備前長船の日本刀傳習所を見学させていただきました! | のんびり自転車趣味生活

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発端は、昨年夏に岡○大学で開催された ある学会に会社から参加した際に この「備前長船日本刀傳習所」の代表でもある刀工の上田先生の特別講演がありまして・・実はこの先生の講演があったから参加希望した!ってのが正直なところなんですが(^^ゞ・・その講演会後にも貴重なお話を聞くことができまして、私も会社勤めでは基本的には「刀」の製作の一工程と同じ「鋼の焼入れ」の仕事に従事しているので、そのお話に非常に興味がわき、いつか行ってみたいと思っていたのです。

前日に御担当の方に電話で見学をお願いしたのですが、いざ伺うと、なんと刀工の上田先生自ら案内と説明をして下さり、恐縮しまくりでした(^o^;
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この上田先生が一般的な刀工と異なるのは、自家製のたたら製鉄を持たれており、日本全国の砂鉄を採取し、成分分析をしながら 刀を代表とする刃物を作られているのです。

ですので、どこの砂鉄が良いか、何の成分・・レアアース・・が入っているのかを理解し、また研究されているようです。すごい!!
ちなみに一般的には島根の安来にある日立金属のたたら製鉄で作られたものを多く使われるそうです。

これが今のところ最良のある地方の砂鉄のとのことです。
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刀一本分!50kgの砂鉄です。

これは今までに刀の材料として使った全国の砂鉄のサンプルの一部!です。
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日本全国津々浦々です!

自家製のたたら製鉄で作った刀の素材となる「ケラ」です。
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いびつな形ですが、これがあの刀に!

形を整えては、少なくとも15回は折り返すとのことです。
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2つ折→4つ折→8つ折・・15回で何万層となることで、かなり密になるのでそれだけでも強くなるのですねェp(^o^)q

傳習所ではお弟子さんが包丁作りをされていました。

折り返し鍛錬です。
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不純物、酸化鉄、炭素が火花となって飛び散ります。

外はめちゃくちゃ寒いのですが、中は炭と鍛錬作業の熱気・・そして緊張感がありましたヨ!

隣では焼きの上がった包丁を磨ぐ修行などをされるお弟子さんらがおられました。
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いろいろとお話をしていると、「コーヒーでも飲もう!」ってことになって休憩所にお招き頂きました・・すみません・・恐縮m(^^)m

この休憩所には、見る人が見ればわかるこんな表が(笑)
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コーヒーを頂きながら、焼き入れに付き物の「歪」を どのような冷やし方、手さばきで抑えるようにされるのか!?ってお尋ねしたら、お弟子さんの作られていた包丁で実演してくださいました・・またまた恐縮(^^;
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刃先には薄く、峰側には厚く土などを配合したものを塗っています。
刃先は硬く、峰は焼き入れでの冷却を遅らせて少し粘ばさを出して、刃物全体の強度を持たせるのですね。

支度をされる上田先生・・ここで焼き入れの温度を目で見極めるためにお弟子さんが部屋の明かりを落とします。
本来の日本刀は真夜中に焼きを入れるとのことでした。
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一定の大きさに整った炭を投入し、酸素を送りながら温度を上げていきます。

そして包丁を炭の中に投入ゥ
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出しては入れ、包丁の温度の確認を繰り替えします。

お弟子さんも私も固唾を飲んで見守ります。

そして・・緊張の一瞬!!
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「じゅじゅじゅ~・・・・・・・じゅん!」・・いい音です♪
長い刀とは少し扱いが異なるそうですが、よ~く手の動きを拝見させていただきましたァ(☆_☆)

焼き入れが終わると、一瞬炭に再投入し、少し焼きを戻し更に粘ばさを出して・・
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上がりましたヨ!
やすりもまったく歯が立ちませんでした(^o^)

帰り際に刀の製作工程を紹介したDVDまで頂きまして、上田先生と記念撮影☆
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上田先生、お弟子さん今日は非常に勉強になりました!見学させて頂きどうもありがとうございましたm(^^)m
今度はかみさんの料理用の包丁を買いにきたいと思います(^o^)/


ちなみに上田先生のHPです。
http://www.h7.dion.ne.jp/~e30kenta/newpage10.html

備前長船日本刀傳習所のHPです。
http://www.h7.dion.ne.jp/~e30kenta/index.html
日本刀の文化や伝統、そして精神美を直に感じれますヨ(^^)