単語に振り回されない思考力を持つ -当たり前を覗いてみる107-

 

 

「春がくるワクワク感」と「焼き肉へいくワクワク感」

ワクワクという単語は同じでも、現れる世界には違いが生まれます。

 

 

単語に世界観を持たせるのは、言語で伝えようとしている人の心です。

しかし単語の意味で相手の話を聞いてしまうと、心を理解することは遠くなってしまいます。

 

 

自分の知っている知識で理解しようとすると、どうしても単語が持っている意味で脈絡を捉えようとしてしまいます。

それでは、「春が来るワクワク感」と「焼き肉へ行くワクワク感」の違いは捉えることが出来ません。

 

 

人は、自分の持っている世界観を伝えようとします。

その世界観が伝わると嬉しく思い、伝わらないとモヤモヤしてしまいます。

 

 

思考するということも同じです。

知っている知識としての単語で思考しようとすると、心は必要なくなり、無機質な物へと変わっていきます。

しかし心はどんなに無機質な物であっても、愛着が湧き、心を通わせる存在へと変えることが出来ます。

 

単語のその奥にある心の動きが伴う思考を働かせることは、今ここ自分が見ている世界をも豊かな物へと変えていくでしょう。

 

 

その思考に心は伴っていますか?

 

 

 

 

 

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