夏に子どもたちと読みたいイチオシ絵本
「はじめてのキャンプ」
林明子 さく・え 福音館書店
4歳位~
ちびっ子のなほちゃんが、大きい子のキャンプに参加する話。
なんだけど、
背伸びしたい子どもの心情や
成し遂げて成長するようすが
わざとらしくなく淡々とうまく描かれています。
これ、冒険したい派の子に特に人気です。
かつてこの本にはまっていたあの子も
世界を股に掛ける大人になったなあ(遠い目)
さてさて、子どもってどんなとき成長するのでしょう。
成長していない瞬間はないのですけれど
①まずは、やりたい!って気持ちを抱き(自発性)
②次に、やってみる(実体験)
③すったもんだあって
④でも、それなりに自分の力で成し遂げられた(達成感)
起承転結だなこりゃ
こんな段階を踏んだとき
子どもはググッと成長するのです。
ところがこれ、大人の対応でだいぶ違うものになります。
上の4ステップは、大人側から言うと
①やりたい気持ちを認める
②やらせてみる
③見守りながら、必要ならばサポートする
④「良かったね」とほくそ笑む
①と②の間に、やらせられる事柄なのかの判断は必要になりますけれど。
やりたい気持ちを認めるってのは、何でもかんでもやらせるという意味ではないからね。
これを大人として見事にやってのけてるのが、
この本の中のともこおばさんです。
やりたい気持ちを認めて
でも、約束をきちんとした上で参加を認め
何でも手助けする代わりにうまーくフォローしたり、
ちゃんとやることやらせたりしてる。
ともこおばさん(私と同じ名だわ💕)は、大人の理想像。
なかなかこうはいきません。
親ではない設定になってるのもうまいよね。
よからぬパターンは
①子どもの自発性の前に、やらせたいことを押しつけ
②よけいな手出しをする
③うまくいかないと子どもを責め
④子どもに達成感なし
これって、私のことじゃん
あなたはどうお?
とにもかくにも
読めば解る
大人も子どもも楽しめる絵本です。
読んでみてね