個の自分と共同体の自分-当たり前を覗いてみる116-

 

 

組織やグループという共同体の中にいると、我慢したり合わせたりしなくちゃいけない。

個として自分であれば、自由にできる。

そんな常識が今の社会の中にあります。

しかし本当でしょうか。

 

 

確かに、個の自分であれば、どんなことを考えどんなことを選択するのかに、周りを気にすることなく自由でいられます。

それに対して共同体の中では、個の自分がやりたいことを優先するわけにはいかず、協調性が必要不可欠となります。

 

 

特に今の日本では、組織離れがどんどん進み、働き方も個人をベースとする人が増えています。

コロナパンデミックの影響も、個の自由度に対する関心を高めた結果となったかもしれません。

 

 

実は人間には関係が必要です。

それは他者との出会いがなければ自分自身を認識できないためです。

よく一人では生きていけないという言葉がありますが、それは生命を維持できないという意味とは別に、自分自身を認識するには他者との出会いが必要だという側面があります。

 

 

例えば、個の自分ではいつ死んでもいいと思っていても、社会に貢献するという観点では少しでも長く生きていたいと思いに変わったり。

遊びで作った絵が、社会で認められると驚くような価値がついたりもします。

 

 

共同体の自分は、個の自分では気づくことが無い、思いもつかないような意味や価値をもたらしてくれる世界です。

つまり、他者との出会いが個の自分に圧倒的な磨きをかけてくれるというのが、共同体の本質です。

そう、共同体は個が出会い続ける世界であり、個は共同体によって多くの気付きを得られる世界と言えます。

 

 

より自由度が高いのは個なのか共同体なのかという考え方では、この姿を見ることは出来ません。

個と共同体の自由度をうまく使い分ける自分になること。

それが次世代の個と共同体の世界です。

 

 

 

個と共同体の世界の外にいますか?

 

 

 

 

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11月23日 NohJesuマスター1day