カストリーズ市場の魚屋さんで指圧デモンストレーション | つなさん夫婦ニカラグア・セントルシア

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全盲の鍼灸マッサージ師の夫とそれを支える妻のブログ。

盲学校を退職後、シニアボランティアとしてニカラグアとセントルシアの医療活動を支援しています。
現地での異文化体験を、夫婦で発信していきます!

カストリーズ市場の魚屋さんで指圧デモンストレーション

 

委託業者による視覚障害者協会の大掃除が予定より日数がかかり、月、火の

両日は授業を休講にしてほしいと急な依頼がデボラさんからきました。

すぐに連絡網で生徒たちに知らせ、私たちも自宅待機。

 

そんな時、カストリーズ市場の魚屋、キャロルさんから指圧デモンストレーションに

来てほしいと声がかかりました。

渡りに船とはこのことだと意気揚々に出かけました。電話をもらって30分後、私たちは

彼女の店先で指圧をすることができました。

 

       

          カストリーズ市場

 

       

          道路を挟んで市場の前はカストリーズ港

 

用意してもらった2脚の椅子を使って、15分間の座位の指圧施術法をします。

腰が痛いと言っていたキャロルさんの隣の魚屋さんが早速私の最初の指圧

体験者になってくれました。

 

市場内には5軒の魚屋さんが縦に一列に並び、その魚屋さんは入り口に

一番近いブースで仕事をしていました。

5軒の魚屋さんはそれぞれ2人か3人で働いていて、腕が太くがっちりした

体格の男性ばかりです。

 

そんな海の男たちだけの中でキャロルさんは元気な声と笑い声で人気者の

看板娘です。肩や腕の痛みで指圧クリニックを昨年から今まで7回も訪れ、

指圧ですっかり良くなった体験談をキャロルさんは周りの人たちに話し、

指圧クリニックのことを宣伝してくれています。

遠い日本からボランティアで私たちが目の不自由な人たちに指圧を教えて

指圧師を育てていることも熱弁をふるって市場の仲間や買い物客に語って

くれます。

 

        

           店の前に立つキャロルさん

 

          

           魚を買いに来たお客さんに指圧をして

 

魚屋さんたちはちょっと手を休めて、代わる代わる指圧を受けに

来てくれました。

魚を買いにきたお客さんも興味津々で眺め、何人かは指圧を

実際に受けてくれました。

 

市場の建物は屋根と柱のがらんとした作りなので、風がよく吹き抜け、

蒸し暑さを感じず、クーラーが無くても快適で仕事ができます。

11時から2時間半、休憩なしで指圧デモンストレーションをしました。

 

帰り支度をしているとキャロルさんが大きな切れ目の魚をビニール袋に

どっさり入れて、「生きがいい美味しい魚だから、たくさん食べて」と

言って持たせてくれました。

親切なキャロルさんのお陰様で、我が家の夕飯はすごいご馳走が並びました。