孤独の意味と出会いの意味
尊厳は、孤独の意味と出会いの意味を教えてくれます。
孤独は出会いの濃度を少しでも濃くするためにあり、出会いは孤独の濃度を少しでも上げるためにあるんです。
その相互関係があるからこそ、人は感動するし挫折も経験するんだと。
でも、私たちの脳はこの相互関係をそのまま関係として認識しようとしません。
どちらかだけを切り取って、私は孤独だとか、私には仲間がいるとか、考え感情が走って、自分の心が上がったり下がったりしてしまいます。
何も手に付かなくなってしまったり、分かっているのにソワソワしたり。
この関係を「関係｣として考えることが出来ること、関係の外のポジションに移動することを僕は案内しているんですが、
関係の外の感覚、オールゼロ感覚を持つと、この関係のどちらかを行ったり来たりするのではなく、この仕組みを使って自分は何を創造していきたいのか？を考えていくことになります。
関係のどちらかを行ったり来たりするのではなく、その関係を使って何を生み出していきたいのか？
こういう発想こそ「考える」ってことじゃないかと思っているんですね。
最近、イジメで自殺した子がいましたけど、僕もイジメられていた経験が長くて、その押し殺していた感情を大人になって発見して、生きるか死ぬかって大変な経験をしたから分かることがあるんですが、
イジメる側が悪いとか、イジメられる方も問題があるとか、親が、学校がとか、もうそういう今までも繰り返された考え方では、何も解決しないし、そもそも何が問題なのかさえハッキリ出来ないんですよね。
そんな議論に愕然としたことがあります。
イジメる側はすぐに忘れてしまうけど、イジメられた側は死ぬまでその感情を抱えてしまうこともある。
その周りにいる人は単なる日常のひとコマでしかない。
重みが全然違うから、お互いを理解し合うことさえ難しい。
「そもそもなぜ人間はイジメなければならないのか」
そんな問いから取り組まなきゃいけないんじゃないかと思うんです。
そんなことを突き詰めていくと、孤独感や自己肯定感というキーワードが出てきます。
自分の孤独や肯定感を補いたくて、出会いを求め創ろうとしてしまう。その結果がイジメだったりするんだと。
孤独を補いたくて出会おうとする。
ここまでは何の問題もない。
でも、この出会いで孤独が払しょくされることはなく、さらなる孤独を感じ、またさらなる出会いを求めてしまう。
どんどんイジメがエスカレートして、いつの間にか尊厳を殺してしまう。
そんな現実を創り出す孤独ってなんだ、出会いってなんだ、、、。
孤独ってそんな意味でいいのか。出会いってそんな意味でいいのか。
いや、孤独の価値や出会いの価値はそんなんじゃないんですよ。
それではあまりにも、生きること自体が残酷で屈辱的なものになってしまう。それは生きることじゃないだろうって。
現実や関係の構築は、考えから生まれてくるものです。
その考えは単語の組み合わせ。
単語に対する固定したイメージやどこかで覚えた概念で物事を考えてしまうと、結局、自分が絶対に正しいという都合のいい考えかがになってしまいます。
これは誰でもそう。
そんな脈絡から考えたら、あなたにとって孤独の意味、出会いの意味って何になるのか。
そんな正解のない会話を、答えは自ら生み出したものとする時間をどれだけ重ねられるかが、人間だからできることなんじゃないかなと、思うんです。
孤独を知らなければ、感じられない出会いがある。
出会いを知らなければ、知ることもできない孤独がある。
その関係を使って、心からどんな世界を生み出したいのか。
いろんな涙を知ることが出来たら、最高。
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9月14日(土) 14:00-16:30
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9月20日(金) 14:00-16:30
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