ステップはひとつずつ -当たり前を覗いてみる76-
トレーニングを提供していると、次から次へと質問を連発する人がいます。
もちろん、ひとつの課題を深めていく質問はどんなに連発しても素晴らしいんですが、ひとつ答えると、すぐに別の課題についての疑問を解決しようとしてしまう。このタイプの質問は、どうかなと思うことがあります。
疑問の全てをスッキリさせたいという気持ちは分かりますが、残念ながら日常の中で取り組むことが出来る課題はおおよそ1つだけです。
課題を1つだけ取り組むというと、すぐに終わってしまいそうですが、いやいや、なかなか深みがあります。
・その課題が自分にとってなぜ問題なのか。
・その課題は、無いところからどうやって生まれてきたのか。
・その課題を課題だと思っている自分は何者なのか
・なぜ人類はその課題を持ってしまうのか
・その課題を成り立たせる要素条件の中で最も濃度の濃いい要素条件は何か
課題を解決するということはどう言うことでしょうか。
それは、その課題が無いところから、何をどう組み立てれば、その課題が生まれるのか。
課題を再現することが、完全に解決した状態となります。
なぜならば、問題を意図的にデザインするということは、その問題を完全に把握しているということだからです。
同じ問題が起きたとしても、二度と不安や慌てることは無くなります。
・なぜ人と人とは分かり合えないのか
・なぜ自分の仕事のスピードは遅いのか
・なぜ同じことを繰り返し悩むのか
自分が出会っている課題をひとつずつ丁寧に向き合っていけば、それだけでも人は大きく成長します。
ステップはひとつずつ。
それが一番早い成長のスピードです。
あなたがマスターした課題は何ですか?
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