久々の句会、そして久々の投稿です
今年の夏は記録的な暑さが続き、短い秋の後にいきなり冬がやってきました。
ここ数日急に寒くなり驚くばかりです。
そんな中、今日は久々に古巣の古利根句会に出席することができました。
一年ぶりくらいの参加でしょうか?
皆さんお変わりなくお元気のご様子で何よりです。
今日僕が頂いた句の中から幾つか挙げます。
穭田や雲ひとつをくみずたまり
作者は女性。漢字とひらがなのバランスを工夫されたことは明確で、字面が優しく調子も整っていて好感が持てますね。
鴨の陣水輪大きく会議中
こちらも作者は女性。会議中と云い切ったのがよかったです。かなりのベテランさんですが、表現が(一見拙く思えるほどに)若々しく可愛いですね。
柿落葉けさも一枚拾ひけり
こちらも作者は女性。こちらも漢字の使い過ぎを避けて句に柔らかみを与えています。内容はただ葉っぱを拾ったというだけですが、どことなく深みを感じます。
以上3句だけご紹介してみましたが、どの句もシンプルで素直な詠みぶりが好ましいです。
僕が、俳句を詠む上で常々大切に考えてるのは、「手柄をたてようとしない」と云うこと。
私が発見した!
私が発想した!
私が表現した!
と云うように手柄を自分のものにしたい気持ちは解らないではないけれど、それは俳句においてはちょっと重苦しいし、若い人の言葉で云うとウザい(笑)。
俳句は短くて小さくて軽いのが良い。
主観的、観念的、抒情的が過ぎると嫌味が勝ります。
我と対象と言葉の関係を、よくよく見直す必要があると思うのですが、その辺については、またいつかの機会にお話ししたいと思います。
それでは、また。
いちご、さっくり
たかのぶ