ようやく緊急事態宣言が解除されました。




全てが解決した訳ではないけれど、ひとまずホッと一息といった感じですね。




最近気になって読み返しているのが、正岡子規の随筆集『墨汁一滴』です。




何年か前に買って、少し読んだんだけど、その時はちょっとピンとこなかった。




昔の文字、昔の文体が、読みにくく感じたのだと思います。




今回はとても面白く、読んでいます。




いや、面白いというのは取り消します。




治る見込みの無い病気で、もはや起き上がることも出来ず、仰臥するのみの著者による魂の叫びを、面白いと云うのは、ちょっと違う。




一言で云えば文章が素晴らしい。




活き活きとしていて自由自在。




病状の悪いときなどは、読んでいる方も辛くなるけれど、体調の良いとき、興が乗って筆がすらすらと進むようなときは、これはやっぱり面白いてへぺろ




この後に『仰臥漫録』『病牀六尺』と続くのだが、これから読むのが楽しみ。




であると同時に、やはり辛い。




死の二日前まで書き続けていたのだから、読み進めるということは、どんどん病状が悪くなり、どんどん死が近づいて来るということなのだから。


子規の病臥の境遇を思うと、僕達のステイホームは、まだまだ幸せな方だったのかなと、思えてきます。







最後に

暖響5月号、6月号より拙句5句




老母待つ家路をいそぐ梅の夜

ろうぼまつ
いえじをいそぐ
うめのよる




春雨や小指の血豆まもりゆく

はるさめや
こゆびのちまめ
まもりゆく




歳時記の梅の頁にチョコの染み

さいじきの
うめのページに
チョコのしみ




吊革の幾百ゆるる余寒かな

つりかわの
いくひゃくゆるる
よかんかな




地謡の如くせせらぎ花月夜

じうたいの
ごとくせせらぎ
はなづきよ




たかのぶ








初めての詩集が完成しました

是非ご覧になってみて下さいねニコニコ

小原澤貴信詩集『ワインの壜のバラード』






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