おいらと音楽「アコギ編」⑲ Ibanez AEW2212CD | つんちのブログ

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一所懸命!!!何事も拘っていいじゃない!!!

"経験者向け"という訳ではないけれど・・・。

ギターを弾く方はもちろん、興味のある方なら"12弦ギター"の存在は知っていると思います。

でも「初心者が12弦ギターで覚え始めた」なんて、おいらはこれまで遭遇していません。

概ねはレギュラーの6弦ギターで覚えて、弾けるようになってからの延長線上にあるものだと思います。

おいらもそうでしたが、楽器店や知人の12弦ギターを見たり触ったり弾いたりしてから、その魅力やサウンドの必需性に合せて自身でも手にすることが多いと思います。

つまりのところ・・・ちょっと敷居の高いギターなのかもしれません。

 

12弦ギター。

その名のとおり、弦が通常の倍にあたる12本も張ってあるギターです。

とはいっても、マンドリンの様に2本で1組という感じで・・・レギュラーでいう6本の弦ごとに狭い隙間で副弦が張ってあるのです。この副弦は6弦~3弦までは1オクターブ高く、2弦と1弦は同じ(ユニゾン)です。

2本の弦が発する"ゆらぎ"は、単弦では得られないきらびやかな倍音感をもたらし、エフェクターのコーラスをかけたようなサウンドになるのです。つまりのところ、コードの押さえ方はレギュラーギターと何ら変わらないので、ギターを弾ける方ならだれでも簡単に弾けちゃうのです。ただ弦を2本ずつ押えるので、高いテンションに打ち勝つ指が必要になると言えるでしょう。

 

いまや欠くことのできないアイテム。

おいらが最初に手にした12弦ギターは[YAMAHA FG-413S-12]という生ギター。

当初はカバーやコピーで原曲に12弦が使われている場合に使う程度でしたが、弾き語りの生配信(ツイキャス)を始めてからは、伴奏の表現力を上げるため12弦ギターを多用するようになりました。

難しい奏法が出来ないのも要因のひとつですが、レギュラーのギターでは思うように表現できない場合や迫力が欲しい時など、12弦ギターの独特なサウンドを使って補っているのです。いつしかそんなスタイルがおいらのイメージとして定着しているのもあって、いまや12弦ギターはおいらに欠くことのできない"必須アイテム"になりました。

ツイキャス生配信中のキャブ。

 

12弦のエレアコが必要。

生ギターであるこの12弦をライブで使う時はサウンドホールにピックアップを取り付けるのが得策。

しかし用意したピックアップの形状が悪く、邪魔でめちゃめちゃ弾きにくいことに加え、サウンド面でも12弦らしさが出ないなどストレスに陥り・・・。「ライブ用に12弦のエレアコが必要だ!」と強く思うに至ったのです。

金銭的問題から予算は10万以下のモデル。試奏して決めようと行きつけの楽器店に相談したところ、候補に挙がったのはヤマハ・ギルド・アイバニーズの3社になり、手配を進めてもらうとギルドとアイバニーズなら準備できるとの回答。聞けば「YAMAHAから試奏だけでは提供できない」というお断りがあったらしく、今回は敢え無く候補から脱落。

まぁ、実のところ先に使っているFG-413S-12はナット幅の狭さと、主副弦のピッチに不満があって、苦労して自分で加工した経緯もあるので、YAMAHAは好きなんだけど選択肢から除外するのは抵抗なくできました。そんな訳で・・・、ギルドとアイバニーズの一騎打ちになりました。

 

「アイバニーズ」に軍配。

エレアコに限局した勝負において、おいらにはアイバニーズの方がしっくりきました。

ちなみにギルドはサウンドホール内に簡易な電池ホルダーとボリューム/トーンダイヤルが仕込まれたシンプルな構造で、エレアコというより生ギターに後付加工した感じでした。肝心のライン音も歯切れが悪く12弦を活かしきれていない感やハウリングも起こしやすい状態だったのです。もちろん生音は素晴らしい12弦らしいキラキラサウンドでしたが、弾きやすさという点でもアイバニーズの方が自分のフィーリングにマッチしていたので、それらがNGの要因になりました。

島村楽器の「アコパラ」に、夫婦ユニット"つるりんこ"で出演した時。

 

12弦らしい好感触のエレアコ。

AEW-2212CDのピックアップシステムは専用設計というだけあって秀逸。エレアコながらジャララーンという倍音感たっぷりのサウンドはゴージャスで12弦らしさが際立ちます。レギュラーのエレアコには出せない特徴的な音により、明確な差別化がはかれる事が大切でした。

また、ネック幅は45mmからサドル側では57mmと大きく拡がっていくので、6組各弦のまとまり感とピッチが良くて、カーターファミリーピッキングなどではベース音のアタックミスが少なく弾きやすく思います。

 

デザインもお洒落で、ウォールナット(くるみ)の木目を生かした素敵で独特なルックスにも惹かれました。木の温かみを感じるやさしい12弦ギターという印象です。

まぁ、さすがにオールラミネートで薄い胴厚だから生音は控えめ。ボリュームしかり、レンジしかり・・・12弦らしさはあるけど、それなりのサウンド。先輩のYAMAHA FG-413S-12に及ばないのはご愛嬌ということで~。

 

Ibanez AEW2212CD [完]