つんく♂コメント | 『君は自転車 私は電車で帰宅』 |
久々のハロー!プロジェクト内のロックバラードです。
ギターのフレーズと歪んだオルガンの音色が心に突き刺さってきます。
楽器の構成は超シンプルにしました。
まさにバンドサウンドですね。
楽器の顔それぞれが見えてくるようでしょ。
こういうメロがしっかり強い曲は歌も突き抜けてくるし、
アレンジを凝るよりシンプルにした方が心にスーっと入ってくるし、
メンバーの声も突き抜けてくる。
この作品はとにかくシンプル。
それがテーマでした。
歌詞の世界観はページをめくるように進んで行く短編映画のような感覚。
メンバーの呼吸音まで聞こえてきそうな、そういうリアリティを演出しました。
彼の自宅で昼間遊んでいたのか、単に彼の地元駅周辺で遊んでいたのか、
わからないけど、最後お見送りの時、彼は駅まで送ってきてくれました。
ま、当然といえば当然か。
夜遅くなると門限に引っかかるので、時間を気にしながら
駅に着いたところから始まるわけです。
すごく切なく、もう二度と会えないような迫力の二人ですが、
きっと明日は明日で学校で顔を合わすんだと思いますよ、この二人。
でも、恋愛の起動時期って24時間頭の中、恋人だらけやし、
もうそれ以外何にも入ってこないもんね。
そして、今回の目玉はメンバー5人のそれぞれのソロヴァージョンもあるという点です。
5人の歌もなかなかの迫力ですが、
ソロヴァージョンもそれぞれの個性が浮かんできて、
目をつむって聞くと違う駅が見えてきて、違う恋人の顔が
浮かんできます。
ビートルズでいえば「イエスタデイ」のジョンVerを聴いてみたかった~
ってのが実現したようなそんな感覚ですよ!
MVも鈴木がロケで今回の曲のイメージを
さらにわかりやすくしてくれてます。
ダンスに関してはバラードですが、今回はミュージカルタッチというか、
抽象的なダンスを取り入れました。
指導は木下菜津子。
彼女はこういうイメージパフォーマンスが上手なんです。
矢島の声が力強く太目なんですが、
その分今回のシングルの迫力を出してくれてます。
鈴木はさすが!って貫禄もありますが、
今回は少々萌えな面も演出してあります。要チェック。
岡井はうまくなった。
時に曲を覚えてこないでさぼってRECに来る時とかあるけど、
そういうのが無くなりゃ完璧だな。
中島もソロ歌うのは超こっぱずかしい~って顔してたけど、
でも、歌うのはもちろん大好きだから頑張ってたよ。
萩原も伸びてるねぇ~。
昔のような子供の声でなく大人の声になり、その声質も安定してる。
5人の中でもよく通るけど太くてしっかりした声なんやで。
こんな5人の「君は自転車 私は電車で帰宅」しっかり聞いてあげてくださいね。
CWの「愛はいつもいつも」
この曲も力強い曲です。
5人の「塊(かたまり)」力を感じます。