いろいろな小学校に行く機会がある。
 
 
学校によって造りにも個性がある。
 
 
 
(森は大袈裟)のような庭があったり
竹林(林は言い過ぎ)があったり
ビオトープや水車のある学校もある。
 
 
 
 
 
水車の池にトンボが産卵中。
シオカラトンボ、イトトンボ、ショウジョウトンボ
池の植生もさまざまでいい感じ。
5年生が稲を作る、小さな田んぼも隣接しており
来週田植えをするのだとか。
 

 
 
 
 
 
 
そんなお話をしていたら
校長先生から衝撃的な発言が。
 
「あの池、潰すんですよ…」
 
 
  !?
 
 
給食室を広げる必要があるためだそうで
仕方がないとのこと。
 
池は移動してかなり縮小
その為に、杏やマテバシイ、桜など
沢山の木が切られるとか。
 
 
 
 
 
他にやりようは無いのか、
そもそもどういう意図であそこに水車や池があったのか
それをなくすことをどう捉えているのか疑問が残る。
 
行政のやることは と一括りにしたくはないが
最善を模索したとは思えず
残念な気持ちになる。
 
 
 
 
 
 
学校でなくても、そんなことは多々あること。
本物の自然の丘を削り
谷戸を潰し
町を造成し
私たちが暮らしているのだから。
 
 
 
 
 
でもせめて子どもたちには、
なるべく自然に触れ
身近な生き物の営みを知る機会を作って欲しい。
 

PCやスマホが幼い時からごく当たり前な現代、

子どもたちの感覚がどんどんリアルな生から

遠ざかっている気がするからだ。

 
 
そして、現代においては自然に触れる機会は
大人がある程度用意して手渡す必要がある。
 
だが、そうした人的資源を含めた環境の整備には
結局、手前、暇、お金が掛かるため
切り捨てられがちなのだ。
 
 
本来、手間、暇、金を掛けずに、
人を育てることなど出来ないはずなのだが。
 
 
 
 
 
何を大事に人を育てるのか
 
子どもたちにどういう未来を望むのか
 
私たち一人一人の価値観が問われる。