それ本当に本音ですか -当たり前を覗いてみる98-
自分が感じたこと、思ったことをそのまま表現するのは、なかなか難しいことです。
どう思われるんだろうか、関係が崩れてしまうんじゃないだろうか、場を壊してしまうかもしれない、、、
そんな思考が働いてしまうと、伝えたいことも伝えられず、ついつい我慢してしまいますよね。
だからこそ、本音をしっかりと表現すること、本音を知ってもらうことの大切さは、多くの場面でよく言われている通りです。
しかし、自分が感じたこと、思ったことは本当に本音なのでしょうか。
私たちの脳は、過去の経験に基づいて思考や感情が働きます。
つまり、本音だと思っていることは実は、今までの習慣的に感じている事、思っている事が浮かんできている、と言えます。
では、その感情や考えは、本当に心からその世界を現したいそのものなのでしょうか。
心から現したくもないけど、自分の中から出てくるものだからという理由で、習慣的な感情や考えを選択していると、いつまでたっても心から現したい世界が実現できなくなります。
そればかりか、勝手な思い込みの中から一歩も外に出ることが出来なくなってしまいます。
残念ながら、今の日本は、心から現そうとする世界をアウトプットしたとしても、その世界をさらに引き出してくれたり、深く理解してくれる人は少ないのが現実です。
むしろ、そんなことを考えていないで、、、とか、生産性がない、、、と批判する声が返ってくることも少なくありません。
だからこそ、多くの人が、習慣的な感情や考えさえも我慢し、周りに合わせることを優先してしまっています。
しかし、人間はそうはいっても心を中心として生きている存在です。
どんなにバカなことでも、意味も価値もないと思えることでも、心を熱くして没頭している人やそのくったくのない笑顔を見ると、惹かれてしまいます。
いつの間にか鳴っている頭の音ではなく、静寂の中で聞こえてくる心の音が人間にとって本来の音と言えるのかもしれませんね。
心から現したい世界はどんな世界ですか?
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