NHKで、宮崎駿のドキュメンタリーを放送していた。
NHKプラスで、来週まで視聴可能です↑
宮崎駿が引退撤回してから、この夏公開した新作映画が出来るまでのドキュメンタリーだ。
創作の過程や内面にまで迫る秀作だった。
宮崎作品が生み出される過程や苦悩は、凡人には思いも及ばぬものらしいと、その片鱗を感じることが出来た。
もはや尋常ではない精神活動の末にしか、あんな傑作は生まれないのかもしれない。
また、亡くなった高畑勲の影響についても興味深い内容だった。
映画「君たちはどう生きるか」は、予備知識なしに観たが
その創作の舞台裏が観られる面白さもあった。
以前、宮崎駿がインタビューに答えて
『子どもは、映画は年に1度観れば十分だ』
という内容の発言をしていたのが忘れられない。
成長期の子どもにとっては
どんなに優れた作品であろうと
映画をはじめ映像番組は、沢山は必要ないと
それよりも、遊びを通して実体験を積むことが大切だと言うのだ。
映画人である彼の発言だけにとても印象に残ったのだ。
子どもには、何よりも実体験が大事だ。
五感を使い
生身の体を使い
心を動かしながら
人と触れ合いながら
の体験だ。
現代の子どもを取り巻く社会状況では、
昔と比べて実体験が圧倒的に少なくなっていると感じる。
なんでも便利になり、
労働も減り
子どもの遊びまでが
バーチャルになっている。
子どもには自由な空間と時間が必要だ。
特に、たっぷりな自由時間は絶対に欠かせない。
だからと言って、動画とゲームに費やすのは
実体験からは遠ざかる。
本当は大事だけれど、
あまり真剣に考える親も多くない問題だと感じる。
あなたは、どうしていますか?
どうしていきたいですか?