディといった趣きの原始人映画です。ただし背景は本物の原始時代とはかけはなれたセットで、基本的にはあり得ない世界。カジノにボーリングに自動車…。とにかく何も考えないで気楽に観ることです。けっして怒らないこと!
③ヒューマン・ネイチュア
原題に現れた野生人といったところで、文明の中に放り込まれたものの、結局は森に帰っていくという話。リス・エヴァンスがはまり役。
④紀元前1万年
へんてこりんな映画ではあります。架空の太古、わけのわからない猛獣・珍獣(!)たち、観ていて最初のうちは、コメディでないかと思ったほどです。中盤あたりからようやく「これはコメディではないのだ!」と気づいたのですが、基本的に原始っぽいものを詰め込んで一緒の作品に収めてしまっているので、なんとなく不思議な感覚に襲われました。
⑤野性の少年
森林の中で狼に育てられた少年が保護され、苦しみながらも人間らしさを身に着けていくという実話に基づいた作品です。なかなかリアルな描写は、怖さを感じます。
⑥ターザン
野性人の象徴のような存在のターザン。説明は不要でしょう。
⑦シーナ
こちらは野生女。お色気女優のタニヤ・ロバーツが演じるジャングル育ちの女性が、普通の文明人と恋をする話。当然野生の女性となれば、期待するのは裸。そしてストーリーは陳腐ですが、動物たちが動く映像はそれなりに楽しめます。
⑧フリントストーン モダン石器時代
テレビに電気スタンドと文明の機器が登場する石器時代映画。続編が①.
⑨原始のマン
現代に目覚めた原始人の騒動を描いたコメディですが、結局はただがさつなだけ。くだらないけれど笑えない、コメディとしては致命的な作品。
⑩北京原人 Who are you?
ある意味伝説的な作品。とにかく批評をするのも嫌になる珍品中の珍品ですが、逆にそれが貴重かもしれません。こんな作品でヌードになった片岡礼子の切なさ。こんな作品に緒形直人、哀川翔、本田博太郎、北大路欣也あたりが出ています。