自分のミッションって、どうやって見つけるの?
自分のやりたいことが見つからないという人はもちろん、やりたいことを続けているけどという人も、自分のミッションとなると、「なかなか見つけられなくて」「定まらなくて」という人はけっこういます。
たぶん、そんなミッションを見つけたい人向けのコンテンツやメソッドもたくさんあるんだろうなと思います。
僕はといえば、自分のミッションを持っています。
普段はミッションという言葉では表現しません。自分のアイデンティティや問題意識として表現しています。
僕の中では、ミッション=アイデンティティ=問題意識ということになってます。
どうやって自分のミッションを見つけたのかというと、いろんな人との出会いや認識技術というコンテンツの影響は大きいんですが、「自分で考えてデザインした」という感覚なんですね。
誰かに言われたわけでもなく、生年月日や自分以外の何かによってではなく、今ここの自分自身が責任をもってデザインし、決定したんです。
もちろん、決定した瞬間からすべてが変わったという魔法ではなく、そこから切磋琢磨は続きました。
たぶん、たぶんですが、このアプローチってみんなが望んでいる内容ではないかと、最近、身近な人のセッティングに関わる中で感じています。
今回は、そのポイントを少しシェアしたいと思います。
1.人間や自分を理解することの大切さ
人間の脳は、すべての対象に対して理解しようとするときに、自分の経験(過去のデータバンク)にアクセスして理解しようとします。
例えば、「アップル」と聞くといろんな連想が生まれるんですが、「ヘプタポッド」と聞くとどうでしょう?
ヘプタポッドを知らない人は、「よく分からない」「???」は出てきても、アップルのように具体的な連想は起きないはずです。
これは自分のデータバンクに関連する情報が無いからです。
人間についての根拠に基づく理解が深まれば深まるほど、「何をどのように考えるのか」に迷う時間が少なくなり、再現することが出来るようになります。
例えば、ミッションを設定したとしても、自分のデータバンクに関連する情報がなければ、役に立たないミッションということになります。
また、新たに自分のアイデンティティを設定するということは、過去のデータバンクの情報はそのまま使えないということでもあります。
過去のデータバンクの情報は、古い自分のアイデンティティが経験したことであって、新しいアイデンティティであれば、思うこと感じることが変わるはずだからです。←こんなことが理屈として理解出来ていると、迷う時間を圧倒的に短縮できます。
2.過去のデータバンクに基づいて理解する
(1を踏まえて上で)
、、、ということは、自分が設定すべきミッションは、過去のデータバンクの中にあるということになります。
これには二つの意味があります。
・今までの様々な経験の結果として、「今の自分の延長線上」を良しとしない違和感を感じている。
・経験したきたことの中に、ミッションを設定する材料がある。
今までとは違う何かが必要、しかも根本から変化する何かだということ。これは過去のデータバンクの中には無い新しいことになります。
でも、何をミッションとするのかの材料は、過去のデータバンクの中にある、
と、ちょっと矛盾してる?と思いますよね。
具体的に言いましょう。
今までにない何かとは、今までの自分の変化パターンとは全く異なる変化パターンを身に付ける必要があるということ。(参考記事:「自分を変えるって、簡単のこと?難しいこと?」)
ミッションの材料とは、これまでに自分が流してきた涙です。いろんな涙がありますが、その中でも一貫した同じ色の涙があるはずです。そこにどんな意志があったのか、何を突破しようとしていたのか。そんな向き合い方をしていくと、材料が浮かび上がってきます。
つまり、ミッションをデザインしてその自分になって生きていくには、新たな変化パターンを身に付け、そこから自分の涙を整理し向き合っていくことになります。
3.貢献することは実感も強い
こんな話聞いたらことありませんか?
・学ぶよりも教える方が理解が深くなる。
・自分の幸せだけを考えても幸せになれない。周りの幸せに取り組む方が揺るがない。
共通するのは、関係性です。
とある幸せについての研究で興味深い結論が出されています。
75年にも渡り、年間724人もの男性を追跡した研究結果が、ハーバード成人発達研究によって出ているんですが、その結論が「良い人間関係」でした。(参考:「人生を幸せにするのは何? 最も長期に渡る幸福の研究から。 ロバート・ウォールディンガー」)
人間は自分という存在を他人を通して実感しようとします。
周りに影響されて自分の心が揺らぎやすいのはこのためなんです。
幸せを実感するのは心ですね。相手の心と自分の心が良い関係構築ができれば、継続的な幸せを実感しやすいということですね。
これはミッションを設定するときにとても重要です。
ミッションの材料として涙を取り上げましたが、この涙も関係性によるものですね。
様々な関係性の中で蓄積した涙を材料にミッションを設定する。そのミッションをより深く安定させるのも人との出会いによってとなります。
僕の提案するミッションは、貢献すること。言い換えると自分の涙とつながった問題意識となります。
4.心から感じられること。理屈は逆境に弱い
理解を深めること、デザインすることと言いましたが、実際は、現実のその瞬間に必要なのは理屈ではなく、心です。
正確に言えば、心から来る感情です。
頭でっかちになればなるほど心や感情がついていかず、心や感情を深めれば深めるほど感覚的になってしまいがちです。バランスが難しいところですね。
取り組み始めは難しいですが、自分の見ている景色が理解によって変化してきたら、心としっかりとつなげていくことが大切です。
僕はよくこんな質問をします。「どう思いたいの?」「どう感じたいの?」
思ってしまうこと、感じてしまうことではなく、「〇〇したい」という自発性を意識させる質問です。
どうしても脳は過去のデータバンクとつなげて無意識で理解したり考えたりしてしまいます。
ほっとくと、今までの自分と何も変わらない今ここが続くだけです。
地道な取り組みですが、こんな些細な蓄積がなければ今までの自分を抱きしめて超えることなんてできません。今までの自分の×を〇に変える変化パターンでは、ミッションはそのうち崩れてしまいます。
5.自分で決める
何事も自分で決める。自発的に、心から。そんな意味もありますがもうひとつ大事なことがあります。
それは、今までも自分で決めていたし、これからの自分で決めていくということ。
これは、認識構造の理解を深める中で分かることですが、実は、これまでもずっと自分で決めた蓄積の中に生きています。
ただ、これまでは無意識だったということ。
瞬間瞬間に決めつけたり理解したことが、無意識で固定化され、その先入観の塊のような過去のデータバンクを使って、理解したり考えたりしていたんだということです。
これからは、それを意図的に行っていきましょうという話ですね。
意図的に蓄積していくのは固定ではなく、規定と呼んでいます。
意図して規定したことは手放すことが出来ます。なぜなら意図的に何度でも再現できるからです。
しかし、固定はなかなか手放すことが出来ません。無意識の影響はやっかいなんですね。
そのうえで、何事も自分で意図的に決めていくことが大事です。
もちろん、簡単ではありません。理解と心の動きが深くなれにつて、自分で決める範囲や深さも広がりを持てるようになります。
いきなり完璧は求めず、トライ&エラーで取り組んでいく心の柔らかさが必要ですね。
自分のデータバンクにどんな情報を蓄積していくのかは、今ここの自分がどんなことを思い感じるのかで決まります。
今ここ自分で決めるということは、人生を決めるということと同意です。
今回は、長文となってしまいましたが、少しでも参考にしていただけたら嬉しいです。
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