すでに何度も彼らと作品を作ることが出来、非常に光栄に思ってます。

 

以前、シングル曲としてテレビアニメ「イナズマイレブン」のエンディングテーマ「明日へのBye Bye」を楽しく制作させていただきました。

当時のライナーノーツはこちら→

 

そして今回、テレビアニメ「新幹線変形ロボ シンカリオンZ」のエンディングテーマを彼らが歌うということで、僕の心は再びザワっときたわけです。
「素敵やん!」と。

 

いつまでも鮮度を落とさないのが浦島坂田船。

 

今回も鮮度100%でお届けしたい!と、僕の曲作りは始まりました。

 

例えば「子どもが見るから」「アニメ番組だから」「ロボットものだから」というような先入観ってどんな場合も頭に浮かぶと思います。

 

逆を言わば「深夜だから」「グラビアアイドルが歌うから」というような場合も同じですが、誰もがもってしまう先入観を取り除くことってこれは結構難しいのです。

 

今回は(細かい表現は別としてざっくり)ロボットアニメ番組の曲。

 

先入観に気をつけて曲を作っていくわけですが、どうすればいいか。

 

それは一旦番組のことを忘れて歌うアーティストのみを見ます。
「子どものために」とか「ロボットアニメ用の」のようなことは一旦頭から省きます。

 

ここで、冷静に一旦考えること、それは。

 

彼らがどんな歌を歌うのがふさわしいか。
そして、なぜ僕を指名してくれたのか。

 

思えば、自分が小学生の頃も、中学生になって、高校生、大学生となり、アマチュアバンドからセミプロみたいになった頃も、曲を聴く耳(頭脳というべきか)って何か違いありました?

 

少なくとも僕は同じ耳で聴いてきたように思います。

 

逆説的に言わば50歳を過ぎた今でも、小学生の頃に聴いてドキドキした曲には無条件で脳が反応しワクワクドキドキします。
(ex.マイケルジャクソン、ジュリー、ゴダイゴ、YMOなどなどあげるとキリがない)
どの曲も作者は「小学生が気に入るように作ろう!」と思って作ったものではないことは明らかです。

 

子ども用に作ろうとすると、かえって子どもは「あ、これは自分のタイプじゃないな」って敬遠するものです。

 

なので、そんな自分の少年時代を振り返りながら彼らの声を改めて聴いて、僕がすべきことを考えました。

 

それは、やはり曲として「攻め」であって、そして、大人な彼らの魅力を「キャッチー」に引き出すこと。
と、こう解釈しました。

 

ですから、この曲は、イントロからピアノとサックスの掛け合いがありキャッチーに耳を奪います。

 

それともう一つ、「4人で歌うのだから、4人で表現する意味のある曲にしたい」そう考えました。
つまりメロディの掛け合いです。

 

Aメロから彼らの声がどんどん交錯します。
Bメロからはライブをイメージして、ファンとメンバーの掛け合いをイメージさせました。
サビはアクセルフルスロットルなイメージで、メロディが加速するかの勢いで(実際は同じテンポですよ)一気に進んでいきます。
そしてそのままラップパートへ加速を続けます。

 

ここも2人のメンバーが間髪入れず攻め続けます。

 

曲そのものがまさに「駆け上がるボルテージ」

 

歌う4人が集い、こうやって同じグループで活動しているってすごいなって思います。
そんな彼らも活動を始めて早7年以上。

 

「これからも止まることなくさらにスピードアップするかのように活動してくんじゃないかな」
そんな風に考えると、この「シンカリオン」のエンディングテーマ「駆け上がるボルテージ」以上にぴったりなテーマはないんじゃないかってほどにハマってるなって思いました。

 

歌詞に関しては、当然ながらシンカリオンのことを頭に書き始めました。

 

が、振り返ってみて、

 

Aメロでは、自分らの音楽活動への思い。
昨日までのように今日も続けと願う気持ち。
混沌とする毎日に対して平和を願い、自分たちが音楽を始めたきっかけ(信念)を再確認する。

 

そして、Bメロで自分たちの夢を大きく掲げ、メンバー、ファンともに満場一致でそこに向かっていく。

 

サビで歌っている内容は、人生には少々の生意気な出来事(不条理な出来事って意味)はつきものです。
それを楽しみながら乗り越えていく力。
「勝てそう」ってイメージしながらボルテージを上げ加速させていく。

 

本当、このメンバーで世界をGETしておくれ!
って、そんな歌詞です。

 

ね。こうやって振り返っても、彼らの今にぴったりでしょ!

 

こんなばっちりな曲が出来上がったこと、どうぞ自画自賛させてください(笑)。

 

うらたくんの声:細かいリズムが耳に心地よい。もっともっとほしくなる声。
志麻くんの声:少年ぽさや無邪気さがあって誰にも真似できない声。
坂田くんの声:立ち上がりが早くって色っぽく攻めてくる声。
センラくんの声:ずばり安心感のある声。どんな場面も和やかにしてくれる。


アニメの成功とともに、浦島坂田船の成功を心より応援しております!

 

画像1

 


番組『新幹線変形ロボ シンカリオンZ』のHPはこちら
https://www.shinkalion.com/