つんく♂コメント 『嗚呼 すすきの/地球は今日も愛を育む』

結成から早5年、メジャーデビューから4年2ヶ月。
そして先日日本武道館での単独ライブを終え、
一歩一歩着実に成長している彼女達。

今回のシングルも少し大人びた彼女達を見てもらおうと
制作に取りかかりました。

『嗚呼 すすきの』
「少々センチメンタルで艶のあるメロディ」をコンセプトに作曲しました。
サビのメロディは輪唱スタイル。
誰かが唄い、次のメロディを次のメンバーが追いかけます。
これによって曲のもってる疾走感をBPMよりも早く感じてもらっています。

アレンジは泣きのあるコード展開を用いましたが、
それでも悲しさだけが強調されるのではなく、
女の子の強い決心を表現したかったので、キックドラムは強目に表現し、
ベースと相まってしっかりとしたコード感を感じ取ってもらえるようにしました。

曲がある程度完成してから台詞部分を追加して仕上げました。
和田の少し大人な感覚と、勝田の決して上手じゃないセリフ回しが
いい感じに胸キュン感を演出したので、この2人に台詞を任せました。   

ミュージックビデオの撮影も空港で行うなど、
いつもと少し違うメンバーの表情が見れると思います。

『地球は今日も愛を育む』
この曲はまさに今のスマイレージそのものだと思います。
年齢感や存在感含めて、身の丈ジャストといった所でしょうかね。
唄っても踊っても塊になってぶつかって来る、そんな印象でした。
サビの「二人は引力」の「ふ」がファルセットから始まる所に美学があり、
全体的にとても勇ましさがあるのに、
気品ある女性感みたいなものが突き抜けて見えてくるような、
そんなイメージで仕上げていきました。

少し跳ねているリズム感がこの曲の特徴です。
重心低めに音色をまとめてあるのでバックトラックそのものはとても力強く、
電子ブラスの音色も印象的で歌詞のメッセージ色が強く出るようになりました。

編曲者のアレンジとメロディと歌詞がもつれ合い、力の限りで歌うメンバーの
エネルギーが重なってかっこ良く仕上がったと自負しております。

それにダンスのフォーメーションもいつになくクールで、
サビでまっすぐから斜めに広がっていく所があるんですが、
ここの微妙な動きもとてもかっこよく仕上がったと思っています。

MVの仕上がりも「今」の彼女達がつまっています。
表情一つ一つを楽しんでいただきたいと思います。


和田:やはり天才的なスタイルをしているなと改めて思います。
びっくりする程の小顔と手足の長さ。
そして時折見せる小動物のような驚きの目。
大人へと成長している分、
持ち続けているピュアな部分がどんどん光っていると思います。

福田:精神的には大人と子供の部分を行ったり来たり・・・
でも、そこが良いんだと思います。時に先輩として男前発言をしてみたり、
末っ子のように訳分からないボケで場をおもいっきり引かせる。
ある種の肝っ玉感、俺はリスペクトしていますよ。

中西:どこまでが本気でどこからが演出なのかまったくわからない激しさ。
大阪人なんだけど、大阪らしく無い所も満載です。
ただひとつ言えるのはスマイレージがとても好きで、
唄って踊る事もとても好きだということ。
ダンスを覚えるのも一苦労だけど、
最近、その苦労が良い結果に繋がってきてると思います。

竹内:本人が気づいてないから恐ろしいわけですが、
どんどん女らしくなっています。
元々持っている色白な部分がさらに強調しているわけですが、
普段しゃべったり、練習している時はいわゆる「タケちゃん」なんだが、
本番になってスイッチが入ると本人も知らない間に
ものすごいフェロモンを出してくるんです。

勝田:おっとりしてるとかそんな設定になってますが、
実はすごいしっかりしてますよ。
そら行動自体はおっとりかもしれませんが、
頭脳そのものの回転率までおっとりしてるわけではないので、だまされないでくださいね。
わざとみんなに隙を与えておいて、バシっとハートを捕らえてきますからね。

田村:なんだろう、この子のこの動きは。
なんかカンガルーみたいなピクピクぴょんぴょん跳ねてる感じ。
この感じが田村そのものなんです。この跳ねてる感じが強く出れば
スマイレージ自体がPOPに見えてくるわけです。