毎年、子どもたちの誕生日には、幼い頃のビデオを観ることにしていた。
子どもたちも、数年前の自分たちを観るのを楽しみにしていた。
ビデオで見る我が家は、いつも、オニ母の家とは思えぬ明るさだ。
男児二人なので、いつでも、大騒ぎ、大笑い、そして楽しそうだ。
子どもたちは、少し幼い自分達を振り返りながら、その頃ブームだった遊びを思い出したり
自分達の滑稽な様子に大笑いしていたものだった。
今より幼い子どもたちの姿は、親にとってはそれだけで愛おしい。
何気ない日常の様子をビデオに残すというのは、親の愛の証だ。
きっと、子どもたちにも、それは伝わっていたと思う。
動画だけでなく、家族写真や、子どもの絵や工作などを飾るのもとても良い。
あなたの作品よくできたね。
みんなの見えるところに飾っておこうね。
大事な家族の写真をいつでも見られるところに置こうね。
写真や作品までも大事にされたら
子どもたちには
「あなたはうちの大事な子」
というメッセージが伝わるにちがいない。
そして、
「自分はこの世で大事にされるべき存在なのだ」
と理屈抜きに感じるようになるだろう。
その感覚こそが、子どもの自己肯定感なのだ。
家庭に家族写真を飾らなければいけないとか
作品は、ひとつ残らず貼りだそう!
と言っているのではない。
ただ、さまざまな形で愛を表現するといい。
親の子どもへの愛は
いくら表現しても
しすぎることは ないのだから。