近畿大学の入学式のプロデュースをここ数年、やらせて頂いておりますが、その流れもあってか、ネット配信ドラマとして「TUNAガール」というドラマを作るにあたってその主題歌を是非つんく♂さんでお願いしたいんですが、というオファーをいただきました。

どんなドラマかと聞きますと、内容は「世界で初めてクロマグロの完全養殖を成し遂げた『近畿大学水産研究所』を舞台としての青春ドラマ」ということで。
お!なるほど!やりがい、やりごたえ十分!と感じつつも、いや、そのドラマちょっと楽しそう、どんな感じなんだ!ってそこが一番興味でもあり、すぐに楽曲イメージを頭の中で膨らませました。

そんな中でこんなことを思いました。
「人間なんて本当に弱い生き物。自分に甘く、煩悩に勝てないのである。」
他人の事は良くわかるのに、自分の事となると判断がつかないというか、実際はわかっているのに出来ないことの方が多いでしょ?
ま、簡単なことでいうと「ダイエット」とか、「日々の早起き」とかね。

この楽曲は「青春真っ只中の学生」が主人公のドラマの主題歌なわけですが、それを歌う歌手fumikaもきっと紆余曲折あり、今日にいたっているんだと思ってます。(声から感じる想像でしかないですが(笑))

実はこの主題歌を歌う歌手を決めるにあたっていろんな候補があがってきました。
名前の聞いたことのある人、初めて聞く人。
作品を聞いたら「あ、知ってる曲だ」って人もいました。
そんな中の一つfumikaの作品もいくつか聞かせてもらいました。

自信たっぷりに歌い上げる彼女の声にはほんの少しの寂しさがあった。
自信の裏にチラチラと見えてくる儚さ。
つまり人間が常に心の中に持つ、努力の陰に潜む甘えや、我慢の裏返しにある開き直りのような人間だからこそ持つ複雑な心境が、歌声に現れていました。

きっと今までも頑張ってきたんだろうな。
そしてこれからも頑張るんだろうな。

でも、こう思いました。

肩の力を抜いて、
上手な歌なんか要らない。
君がそっと寄り添えばそれでいいと。

そう思うと、この曲を歌うのはfumikaがふさわしい、そう強く思いました。

それでもきっと彼女はがんばるんでしょう・・・。

人間なんて弱いものだけど、でも、諦めずに踠いて踠いてほんの少し、その先っちょを掴んだその手が、その先の未来を変えていくようなそんな気がします。

fumikaもこのドラマの主人公も、そして今の日本国だって、いやいやかくいうこんな僕だって、まだまだこれからのはず!

うん、素敵な歌声をありがとう。

そう感じながらこの曲の仕上がりを噛み締めました。

KINDAI GIRLSが、ユニゾンコーラスとしても参加してくれてます!
熱い青春感に繋がってます!え?これが本当のTUNAガールだって!?

お後がよろしいようで・・・

 

 

 

 

無理かもって思ったら それより先に進めない
作詞:つんく 作曲:つんく 編曲:平田祥一郎

※ネット配信ドラマ『TUNAガール』主題歌

■アーティスト: fumika with KINDAI GIRLS
■発売日:2019年03月28日
■発売元:YOSHIMOTO MUSIC ENTERTAINMENT
 

iTunes、レコチョクにて配信中